2020.09.25
トラックのエアタンクの役割は?点検方法や故障の症状、原因も解説
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックを運転していると、切っても切れないものがエアです。
普通車と違い、トラックにはその重要なエアを貯蓄しておくエアタンクが搭載されています。
エアタンクにはさまざまな役割がありますが、何気なく使っていると詳しい役割やメンテナンス方法、点検故障のときの対処法などが、あやふやなことがありませんか?
エアタンクにトラブルが起こった時、エアタンクについての正しく詳しい知識があれば安心ですよね!
そこで今回は、トラックの超重要部品のエアタンクについて詳しく解説します!
目次
トラックの重要部品、エアタンクとは?
トラックのエアタンクの役割は、その名の通りエア(空気)を溜めておくことです。
エアタンクの使用用途はトラックの種類にもよりますが、主に3種類あります。
エアブレーキ、エアサスペンション(車高調整)、トランスミッション(変速機)が、エアで主に使用される装置です。
エアブレーキは大きな制御力が必要な大型のトラックに搭載されていて、圧縮した空気を利用し、大きな制御力を生み出す装置です。
そのためエアタンクにエアが入っていないと、ブレーキがしっかりとかけられなくなり、事故を引き起こしてしまいます。
エアサスペンションは、クレーン車によく使われているエアの力で車高の高さを変える装置です。
これもエアがなければ車高調整が出来ず、作業に支障をきたしてしまいます。
作業が進まなければ、大きな損害が生じてしまう場合も。
トランスミッションは、ギアを切り替えるトラックの走行性を左右する装置。
ギアの切り替え時には、ギアを繋ぐことが必要です。
その際強い力が必要となるので、力を増強するためにエアを使います。
エア切れでエアが使えないとなると、ギアチェンジが出来ず走行が困難になりかねません。
どの装置もエア切れになった場合、走行や業務に支障がでます。
そのため、エア切れにならないよう、エアタンクの定期的な点検や日々のメンテナンスは不可欠です!
次で、エアタンクに大切な点検方法についてご紹介します。
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トラックのエアタンクの点検方法は?
安全走行するために不可欠なエアタンクの点検。
大きな点検ポイントは意外とわかりやすく、以下の2点です!
- エアタンクに水が溜まっていないか
- エアコックに異常がないか
エアタンクに水が溜まっていないか
エアタンクにはエアドライヤーが装備されているため、通常ならば水が溜まることはありませんが、水蒸気が発生すると凝水が溜まってしまうことがあるのです。
凝水が溜まってしまった場合は、エアタンクの下にあるドレンコックレバーを引くと、エアタンク内部の凝水を排出できます。
排出できたら安心…と思いきや、大量の水が出てきた場合は、エアドライヤーの故障かエアドライヤー内の乾燥剤が劣化している可能性があります。
一度、整備工場でしっかりと点検してもらいましょう。
凝水を排出した後はドレンコックレバーを戻し、エアの漏れがないか入念にチェックします。
もしエア漏れを確認した場合は、やはり整備工場で点検・修理をしてもらいましょう。
エアコックに異常がないか
エア流量を調整するための開閉弁であるエアコック。
エアコックに劣化や故障があり、エアが漏れたりエア流量が調整出来なくなると、ブレーキが効かないなど、走行に影響が出て事故を引き起こす恐れがあります。
異常を確認したら、速やかに整備工場などで点検・修理をしてもらいましょう。
トラックのエアタンクが故障した場合の症状や原因は?
トラックの正常な走行や業務遂行のために欠かせないエアタンクですが、突然のトラブルに冷静に対応するために、故障で起こる症状やその原因を頭に入れておきましょう。
まずは、主な3つの症状とその原因についてご紹介します。
- 警告音が鳴る
- エアブレーキがきかなくなる
- ギアが切り替えられない
以上の3つの症状の根本的原因は「エア不足」です。
エア不足によってこのような症状が出たり、前述したサスペンションを使った作業が出来なくなるなどの不具合がでてきます。
では、なぜエア不足となってしまうのでしょうか。
1つは、エアブレーキの踏み過ぎ(ベタ踏み)です。
ベタ踏みしていると、余分にエアを消費することになってしまいます。
また、「点検方法」でもお話したように、エアタンクにはドレンコックレバーやエアコックといった部品がついています。
それらの接続部分が緩くなっていたり、劣化で穴があいてしまうことでもエアが漏れてエア不足となります。
ただし、トラックにはさまざまなエアを使用した装置がありますが、それぞれ万一のエア漏れや異常圧力に対する安全対策も備わっています。
例えばブレーキは2系統でスピード制御できるような構造になっており、たとえ片方が故障しても、もう一方のブレーキ系統でスピード制御することが可能です。
また、エア漏れした配管を遮断して他の配管からはエアが漏れないようにすることもでき、マルチプロクテクションバルブやチェックバルブと呼ばれる逆止弁も備えられています。
エアタンクにはセーフティバルブと呼ばれる安全弁があり、圧力が規定よりも上がってしまった場合、自動でエアタンク内のエアを排出することで圧力を正常に保ってくれます。
このようにトラックには万一に備えての装備が施されていますが、普段からエア不足にならないよう気を付け、症状が出たら早めに修理へ出しましょう。
なるべく大きな故障にならないように、日ごろのメンテナンスや点検を習慣づけましょう!
トラックのエアタンクはこまめな点検を!
トラックのエアタンクは、ブレーキやギアチェンジ、車高の昇降にも使われる大切なエアを保存しておく装置です。
故障したら、重大事故になりかねないエアタンク。
日ごろからしっかり点検しておきましょう。
チェックポイントは以下の2点です。
- エアタンクに水が溜まっていないか
- エアコックに異常がないか
トラック走行中に何らかの異常サインで、エアタンクの故障がわかることもあります。
特に気をつけたいのが以下の3つの症状です。
- 警告音が鳴る
- エアブレーキがきかなくなる
- ギアが切り替えられない
この3つの大きな原因は「エア不足」。
トラックには、エア不足になってもすぐに困ることのないよう安全対策がとられていますが、なるべくべタ踏みはしないなど気を付けましょう。
点検での異常や故障が確認できたら、早急に整備工場などで修理することが大事です。
大きな故障や事故になることのないよう。日々のメンテナンスや点検は忘れずにおこなってくださいね。
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