2022.10.04

トラックの油圧式ブレーキとは?仕組みや他のブレーキとの違いを確認!

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こんにちは!グットラックshimaです!

 

トラックのブレーキにはさまざまな種類がありますが、主に小型トラックで使われていることが多いのが「油圧式ブレーキ」。

ブレーキを踏んだ力がマスターシリンダー内で油圧に置き換えられ、その圧力によって走行を制御するブレーキです。

 

今回は、そんな「油圧式ブレーキ」について詳しく解説!

油圧式ブレーキの仕組みや使い方のコツを紹介しますので、小型トラックを運転する機会がある方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

トラックの油圧式ブレーキとは?ブレーキの種類も解説

トラックは重量によってブレーキの種類が異なりますが、トラックの中でも小型のものに搭載されているのが「油圧式ブレーキ」です。

 

油圧式ブレーキが搭載されているトラックでは、ブレーキペダルを踏むとその力がマスターシリンダーに伝わり、油圧が発生します。

もともと油圧式ブレーキのシステム内は油で満たされているため、圧力がかかることによってピストンが押し出されます。

 

油圧により押し出されたピストンの力がブレーキパッドやディスクキャリパーやブレーキドラムに伝わり、トラックの走行が止まる仕組みになっています。

 

油圧式ブレーキ以外のブレーキの種類もチェックしよう

油圧式ブレーキは他のブレーキと比べて制動力が小さいため、小型トラックや一般車のように重量が小さめの車体に搭載されていることが多いです。

一般的には中型トラックにはエアブレーキ、大型トラックにはエアブレーキに加えて補助ブレーキが使われています。

 

それぞれ詳しく解説していきましょう。

 

中型トラック:エアブレーキ

エアブレーキとは、ブレーキペダルとブレーキシリンダーの間にあるパイプを空気で満たして、その空気圧によってブレーキをかける仕組みになっています。

油圧よりも高い圧力を生み出せるため、小型トラックよりも重量がある中型以上のトラックに搭載されていることが多いです。

 

油圧式ブレーキよりも制動力が強い分、強く踏み込むと急ブレーキのようになってしまうため、運転時には十分気をつける必要があります。

 

大型トラック:エアブレーキ、補助ブレーキ

中型トラックよりも重たい大型トラックにも、エアブレーキが搭載されています。

 

それに加えて、減速を目的としたブレーキ機能である補助ブレーキとして「排気ブレーキ」「エンジンブレーキ」「リターダー」が搭載されている場合も。

※リターダについては採用されているトラックと、採用されていないトラックがあります。

 

排気ブレーキやリターダーは、スイッチを入れておけばアクセルから足を浮かせただけで自動的に減速する仕組みのブレーキです。

油圧式ブレーキのように急ブレーキがかかることが少なく、中型トラックや大型トラックなどの重量があるトラックに向いているというわけです。

 

それぞれの詳しい仕組みや特徴は「トラックブレーキの種類は?特徴や仕組み、安全のための注意点も!」で解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

 

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トラックの油圧式ブレーキや他のブレーキの使い方のコツも確認

油圧式ブレーキはブレーキペダルの力がそのまま油圧に変換されるため、ペダルを踏み込んだ分だけ強くブレーキがかかります。

ただし、いきなり強く踏み込むと急ブレーキになるため、思わぬ事故やブレーキの劣化が早まる原因になる可能性もゼロではありません。

 

そのため、油圧ブレーキを搭載した小型トラックを運転する際には、次のご紹介するコツを意識しながらブレーキを踏み込むようにしましょう。

 

コツ①ブレーキのかかり具合を感じながらペダルを踏み込む

油圧式ブレーキの場合、ペダルの踏み込み具合によってブレーキのかかり具合が変わります。

言い換えれば、ブレーキのかかり具合をペダルで調整することが可能です。

 

油圧式ブレーキを搭載した小型トラックを運転する場合は、ブレーキのかかり具合を感じながらゆっくりとペダルを踏み込むようにしてください。

 

コツ②積み込んだ荷物の量を意識する

トラックに積み込んだ荷物が重ければ重いほど、ブレーキのかかり具合は鈍くなる傾向があります。

反対に、荷物をほとんど積んでなかったり、運転席以外に人がいなかったりする場合にはペダルを少し踏み込んだだけで急ブレーキになってしまう可能性も。

 

そのため、積荷の重さによって変わる運転の感覚をそれぞれ覚えておくようにしましょう。

特に積荷が重い場合にはゆっくり、かつしっかりとペダルを踏み込む必要があります。

 

同じ油圧ブレーキを使った一般車の運転に慣れていても、荷物を多く積んだ小型トラックでは運転の感覚が変わるため、注意してくださいね。

 

エアブレーキ搭載トラックを運転する際のコツ

エアブレーキを搭載している中型トラックや大型トラックを運転する場合、油圧ブレーキとは異なる運転のコツが必要です。

エアブレーキの踏み方のコツは大きくまとめると以下の2つ。

 

  • 足の裏全体でペダルを踏み込む
  • クラッチを利用する

 

エアブレーキは油圧ブレーキと違い、ブレーキのかかり具合をペダルの踏み込み具合のみで判断するのはおすすめできません。

ペダルを軽く踏み込み、身体全体にかかる加速度を感じながらブレーキをかけることが重要です。

 

また、ブレーキの使いすぎを防ぐためにカーブするための減速では、ブレーキではなくクラッチを使うようにしましょう。

 

エアブレーキの踏み方のコツは「トラックのブレーキの踏み方のコツは?仕組みや注意点を知ろう」も参考にしてみてくださいね。

 

 

トラックの油圧ブレーキの仕組みを理解して安全運転を

トラックのブレーキにはさまざまな種類がありますが、主に小型トラックに搭載されていることが多い「油圧式ブレーキ」。

油圧式ブレーキとは、ブレーキを踏んだ力がマスターシリンダー内で油圧に変換され、その圧力によって走行を制御する仕組みのブレーキです。

中型以上のトラックに搭載されている「エアブレーキ」や、大型ブレーキにエアブレーキに加えて搭載されている「補助ブレーキ(排気ブレーキ、エンジンブレーキ、リターダー)」よりも制動力が小さいことが特徴です。

 

ただし、油圧式ブレーキはペダルを踏み込んだ力がそのまま油圧に変換されるため、いきなり強く踏み込むと急ブレーキになります。

油圧式ブレーキが使われている小型トラックを運転する際には、ブレーキのかかり具合や積荷の重さなどを体感しながら運転しましょう。

 

思わぬ事故やブレーキの劣化を避けるためにも、トラックの油圧式ブレーキの仕組みを理解し、安全運転を心がけてくださいね。

 

中古トラックの買取や販売を行うグットラックshimaでは、トラックの部品購入も可能です。

トラックの部品交換・購入を検討している方はぜひ一度ご相談ください!

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