2022.08.05
トラックの危険な白煙の見分け方や原因、対処法まで詳しく!
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックを運転する際、走り始める時や坂を上る時に、白煙が排出されるということはありませんか?
黒煙と比べて害が少ないように見えるトラックの白煙ですが、実は場合によっては危険なものもあるんです。
白煙が原因で大きな事故につながることもあり、危険な白煙の場合は絶対に放置してはいけません。
そこで今回は、トラックの白煙の見分け方や原因、対処法を解説します。
日常的にトラックを運転している方は、自身の愛車が危険な状態にないか今一度チェックしてみてくださいね。
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目次
トラックの危険な白煙の見分け方、発生原因を解説!
白煙を排出しながら走行するトラックを見かけた経験があるという方も少なくないと思いますが、トラックの白煙は放置して良いものではありません。
黒煙や危険な白煙の排出は「道路交通法違反」で取り締まられており、白煙が原因で事故が発生した際には「業務上過失致傷」「致死容疑」となり、罰則が課せられてしまいます。
過去にも大量の白煙を排出したまま走行したことが原因で、大きな交通事故が引き起こされたケースもあり、トラックの運転者の責任が問われるようになりました。
しかし、トラックの白煙は危険であるものとそうでないものが存在し、その違いは発生原因によって分類されます。
トラックの危険な白煙の見分け方は?
トラックから白煙が排出された際に下記のような特徴があった場合、その白煙は危険なものである可能性が高いです。
- オイルの匂いのような異臭を感じる
- 白煙がすぐに消えずに空気中に残っている
- 走り始めからしばらく時間が経っても白煙が出続けている
反対にこれらに当てはまらない白煙は、白煙に見えて実はただの水蒸気であるというケースもあり、その場合は特に対処は必要ありません。
また、排出されるのが白煙ではなく黒煙の場合もあります。
トラックから黒煙が排出されたときの対処法については「トラックから黒煙が!原因や対処法をご紹介。白煙とは何が違う?」でも解説していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
トラックから白煙が排出される原因を解説
トラックから白煙が排出される時には、主に以下の原因が考えられます。
原因①オイル下がり/オイル上がり
トラックから白煙が発生する原因として多く考えられるのが、「オイル下がり」と「オイル上がり」です。
「オイル下がり」とは、エンジン部分にあるオイルの侵入を防ぐために整備されている部品「バルブステムシール」が劣化し、エンジンオイルが燃焼室に混入してしまうことをいいます。
アイドリング時や低速走行時に白煙が発生して、走行するうちに徐々に少なくなっていく場合は、オイル下がりが起こっている可能性が高いです。
一方「オイル上がり」とは、トラックのエンジンオイルを循環させるための部品(シリンダー・ピストンリング・ピストンなど)の劣化によって燃焼室にエンジンオイルが混入してしまうことをいい、オイル下がりよりも起こりやすい現象です。
スピードを出している時や坂道を上っている時など、エンジンを高速回転させているタイミングで白煙が発生した場合は、オイル上がりを考えましょう。
オイル下がりやオイル上がりといったこれらの現象によって、エンジン内の燃焼室にエンジンオイルが混入してしまい、燃料室の中でエンジンオイルが燃えることで白煙が発生します。
原因②燃料への水の混入
白煙の原因として、燃料に水が混入していることも考えられます。
燃料フィルターにある「ドレン」という部品に水が溜まり、そこから燃料に水が入り込んでしまいます。
燃料に水が混ざることで排気ガスにも水蒸気が溜まり、白煙として排出されるということです。
この場合の白煙は水蒸気ですので危険度は低いですが、気になる場合は水抜きなどで対応するようにしましょう。
原因③インジェクターの汚れ
エンジンの燃料供給装置である「インジェクター」が汚れていることも、トラックの白煙発生の原因の1つです。
インジェクターは経年劣化していく部品ですが、長年使用することにより内部も外部も徐々に汚れていきます。
インジェクターが汚れると、可動部の精度が狂ったり噴霧量の調節ができなくなるなどの誤作動が起こり、燃料を正しいタイミングと量で供給することが不可能になります。
そのため燃えずに残る燃料が増え、白煙となって排出されてしまうのです。
トラックに危険な白煙が出たときの対処法もチェック
前述したとおり、トラックから発生する白煙が危険なものだった場合、重大な事故につながる恐れもあります。
トラックで白煙が発生した際には、下記の方法で対処するようにしましょう。
添加剤を使用する
オイル下がりやオイル上がりが原因で白煙が発生している場合、添加剤を使用することで一時的に白煙を抑えることができます。
添加剤とは、エンジンオイルの粘度を調整して燃焼室に燃料が入り込まないようにする効果があります。
しかし、添加剤の使用は根本的な解決にはならないことが多いため、あくまで応急処置と考えるようにしましょう。
部品の交換やオーバーホールを行う
添加剤を使用しても改善されなかったり、そもそもしっかりと根本を修理したりしたい場合、白煙の原因となっている劣化部品を交換する必要があります。
オイル下がりが原因で白煙が発生している場合、バルブステムシールを交換することで改善するケースも多いです。
また、オイル上がりが原因の場合は、シリンダー・ピストンリング・ピストンなど複数の部品が劣化している可能性もあります。
これらを交換したり、オーバーホールを行ったりすることで改善することも多いですよ。
白煙が出るトラックは乗り換えもおすすめ
トラックから白煙が出ている場合、中古トラックに乗り換えてしまうことも対処法の1つとして挙げられます。
特にオイル下がりやオイル上がりが頻繁に起こっているトラックは、エンジン自体の寿命が迫ってきているケースも珍しくありません。
エンジンを交換すれば良いのでは?と思う人も多いかと思いますが、エンジンのパーツは1つひとつの価格が非常に高価です。
さらに、エンジンパーツを交換した際にはオーバーホールが必要になり、そこにかかるコストは決してお手頃とは言えません。
長い間走行させたことでエンジンパーツが劣化している場合、他の部品も同様に、経年劣化による故障が起こる可能性が十分に考えられます。
せっかく高いコストをかけてエンジンを修理しても、次々他の部品が故障してしまったら元も子もないですよね。
エンジンの不調による白煙の発生は、トラック乗り換えの1つの目安として考えておきましょう。
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トラックの白煙は危険信号の可能性あり!乗り換えも検討しよう
トラックから発生する白煙には、危険なものとそうでないものの2種類ありますが、危険な白煙の場合は重大な事故を引き起こす可能性もあります。
白煙の発生と同時にオイルの匂いがしたり、排出された白煙がすぐに消えなかったりする場合は、危険な白煙である可能性があるため、放置せずにすぐに対処するようにしましょう。
トラックの白煙の原因として多いのはオイル下がりやオイル上がりですが、これらの場合は添加剤を使用することで一時的に対処することができます。
しかし、あくまで応急処置に過ぎないため、白煙が出なくなったからと安心してはいけません。
根本的な対処法としてはエンジンパーツの交換が効果的ですが、他の部品の状況やコスト次第では中古トラックへの乗り換えもおすすめです。
グットラックshimaでは中古トラックの販売・買取をしていますので、乗り換えを検討している方はぜひ一度お問い合わせください!