2022.08.03
トラックのウォーターポンプの故障症状や異音、原因・対処法を解説!
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックを安全に走行させるために必要な部品や装置はたくさんありますが、中でもエンジンを正常に動かすために必要な装置が「ウォーターポンプ」です。
ウォーターポンプが故障するとエンジンがオーバーヒートしてしまい、トラックに深刻なダメージを与える可能性があります。
そこで今回はウォーターポンプの故障症状や異音について、さらにウォーターポンプの寿命や故障を防ぐ対策について解説します。
交換方法や費用についても紹介しますので、トラックを日常的に運転するという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
トラックのウォーターポンプの故障症状や異音について解説
冒頭でも説明しましたが、ウォーターポンプはエンジンを冷却するために必要な装置です。
トラックのエンジンで作られるエネルギーは、すべて走行エネルギーに変換されるわけでなく、半分以上は熱となって放出されてしまいます。
その放出された熱は放っておけばエンジン内に貯まり続け、エンジン本体や周辺の部品や装置を溶かしてしまうことがあるのです。
この異常な加熱状態のことを「オーバーヒート」と呼びますが、安全にトラックを走行させるためにはオーバーヒートを防がなければいけません。
トラックの冷却装置としては「ラジエーター」もありますが、ラジエーターによって冷やされた冷却水を、エンジンの周辺に循環させるのがウォーターポンプの役割。
ウォーターポンプが冷却水を循環させることで、エンジンを冷やしてオーバーヒートを防いでいるのです。
ウォーターポンプのよくある故障の症状は?
トラックの安全走行に欠かせないウォーターポンプですが、トラックに下記のような症状が見られた場合にはウォーターポンプの故障が考えられます。
- ウォーターポンプ周辺から水が漏れている
- エンジンをかけると車内に甘い匂いが広がる
- エンジン周辺から異音がする
特にウォーターポンプの水漏れを放置していると、エンジンにどんどんダメージを与えることになります。
エンジン付近に白い固まりが付着していたり、冷却水が短期間で大幅に減ったりしている場合には、ウォーターポンプの水漏れが原因なことが多いです。
少しでも異変を感じたらすぐに確認するようにしましょう。
異音の種類にも注意しよう
ウォーターポンプ故障の症状として異音があることを解説しましたが、エンジン周辺の異音にはいくつか種類があり、それぞれ原因や対処法が異なります。
異音の種類 | 考えられる原因 | 対処法 |
「キュルキュル」といった異音 | ・ベルトの張りが弱い
・ウォーターポンプのプーリーに問題がある |
・ベルトの交換
・ベルトの張りを手動で調整する |
「カラカラ」といった異音 | ・ベアリングの劣化 | ・ウォーターポンプ本体のアッセン交換 |
「キーン」といった異音 | ・メカニカルシールの劣化や水漏れ
・ベアリングの劣化 |
・ウォーターポンプを外しての修理 |
異音の種類や出どころを特定するのは非常に難しく、正しい修理ができずに余計にダメージを与えてしまうことも珍しくありません。
知識や経験が少ない方は、プロに点検や修理を依頼するようにしましょう。
ウォーターポンプ部品一覧
トラックのウォーターポンプの寿命、故障を防ぐ対策は?
