2022.10.06
トラックのエンジンオイルの点検方法は?見方や適切量、交換時期を確認
こんにちは!グットラックshimaです!
車を走らせるためにはガソリンの給油が必要ですが、車のメンテナンスはそれだけでは不十分ということをご存知でしょうか。
ガソリンと同じくエンジンオイルも量を確認し、補充する必要があります。
エンジンオイルには潤滑油やサビ・腐食防止、エンジン内部の冷却、汚れを取り込む効果があり、車を長持ちさせるには点検が欠かせません。
今回は、そんなトラックのエンジンオイルについてのお話です。
トラックのエンジンオイルの点検方法や点検のポイント、適切なオイルの量、足りないとどうなるかについて詳しくご紹介します。
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目次
トラックのエンジンオイルは点検が重要!
トラックを長持ちさせるには、エンジンオイルの定期的な点検が重要です。
エンジンオイルには、大きく分けて「潤滑作用」「密封作用」「冷却作用」「洗浄作用」「防錆作用」の5つの役割があり、その効果を発揮するためにも点検が必要といえます。
それぞれの作用にエンジンオイルがどう関わっているのかも説明しましょう。
潤滑作用
エンジン内部は金属部品が多く使われており、部品同士が接触することで摩擦が生じます。
エンジンオイルが油膜を形成し、部品同士の摩擦を軽減することで、スムーズにエンジンが動くようになります。
摩擦による摩耗も防いでくれるので、部品を長持ちさせることが可能です。
密封作用
ピストンとピストンリングの間には、わずかな隙間が空いており、ここからガスが漏れると十分なエネルギーを生み出すことできません。
エンジンオイルはその隙間を埋めることで、エネルギー効率を高めてくれます。
冷却作用
エンジンは燃焼反応を利用しエネルギーを生み出す仕組みのため、エンジン内部は高温です。
高温になり過ぎると、オーバーヒートを起こしエンジンが壊れる原因となります。
エンジンオイルは熱を吸収し分散させることで、オーバーヒートを防ぐ役割があるのです。
洗浄作用
燃焼反応や摩擦によって、エンジン内部にはスラッジと呼ばれる汚れ成分が溜まっていきます。
スラッジが溜まると、エンジンの性能が落ちエンジンの耐久年数が減ることに。
このスラッジが特定の場所に溜まらないようにすることが重要です。
エンジンオイルはスラッジを吸収し、分散させる役割があります。
防錆作用
エンジン内部は高温になるので、外部との温度差から水滴が発生しやすいです。
エンジンオイルには、水分が原因で発生するサビを防ぐ役割があります。
この5つの役割を正常に機能させるためにも、エンジンオイルが適正量であるか、交換は必要ないかなど、チェックしておかなければなりません。
その方法について、次で詳しくご紹介します!
トラックのエンジンオイルの点検方法や交換時期を確認
トラックのエンジントラブルを避けるためには、エンジンオイルの点検が欠かせません。
ここでは、トラックのエンジンオイルの点検方法や交換時期について解説します。
エンジンオイルの点検方法
エンジンオイルの点検には、エンジンオイルの適正量を知ることと、オイルレベルゲージのチェック方法を知っておくことが大事です。
エンジンオイルの適正量
エンジンオイルには適正量があり、多すぎても少なすぎてもトラックの不調の原因となります。
トラックのエンジンオイルの適正量は、重量によって異なります。
- 小型トラック(2t)…8〜10L
- 中型トラック(4t)…10〜15L
- 大型トラック(10t)…30〜40L
あくまで目安なのでメーカーによっても異なりますが、普通乗用車の4〜5L、軽自動車の2.5L〜3Lと比較すると、トラックの場合より多くのエンジンオイルが必要ですね!
