2020.11.01
トラックのエアドライヤーとは?役割や構造、交換時期なども解説!
こんにちは!グットラックshimaです!
中型〜大型トラックのほとんどに装備されている、エアドライヤー。
エアドライヤーは、積載量の多いトラックが安全に走行するために不可欠な部品です。
そこで今回は、トラックのエアドライヤーについてのお話。
役割や構造、そして交換時期などもあわせてご紹介します。
目次
トラックのエアドライヤーとは?
トラックはエンジンと直結しているコンプレッサーによって圧縮空気が送られ、大きな制動力を生み出すという「エアコントロールシステム」を採用しています。
しかし、この圧縮空気は外気を取り込むことによって充鎮されるため、圧縮空気には外気にある水分やコンプレッサー内の油分などが含まれてしまうことも。
そうすると圧縮エアが高温多湿状態となってしまい、エアブレーキなどにさまざまな障害が生じてしまいます。
そこで活躍するのが、エアドライヤーです!
外気から取り込んだ空気に含まれた余分な水分や油分を、エアドライヤー内にある乾燥剤とフィルタで乾燥・除去。
良質な圧縮エアを作り出してくれます。
中古エアドライヤー
トラックのエアドライヤーの構造とは?
エアドライヤーの構造は複雑なものではなく、濾過器の仕組みをイメージするとわかりやすいかもしれません。
エアドライヤーは主に「乾燥剤」、除湿・再生作業を行う「エキゾストバルブ」、圧縮エアの流れを一定に保つ「チェックバルブ」、エアドライヤーの動作をコントロールする「ガバナ」という、主に4つのパーツから成り立っています。
なかでも最も重要なのが、エアドライヤーの内部にある白い粒状の乾燥剤。
この乾燥剤には一粒に約200万個の凹みがあり、この凹みが水分や油分を吸着して取り除きます。
なお、この際に濾過されてできた乾燥エアは、エアドライヤー内の水分を吸着した乾燥剤を乾燥させ、再生する機能もありますよ。
トラックのエアドライヤーの適切な交換時期は?
エアドライヤーの構成部品は消耗パーツのため、定期的に交換する必要があります。
先ほど「エアドライヤー内にある乾燥剤が吸着した水分を、乾燥エアが乾燥させて再生する」と解説しましたが、乾燥エアは乾燥剤に吸着した油分を取り除くことはできません。
油分を含んだ乾燥剤は劣化をし続けるので、定期的に点検・交換しないとブレーキや駆動系の動作不良に影響を及ぼす恐れがあります。
中型トラックは1年または走行距離60,000kmごとに、大型トラックは1年または100,000kmごとに定期点検を行い、必要があれば交換しましょう。
トラックの重要部品「エアドライヤー」は定期的な交換を
外気から取り込んだ空気に含まれた余分な水分や油分を、乾燥剤とフィルタで乾燥・除去し、良質な圧縮エアを作り出すエアドライヤー。
エアドライヤーが劣化・故障すると、制動装置であるブレーキや駆動系の機能にまで影響を及ぼす恐れがあるため、トラックにとって重要な部品です。
油分を含んだ乾燥剤は劣化をし続けるので、定期的に点検・交換しましょう。