トラックの部品や装置は消耗品であることが多く、ウォーターポンプも経年劣化による故障は防げません。
しかし、事前に故障を防ぐための対策をしておくことで長持ちさせることは可能です。
ウォーターポンプの寿命や故障対策を知っておくことで、突然の故障を防ぐことができます。
トラックのウォーターポンプの寿命
トラックのウォーターポンプを交換する目安としては、下記がおすすめです。
- 走行距離が10万kmに近づいてきたタイミング
- 同じウォーターポンプを10年間使い続けたタイミング
- タイミングベルトを交換する時
一般的にウォーターポンプの交換タイミングは「10万km走行した時点」とされています。
「10年間」というのはトラックを一般使用した際に10万km走行するのにかかる時間とされている期間です。
また、ウォーターポンプの近くにあるタイミングベルトという部品の寿命も一般的には10万km走行程度とされています。
ウォーターポンプとタイミングベルトは同時に交換するのが基本ですし、交換の費用を抑えるためにも一緒のタイミングで交換するのがおすすめです。
ここで紹介したウォーターポンプの寿命はあくまで目安ですので、定期的なメンテナンスは怠らず、少しでも異変を感じたら必ず確認するようにしてくださいね。
冷却水不足を防ぐことで故障対策が可能に
トラックのウォーターポンプは、冷却水がない状態での空回りやエア噛みを繰り返すことが故障の原因となることがあります。
そのため、定期的に冷却水の量をチェックして冷却水の不足を防ぐこと、交換時にはエア噛みが怒らないように注意することで、ウォーターポンプが故障する原因を減らすことができます。
トラックのウォーターポンプが故障した場合の交換方法・費用
トラックのウォーターポンプが故障した場合は、まずはラジエーターの下にあるボルトを外して冷却水を抜きます。
その後ラジエーター、タイミングベルトの順に外し、ウォーターポンプを取り外して新しいものに付け替えます。
きちんと取り付けたら、取り外した逆の順番でタイミングベルトとラジエーターを取り付けます。
最後に冷却水の補充をして終了です。
「グットラックshima」でも中古エンジンを販売しておりますので、交換の際にはぜひチェックしてみてくださいね。
ウォーターポンプの交換は一見簡単なように見えますが、トラックのウォーターポンプを交換するためにはさまざまな部品を取り外す必要があり、非常に複雑です。
特にタイミングベルトは慎重に扱う必要がありますので、できる限りディーラーや整備工場などで交換してもらうようにしましょう。
ウォーターポンプを交換する際の費用の目安
ウォーターポンプの交換には、下記の費用がかかります。
- ウォーターポンプ本体の価格:1万円程度
- ディーラーや整備工場への依頼費用:数千円〜8万円程度
業者に依頼した場合、作業費用は車種やメーカー、ターボの有無によってかなり大きな幅があります。
タイムベルトの交換と合わせると10万円を超えるケースも少なくありません。
決して安い金額ではないため、必ず見積もりを確認してから依頼するようにしましょう。
ウォーターポンプが故障した場合は乗り換えという選択肢も
トラックのウォーターポンプ故障は、決して放置して良いものではありません。
問題ないように思えても重大な事故を引き起こすこともあり、早急に対処するようにしましょう。
しかし、交換してもまたすぐに劣化してしまう場合は、トラック自体の劣化によるケースも考えられます。
トラックには耐用年数というものがあり、それを超えると燃費が悪くなったり、細かい部品が劣化する原因になったりします。
修理や交換を繰り返すよりも、中古のトラックに乗り換えた方がコスパがいいケースもあるため、定期的に自身の愛車の状態を確認するようにしましょう。
ウォーターポンプの故障症状や異音を確認したら必ず交換しよう
トラックには、走行中にエンジンがオーバーヒートすることを防ぐために「ウォーターポンプ」という装備が備え付けられています。
トラックを安全に走行させるために欠かせないウォーターポンプですが、故障すると水漏れや異音などの異変が起こります。
ウォーターポンプの放置は大きな事故につながる恐れもあるため、少しでも異変を感じたら点検をするようにしましょう。
ウォーターポンプの故障を防ぐためには、定期的なメンテナンスはもちろん、冷却水の不足を防ぐことも重要です。
また、ウォーターポンプの交換には非常に細かく繊細な作業が必要になるため、専門的な知識を持っているプロに依頼することをおすすめします。
耐用年数を超えたトラック自体がウォーターポンプの劣化につながっているケースも考えられます。
頻繁にウォーターポンプが故障するという場合は中古トラックへの乗り換えも検討してみてくださいね。
グットラックshimaでは、エンジンをはじめとするトラックの部品を種類豊富に販売しています。
中古トラックの販売・買取も行っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!