オイルレベルゲージのチェック方法
エンジンオイルの量は、オイルレベルゲージを見ることで確認できます。
まず、車を平坦な場所に停車させてエンジンを切ります。
次にボンネットを開け、オイルレベルゲージを引き抜いてください。
オイルレベルゲージを引き抜いたら、タオルやキッチンペーパーなどで拭き取り、奥までしっかり差し込みます。
もう一度オイルレベルゲージを引き抜いたら、エンジンオイルの量を確認します。
オイルレベルゲージには2つの印があり、それぞれエンジンオイルの上限と下限を示すものです。
エンジンオイルの付着部位が、2つの印の間に収まっていれば適正量です。
上限以上であれば多すぎる状態であり、下限以下であれば少なすぎる状態のため、エンジンオイルの量を調節しましょう。
エンジンオイルの交換時期
トラックのエンジンオイルの交換時期は、走行距離を一つの目安にします。
トラックの重量による適切な交換時期は、以下のようになります。
- 小型トラック(2tトラック)…走行距離10,000~20,000km
- 中型トラック(4tトラック)…走行距離15,000~30,000km
- 大型トラック(10tトラック)…走行距離20,000~40,000km
ただしこれもあくまでも目安で、交換の適切なタイミングは、エンジンオイルの質や運転の仕方にも左右されます。
さらに、エンジンオイルの酸化や漏れなどがあると、早めに交換が必要です。
走行距離を指標にしたエンジンオイルの交換は参考程度にし、定期的にエンジンオイルの量を確認しましょう。
また、走行距離が短くても、1年ほどでエンジンオイルの劣化は進みます。
車の整備を普段行わない方は、最低でもトラックの車検に合わせてオイルエレメントと一緒に交換しておきましょう。
トラックのエンジンオイルの量が不足するとどうなる?
トラックのエンジンオイルの量が不足すると、さまざまな不調が車両に現れます。
エンジンオイルの不足する原因と、不足によるトラブルについても確認していきましょう。
エンジンオイルが不足する原因
エンジンオイルが不足する原因には「自然減少」「オイル上がり」「オイル下がり」などがあります。
自然減少
トラックの状態が正常な場合でも、少しずつエンジンオイルの量は減っていきます。
エンジンオイルは気密性の高いエンジン内部を循環し、減らないように設計されています。
しかし、長期間使用するにつれて部品が摩耗し、隙間からエンジンオイルが少しずつ漏れ出すことで、エンジンオイルの量が減ることに。
また、エンジンブレーキを使う際に燃料室内の負圧が上昇し、エンジンオイルが吸引されることも、エンジンオイルが減少する原因になります。
オイル上がり
通常、エンジンオイルは燃料室に入らないように仕切られていますが、ピストンリングの摩耗により、「オイル上がり」という現象が起きます。
マフラーから白い煙が出たり、オイルランプの警告灯が表示されているときは、オイル上がりが起きている可能性が高いです。
オイル下がり
「オイル下がり」とは、吸排気バルブからエンジンオイルが漏れ出て、燃料室に入り込む現象です。
吸排気バルブからエンジンオイルが侵入しないように、ステムシールという部品で区切られていますが、この部分が経年劣化することによりオイル下がりが起きます。
エンジンの回転数が少ないときに白い煙が出る場合は、オイル下がりの可能性が高いです。
エンジンオイルの不足によるトラブル
エンジンオイルが不足すると、トラックにさまざまトラブルが起きます。
異音や振動の発生
エンジンオイルが不足すると、エンジンをかけた際や走行中に、ガラガラ・ゴロゴロといった甲高い異音が発生します。
エンジンオイルの潤滑油としての役割がなくなり、金属部品同士が摩擦でぶつかることが原因です。
また、ガタガタと振動を生じることもあります。
エンジンの焼き付き
エンジンオイルの不足は、エンジンが焼き付きを起こす原因になります。
エンジンが焼き付くとゴムが焼け焦げたような異臭がしたり、走行中にトラックが急停止するなどさまざまな不具合が生じます。
燃費の悪化
エンジンオイルが不足するとエンジンの燃焼効率が悪くなり、燃費が悪化することに。
熱がこもりやすくなるので、最悪の場合は火災が発生する可能性もあります。
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エンジンオイルの点検をセルフチェックできるように!
エンジンオイルには「潤滑作用」「密封作用」「冷却作用」「洗浄作用」「防腐作用」の5つの重要な役割があるため、定期的な点検が欠かせません。
エンジンオイルには適正量があり、多すぎても少なすぎてもトラックの不調の原因となります。
適切な量で入っているかどうかは、オイルレベルゲージを使って確認できます。
トラックのエンジンオイルの適正量は、普通乗用車や軽自動車よりも多いです。
- 小型トラック(2t)…8〜10L
- 中型トラック(4t)…10〜15L
- 大型トラック(10t)…30〜40L
また、交換した方が良い時期は重量によって異なり、それぞれ目安の走行距離が決まっています。
エンジンオイルが不足すると異音や振動、エンジンの焼き付き、燃費の悪化などにもつながるため、チェックは欠かさず行いましょう。
トラックのエンジンオイルは、トラック専門店で買うのがおすすめです。
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