2020.08.23
トラックのDPFとは?故障の症状や原因、対処法や修理費用を紹介
こんにちは!グットラックshimaです!
排ガスを浄化する、トラックのDPFという装置をご存知でしょうか?
トラックのDPFが故障するとエンジンを停止することができなくなったり、燃費が悪化したりと、さまざまな症状を引き起こします。
そこで今回は、トラックのDPFについて故障の症状や原因、修理費用の目安などについて詳しくご紹介します!
目次
トラックのDPFとは?
トラックのDPFとは、排ガス浄化装置「ディーゼル微粒子捕集フィルター」のことで、Diesel particulate filterを略してDPFと呼ばれています。
DPFは、ディーゼルエンジンを搭載するトラックの黒煙(排気ガス)に含まれるススなどの有害物質をフィルターに捕集し、大気中に排出しないよう走行中に燃焼除去をして自動再生を行う重要な装置です。
なお、この排ガス浄化装置はトラックメーカーによって設置している装置が異なります。
「三菱ふそう」や「UDトラックス」などではDPFを採用していますが、「いすゞ自動車」などはDPD(PM微粒子除去装置)、「日野自動車」などはDPR(排ガス浄化装置)を設置しています。
このようにメーカーによって呼び方は異なりますが、DPDやDPRも含めて総称してDPFと呼んでいます。
トラックのDPFが故障したら?症状や対処法を覚えておこう
まずは、トラックのDPFが故障した場合の症状について見ていきましょう。
DPFが故障すると、フィルター機能が低下して自動浄化機能が作用せず、排ガス浄化ができなくなります。
DPFが故障した際にはDPFマフラーがつまり出したという合図でもあるインジケータランプが点灯しますので、ぜひ目安にしてください。
このインジケータランプが点灯した場合、なるべく早くDPFの再生作業を行う必要があります。
対処法はメーカーによって異なりますが、ほとんどの場合はインジケータランプが点滅してから走行約50km以内に手動再生しないと、ランプが点滅から点灯に変わり、エンジンが制御されて排出ガス浄化装置スイッチが機能しなくなります。
手動再生の一般的な方法は以下の通りです。
- トラックを停車する
- 高回転のアイドリングを行う
- インジケータランプとDPF再生ボタンを押す
これはインジケータランプが点滅しているときのみ可能です。
インジケータランプが点灯に変わってしまった場合は、自分で再生することが不可能になりますので、ディーラーや整備工場で修理してもらわなくてはいけません。
トラックのDPFが故障する原因や予防対策は?
次に、トラックのDPFが故障する原因と予防対策について解説します。
DPF故障の原因
トラックのDPF故障には、さまざまな原因が考えられます。
主な原因について見ていきましょう。
①エンジンの回転数を上げられない場所をよく走行する
渋滞が多い場所などはエンジンの回転数を上げることができません。
したがって、そのような場所を走る機会が多い場合は、セルフクリーニングでフィルターの再生をスムーズにできずに故障へつながります。
②排ガス温度が十分に上がりきらない状態で走行することが多い
低速走行や短距離走行などは、排ガス温度が上がりきりません。
そういった走行が多い場合はセルフクリーニングでフィルターの再生をスムーズ行えず、故障が起きやすいです。
③エンジンの始動停止・アイドリングが多い
エンジンの始動と停止を繰り返すことが多い場合や何度も長時間のアイドリングを繰り返す場合は、粒子状物質が溜まって故障につながります。
DPF故障の予防対策
トラックのDPFは適切な状態でセルフクリーニングができていれば、故障することはほぼありません。
最適な状態で再生させるセルフクリーニングを機能させるためには、高速道路などで高速高回転を行い、排気温度を高温にすることが大切です。
トラックのDPFが故障した時の修理費用の目安は?
トラックのDPFが故障した場合、ディーラーや整備工場で修理や部品交換が可能です。
しかし、車両の種類によって修理費用は異なりますが、40万円〜100万円ほどが目安です。
トラックの大きさごとに見ると、2tトラックなら約40万円(部品代)、4tトラックなら約60万円(部品代)、10tトラックなら約100万円(部品代)。
ここに、さらに工賃がプラスされるため、かなり高額な金額が必要となります。
そのほかに、修理作業完了までに3日間ほど期間を要するため、事業用トラックの場合は修理期間中は休車する必要があります。
費用も期間も大幅にかかってしまうため、DPFの修理が必要になったらトラックの買い替えも視野に入れるといいかもしれませんね。
DPFの中古部品
トラックのDPFとは、自動再生を行う排ガス浄化装置のこと!
トラックのDPFとは、排ガス浄化装置「ディーゼル微粒子捕集フィルター(Diesel particulate filter)」のことで、排気ガスに含まれる有害物質を大気中に排出しないよう走行中に燃焼除去などして自動再生を行う重要な装置。
なお、この排ガス浄化装置はトラックメーカーによって設置している装置が異なり、DPD(PM微粒子除去装置)、やDPR(排ガス浄化装置)がありますが、それらを含めて総称してDPFと呼びます。
インジケータランプが点滅した場合はエンジンが制御されてしまうため、なるべく早くDPFの再生作業を行う必要があります。
しかし、インジケータランプが点滅から点灯に変わった場合はディーラーなどで修理・部品交換をすることになりますが、その費用は高額になりますので、トラックへの乗り換えも検討してみるのもいいでしょう。