2023.01.16
トラックのアイドリングが不安定になる原因は?対処法も解説!
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックのアイドリングが不安定になると、「エンジンが止まってしまうかも」と不安になりますよね。
アイドリングの不調は、放置すると重大なトラブルや事故を引き起こす可能性があります。
そのため、運転中に少しでも違和感を覚えたら迅速に対応することが大切です。
今回はそんなアイドリングが不安定になる原因をご紹介します。
対処方法も併せてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
トラックのアイドリングとは?
そもそもアイドリングとはどのようなものなのでしょうか。
英語のアイドル(idle)とは「仕事がない、働いていない」という意味。
飲食店では、ランチタイムとディナータイムの間を「アイドルタイム」と呼び、お客様が来ない、売上が見込めない時間の意味で使われています。
トラックのアイドリングは「エンジンが掛かっているが、アクセルは踏まず、一定の回転数で回り続けている状態」です。
アイドリングはトラックの準備体操
トラックにとってアイドリングとは、いわば準備体操のようなもの。
わたしたちは運動を行う前に準備体操をして体を温めますが、トラックはアイドリングによって発車する準備を行います。
停車していてもエンジンは動いているので徐々にエンジンが温められ、発車時のエンジンへの負担が軽減されます。
これがトラックがアイドリングを行う理由のひとつ。
また、次の2つもトラックがアイドリングを行う理由です。
- 保冷車や冷凍車が積み荷の温度を保つため
- 運転手の休憩時に空調が必要なため
車体が大きなトラックでは、アイドリングとはいえ燃料消費量はかなりのもの。
アイドリングが不安定になると燃費にも大きく影響します。
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トラックのアイドリングが不安定になると?その原因も解説
準備体操のような意味合いを持つアイドリング。
そのためアイドリングが不安定になると、さまざまなトラブルの原因となる可能性があります。
アイドリングが不安定とはどんな状態?
アイドリングが不安定だと、カタカタといつもとは違う音が聞こえたり、エンジンの細かい振動を感じたりします。
中でもエンジンの音が突然、大きくなったり小さくなったりすることはアイドリングの不調の代表的な症状です。
これは「ハンチング」といい、エンジンの回転数が安定していないことによって起きる現象。
トラックを走らせると回転数は安定してきますが、放置しておくとエンストなどのトラブルにつながるので、早めの対処が大切です。
ハンチングについては「トラックのエンジンに起きるハンチングとは?症状や原因、対処法を解説」でも詳しくご紹介しています。
ぜひ、参考にしてください。
アイドリングが不安定になるとどうなる?
アイドリングが不安定になる原因の多くは、エンジンに関する部品の故障や劣化によるもの。
そのため、アイドリングが不安定になると、走行中にスピードが出なくなったり、止まってしまったりするエンストが起こる可能性があります。
走行中のエンストは後続車との事故につながることもあり、非常に危険です。
アイドリングが不安定になる原因3つ
トラックのアイドリングが不安定になる原因を確認しましょう。
主に3つの原因が考えられます。
原因①インジェクターの不調
インジェクターとはトラックのエンジンに燃料を噴射する装置のこと。
トラックは燃焼室で霧状に噴射された燃料が爆発することで動力を生み出します。
インジェクターの周辺に汚れが付着すると、不完全燃焼となりアイドリングの不調を引き起こします。
また、燃料フィルターの目詰まりも、燃料の供給が正常に行えなくなるため、アイドリングの不調の原因となります。
原因②排気ブレーキの汚れ
排気ブレーキとは、トラックなどのディーゼル車両に搭載される補助的なブレーキ機能のことです。
トラックが減速する際にフットブレーキにかかる負荷を軽減する役割を持っています。
排気ブレーキは排気時にバルブを閉じてブレーキをかける仕組みですが、このバルブに排気ガスの汚れが付着すると、排気ブレーキが効かなくなり、エンジンの不調・アイドリングの不調が起こることがあります。
原因③EGRの不調
EGRとは、排気ガスを吸気に混ぜて再度シリンダーに入れる排気ガス循環装置のこと。
二酸化窒素などの窒素酸化物を低減させるため、トラックに取り付けられています。
EGR(排気ガス循環装置)にススが大量に発生すると、空気量が適正にならなくなり、アイドリングが不安定になる原因になります。
トラックのアイドリングが不安定になった場合の対処法は?
トラックのアイドリングが不安定になった場合は、次の方法で対処しましょう。
①燃料添加剤を使用する
燃料添加剤には、燃焼室や排気バルブ、インジェクターに付着した汚れを除去したり、燃費を向上させたりする効果があるため、アイドリングの安定が期待できます。
購入時より燃費が下がった・エンジン音が大きくなってきたと感じたら使用の検討をおすすめします。
燃料添加剤にはガソリンエンジン用のものとディーゼルエンジン用のものがあるので、注意してください。
②部品の洗浄・交換などの整備をする
トラックのアイドリングの不調が機械類の汚れなどが原因の場合は、部品の交換や洗浄が効果的です。
トラックの部品は消耗品なので、エンジン内部のパーツに摩耗があれば交換をしましょう。
アイドリング不調の原因がわからない場合は、プロに点検を依頼することをおすすめします。
プロに依頼すれば「部品を洗浄したものの、組み立て方がわからない」といったトラブルも避けることができます。
③不調が続くようなら買い替えを検討する
アイドリングの不調で部品交換や修理となった場合、思わぬ高額な出費となることがあります。
さまざまな対策を行ったけれど改善しないというときは、トラックを売却し、新しいものに買い替えるという選択肢も視野に入れると良いでしょう。
トラックのアイドリングが不安定になる原因は部品の不調や汚れ
トラックのアイドリングが不安定になると、エンジンの音が急に大きくなったり、細かい振動を感じたりするようになります。
大きなトラブルや事故につながる可能性もあるため、迅速な対応を行いましょう。
トラックのアイドリングの不調は、インジェクターの不具合、排気ブレーキの汚れ、EGRの不調が主な原因。
部品の洗浄や交換で対応できることもありますが、原因がわからない場合は、プロに点検・整備を依頼することをおすすめします。
いろいろな方法を試してもアイドリングの不調が改善しない場合は、売却や新しいトラックの購入も検討してみましょう。
グットラックshimaでは、トラック用の部品を数多く取り揃えております。
トラックの部品購入をご検討の方はぜひご覧ください!