2020.12.07
トラックのインタークーラーとは?機能や種類、手入れ方法を解説!
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックは重量の大きい荷物を運ぶことも多くあります。
そのような場合に使用する大型のトラックなどは、ターボ機能を搭載することでエンジン出力を上げ大きなパワーを出せるようにしています。
このターボ機能に必ず必要なのが「インタークーラー」です。
トラックには搭載している車種も多いですが、詳しい機能や種類、お手入れ方法などは意外と知らないことも多いのではないでしょうか。
今回はトラックドライバー必見!ターボ機能にかかせない「インタークーラー」について、詳しくご説明します。
中古インタークーラー部品一覧
目次
トラックのインタークーラーとは、エンジンに欠かせない重要部品!
先にも述べたように、インタークーラーはターボ機能を搭載している自動車には欠かせない部品です。
ズバリ言うと、インタークーラーは「空気を冷却する装置」のことです。
ターボ機能の代表「ターボチャージャー」は、エンジンからの排気でタービンを回し、コンプレッサー(空気圧縮機)を回します。
空気がエンジン出力を高め、大きなパワーを生み出してくれるのです。
しかし、その際に空気は高温となり、ノッキング(燃料の異常燃焼)と呼ばれるエンジンの不具合につながります。
出力が低下したり燃費を悪くするので、それを避けるためにインタークーラーを使用し、圧縮空気を冷やすのです。
そのため、インタークーラーはエンジンの出力を最大限に引き出す役割として不可欠な部品といえます。
トラックのインタークーラーの種類や設置場所の違いとは?
インタークーラーの仕組みと設置位置には、種類があることをご存知でしょうか。
特に設置位置はそれぞれメリット・デメリットがあり、どちらを選ぶかによって効果や見た目に大きく影響します。
では、2種類のインタークーラーと設置する場所の特徴について詳しく解説しますね。
インタークーラーの種類
圧縮空気を冷やすためのインタークーラーには、「空冷式」と「水冷式」の2種類があります。
現在、最も主流な種類は「空冷式」です。
ほとんどの空冷式インタークーラーが、自動車のバンパーの奥に設置されていて、走行中の風を利用して冷却を行う形式です。
「水冷式」のインタークーラーは、エンジンの冷却水を利用して冷却を行う形式です。
外からは見えない位置に設置されます。
インタークーラーの設置位置
インタークーラーは種類の他にも設置位置の違いによって、効果や見た目が変わります。
一般的には、「前置き」と「中置き」の2つ。
「前置き」はトラックのバンパー部分から見える位置にあるため、トラックの見た目を左右します。
インタークーラーの形状は見映えがするので、前置きにしたがる人も多いです。
機能的には走行中の風も利用できるため、冷却能力は抜群に高まります。
しかし、ラジエーターの前に置くようになるため、エンジンの水温管理には気をつけなければなりません。
また、バンパーのところに位置しているので、少しぶつけたり事故などあったときには、破損する恐れがあるので注意が必要です。
「中置き」は、インタークーラーをエンジンルーム内に設置します。
エンジンの近くに設置されることになるので、冷却の効率は良くなります。
しかし、エンジンルーム内に機材が増えるので、暖かい空気がエンジンルーム内にこもってしまうデメリットも。
また、外からは見えないので、見映えを良くしたい場合は前置きがいいでしょう。
反対に見せたくない、衝撃から守りたいという場合には中置きが最適です。
なかには本物のインタークーラーを中置きにし、イミテーションのインタークーラーを前置きしてトラックのカスタムをする方もいます。
トラックのインタークーラーの洗浄方法と注意点を知っておけば完璧!
トラックの部品はどれも、しっかりとメンテナンスしなければ走行に差し支えることがあります。
インタークーラーも例外ではありません。
インタークーラーは作動させているうちに、エンジンからのブローバイガスによって汚れが溜まってきます。
汚れをそのままにしていると冷却能力が低下し、酷いときにはノッキングを起こしてエンジンの故障に繋がることも!
点検のついでに掃除し、メンテナンスしておく習慣をつけておくといいでしょう。
掃除に必要なものは、以下の4つです。
- パーツ洗浄剤またはホワイトガソリン
- ガーゼまたは布
- ゴム手袋
- 工具
以下は、作業工程での注意点です。
- インタークーラー内は錆びやすいので、水は絶対に使わない
- パーツ洗浄剤かホワイトガソリンを使う際は揮発性が非常に高いため、引火しやすいので火気を近づけない
- インタークーラーを取り外したら車体側のパイプからゴミがはいらないように、穴をガーゼや布でふさぐ
- エンジントラブルや故障の原因になるため、洗浄のあとは十分に乾かす
では、細かい作業工程を見ていきましょう。
作業工程①インタークーラーを取り外す
前置きであれば、バンパーなどを取り外しインタークーラーが見える状態にします。
中置きであればボンネットを開け、エンジンカバーを取り外し、やはりインタークーラーが見える状態にします。
「イン」→「アウト」の順に取り外し、バルブに繋がっているホースも外してインタークーラーを取り出します(車種によっては、これ以外にも外す箇所がある場合があります)。
作業工程②準備をして洗浄開始
まずは洗浄液(パーツ用洗剤やホワイトガソリン)を使用するため、手が汚れないようゴム手袋を装着。
インタークーラーの穴から洗浄液が流れないようガーゼか布で穴をふさぎ、入り口の1箇所は開けておきます。
開けておいた穴から洗浄液を流し込み、その穴もふさぎます。
その状態で、洗浄液が漏れないようにインタークーラーを良く振りましょう。
ある程度振ったら、流し込んだ穴を開け、洗浄液を外へ出します。
この作業を3~4回繰り返して洗浄し、液が綺麗になってきたら終了です。
作業工程③しっかりと乾燥させて設置する
洗浄後は、しっかりと乾燥させましょう。
日光に当ててもかまわないので、中まで乾くようにします。
乾燥が不十分だと、装着後に残っている洗剤やガソリンがエンジンに流れ込んでしまいます。
乾燥している天気のいい日に行うといいですが、早く乾かしたい場合にはドライヤーや扇風機を使って乾かすのもおすすめです。
しっかりと乾燥したことを確認したら、元通りに装着しましょう。
中古インタークーラー部品一覧
インタークーラーとはトラックに欠かせない機能!洗浄はしっかりと
ターボチャージャーなどの、ターボ機能を搭載しているトラックには欠かせない「インタークーラー」。
機能は「コンデンサーで圧縮された空気を冷やすこと」です。
現在では一般的な「空冷式」と、一部の自動車で使われている「水冷式」の2種類に分けられています。
設置する位置によってもインタークーラーの効果やトラックの見た目が変わるので、自分の好みにあったスタイルで場所を考えてみましょう。
洗浄は手順に沿って行えば出来ますが、注意点は必ず守りましょう。
洗浄などのメンテナンスをしないと、空気の冷却が上手くいかなくなりノッキングを引き起こします。
ノッキングはエンジントラブルや故障の原因となるので、必ず行ってくださいね。
どの部品も、しっかりしたメンテナンスを行い、いつでも安心安全な走行ができるようにしましょう!