2021.05.23
トヨエースの年式は?モデルごとの特徴や変遷を解説!
こんにちは!グットラックshimaです!
「トヨエース」は、トