2023.01.13
トラッククレーンとは?用途・他のクレーンとの違い・免許を解説
こんにちは!グットラックshimaです!
一口にクレーンといっても、さまざまな種類があります。
その中でも、よく公道などでも見られるのが「トラッククレーン」。
トラッククレーンはその汎用性の高さから、さまざまなシーンで活用されています。
今回は、トラッククレーンについてのお話です。
特徴をはじめ、用途や他のクレーンとの違い、必要な免許などを詳しく解説します。
目次
トラッククレーンとは?特徴や用途をチェック
トラッククレーンとは、自走して他の場所に移動することができる移動式クレーンの一種。
2つの運転席とシャシー、クレーンブーム、旋回部分によって構成されています。
トラッククレーンには2つの運転室が備えられているのが特徴で、旋回サークルやアウトリガーを設けた運転室は道路の走行、クレーン装置を設けた運転室はクレーンを操作する役割があります。
クレーンの段数は近年7段ブームも登場し、より高所での作業が可能となりました。
機動性と走行性に優れているトラッククレーンは、高所への資材の荷上げ・荷下ろしのほか、柱の組み立て、重量のある積荷の輸送などで活用されています。
工事現場や建設現場などさまざまなシーンで使用されているため、公道でも走行している姿を見る機会が多いでしょう。
なお、トラッククレーンはその汎用性の高さから、「汎用クレーン」とも呼ばれています。
クレーン装置の作動方式
トラッククレーンのクレーン装置を作動させる方式として、「油圧式」と「機械式」があります。
油圧式
油圧ポンプを駆動させることで、油圧モータや油圧シリンダを作動させてクレーン装置を動かします。
なお、吊り上げ荷重が5t未満のトラッククレーンのほとんどが、油圧式を採用しています。
機械式
チェーンから歯車へ機械的に原動機の動力を伝達することで、クレーン装置を動かします。
なお、近年は完全な機械式を採用しているトラッククレーンは減少しており、油圧の機構も取り入れた複合方式が増加傾向にあります。
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トラッククレーンと他のクレーンとの違いは?クレーン車とも違う?
トラッククレーンと「クレーン車」は違うのでしょうか?
また、トラッククレーンと同じ移動式クレーンに「ラフタークレーン」という車両がありますが、その違いはなんでしょうか?
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
クレーン車との違い
クレーン車とは、クレーン装置を取り付けた車両のことを指し、トラッククレーンはクレーン車の一種なのです。
重量のある荷物を吊り上げて、水平に運搬することができるクレーン車には、トラッククレーンのほかに、次にご紹介するラフテレーンクレーンや高所作業に適したオールテレーンクレーンなど、さまざまな種類があります。
ラフタークレーン(ラフテレーンクレーン)との違い
ラフタークレーンは、不整地や狭い場所での走行性に優れているクレーン車で、ラフテレーンクレーンともいいます。
トラッククレーンは運転室が2つあるのに対し、ラフタークレーンの運転室は1つ。
ラフタークレーンでは1つの運転席で、道路の走行とクレーン操作を行います。
また、トラッククレーンは大型自動車に区分されますが、クレーン装置側に運転席があるラフタークレーンは、大型特殊自動車に区分されます。
トラッククレーンの運転に必要な免許や検査もチェック
トラッククレーンを運転・操作する免許には、次の2種類があります。
- ベース車両区分の運転資格を満たす免許
- クレーンを操作するための資格・免許
トラッククレーンの場合、「ベース車両区分の運転資格を満たす免許」はトラックのサイズにあわせて、大型免許や中型免許が必要になります。
さらにクレーンを操作するための資格・免許の種類は吊り上げ荷重によって異なります。
吊り上げ荷重0.5t〜1t未満の場合は「移動式クレーンの運転の業務に係る特別教育」、吊り上げ荷重1t〜5t未満の場合は「小型移動式クレーン運転技能講習」、吊り上げ荷重5t以上の場合は「移動式クレーン運転士免許」がそれぞれ必要になりますよ。
なお、トラッククレーンを業務で扱うには、労働安全衛生法に基づくクレーン安全規則によって定められている「クレーン検査」が義務付けられています。
1カ月に1回の「月例点検」や、1年に1回の「年次点検」など、定期的に点検や整備の義務が課せられるので、忘れず行いましょう。
トラッククレーンとは汎用性の高い移動式クレーン
自走して他の場所に移動することができるトラッククレーンは、2つの運転席とシャシー、クレーンブーム、旋回部分によって構成されています。
運転席にはそれぞれ、道路の走行とクレーンを操作する役割があり、その汎用性の高さからさまざまな現場で活用されています。
トラッククレーンを業務で使用する際は、車両のサイズにあわせた運転免許と、クレーンを操作するための資格・免許の2つが必要です。
また、安全に業務を行うためにも、クレーン検査を忘れずに行いましょう。
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