2022.07.17

トラックでギアが入らない原因や対処法を詳しくチェック!

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こんにちは!グットラックshimaです!

 

多くの積み荷で車両の重量が重くなるトラックは、MT(マニュアル・トランスミッション)であることが多いのではないでしょうか。

 

ギアを手動で切り替えて効率的に運転できる変速システムですが、発進時や走行中にギアが上手く入らないということはありませんか?

 

ギアが入らないトラブルを避けるために、今回はそもそものギアの役割についてや、ギアが入らない原因・対処法を解説します!

 

 

まずはトラックでのギアの役割から解説!

トラックでのギアは、どんな役割をしているのでしょうか。

 

ギアは歯車を組み合わせた電動装置のことで、駆動力の切り替えができるトランスミッション(変速機)として使われています。

 

トランスミッションは、AT(オートマチック・トランスミッション)とMT(マニュアル・トランスミッション)の2種類があります。

 

ATの場合はドライブにレバーを入れればギアが自動で切り替わるため、シフトチェンジする必要はありません。

MTの場合はギアを手動で使い分けることで、変速するときはクラッチペダルを踏んで変速機を切り替え、路面状況に応じて効率よく走行ができます。

 

トラックではMT車であることがほとんどです。

トラックの場合は発進や加速、坂道を登る時など強い駆動力が必要な場合は低いギア段に入れ、スムーズに加速させることができます。

 

ギアには坂道の減速などに使用するものやバック走行のときに使用するもの、スピードによって選択するものがあり、正しく使い分けることが重要です。

 

間違えると騒音や振動に繋がったり、燃費が悪くなるなどのリスクがあります。

 

ギア部品一覧

 

 

トラックのギアが入らない!その原因はどこにある?

変速しようとしてもギアが入らず、ギアチェンジできないとさまざまなトラブルが発生する可能性があり、走行不能に陥ってしまうことも。

なぜギアが入らなくなるのか、原因をいくつかご紹介します。

 

シンクロメッシュ機構が消耗している

ほとんどのMTには「シンクロメッシュ機構」という、ギアの操作を容易に行うための機能を備えています。

 

MT車の回転数の違う軸の回転をシンクロさせるための装置で、ギアの損傷防止や騒音を防ぎ、滑らかな変速操作を可能にします。

 

このシンクロメッシュ機構が消耗してしまうことで、ギアが入りづらくなってしまうケースがあります。

 

クラッチ系統に問題がある

エンジンの出力はクラッチ装置を経由して、トランスミッションに伝えられるためクラッチが切れていないとギアが入りにくくなります。

 

エンジンを止めるとギアがスムーズに入るけれど、エンジンをかけるとギヤ鳴り(異音がする)という状態だと、クラッチが切れていないということがわかります。

 

クラッチが切れない原因としては、クラッチのレリーズベアリングの動きが悪くなっているという点が1つ。

ワイヤー式クラッチであれば、クラッチの遊びが大きすぎるという点が挙げられるでしょう。

油圧式クラッチであれば、レリーズシリンダやマスターシリンダのフルード漏れが原因であることが多いです。

 

トランスミッション系統に問題がある

次のような症状がある場合、トランスミッション内部にあるギアが摩擦によりすり減っていることが原因の可能性が多いです。

  • 特定のギアが入らない
  • 停車してエンジン停止状態でもギアが入らない

 

また、シフトレバーとトランスミッションを接続するリンケージの不具合でギアが入らないこともあります。

 

リンケージ部分はワイヤーやロッドで接続されていますが、次のような原因でギアが入らないことがあります。

  • ワイヤーがスムーズに動かない
  • ステーへの固定プレートの脱落
  • ロッドジョイント部分にガタ付きがある
  • ロッドブッシュの摩耗

 

 

トラックのギアが入らない場合の対処方法も詳しく解説

トラックのギアが入らなくなってしまったら、以下のような対処を試してみましょう。

 

シンクロメッシュ機構が原因の場合

シンクロメッシュ機構が消耗していると、特定のギアだけ硬くて動かないなどの症状や、素早くシフトをするとギア鳴りするといった症状が出ます。

このような状態でギアが入らない状態の場合は、まず「ダブルクラッチ」でギアチェンジすることを試してみましょう。

 

ダブルクラッチは次の手順で行います。

エンジンの回転数に合わせてギアを入れることで、走行が可能になります。

  1. クラッチを切ってシフトレバーをニュートラルにする
  2. クラッチを繋いでアクセルを踏みエンジンを軽く煽る
  3. クラッチを切ってシフト操作を行う
  4. クラッチを繋ぐ

 

クラッチ系統が原因の場合

エンジンを止めるとギアがスムーズに入るけれど、エンジンをかけるとギヤ鳴りがする場合は、クラッチ系統が原因になっていることが多いです。

その場合は、クラッチワイヤーにある固定プレートや、ロッドジョイントの調整で対処できる可能性があります。

 

調整後しばらくは走行可能ですが、早めに整備工場などで整備してもらいましょう。

 

また、リーズベアリングの動きが悪い・破損している場合はクラッチ自体の交換を、フルード漏れをしているのであればクラッチフルードの交換を行う必要があります。

そのほかエア抜きで解決するケースもあるため、まずは試してみましょう。

 

トランスミッション系統に原因がある場合

トランスミッション内部にあるギアが摩擦によりすり減っていると、特定のギアが入らなかったり、エンジン停止状態でもギアが入らないなどの症状が出ます。

 

点検をしてすり減っていることが確認できた場合は、高価なパーツですが交換がおすすめです。

トランスミッションはエンジンと同じくらいの価格帯となっています。

 

リンケージの不具合の場合は、ワイヤーや脱落した固定プレート、ロッドジョイントの調整、ロイドブッシュ交換などで改善することがあります。

 

 

トラックのギアが入らない時は原因を探って対応を

積み荷で車両が重くなるトラックは、手動でギアを切り替えるMT車が多いです。

 

ギアが入らない場合、まずどこに原因があるかを確かめましょう。

ギア操作を容易に行うためのシンクロメッシュ機構が消耗している場合や、クラッチ系統・ミッション系統・トランスミッション系統などに問題がある可能性があります。

 

シンクロメッシュ機構が原因になっていそうな場合は、まずはダブルクラッチを試してみましょう。

 

クラッチ系統が原因の場合は、クラッチワイヤーにある固定プレートや、ロッドジョイントの調整で対処できる可能性があります。

リーズベアリングの動きが悪い・破損している場合はクラッチ自体の交換を、フルード漏れをしているのであればクラッチフルードの交換を行います。

 

トランスミッション系統に問題がある場合は、トランスミッション自体の交換が必要になることが多いです。

ギアが入らない場合はまず自分で原因を確かめ、早めに整備工場などで整備してもらいましょう。

 

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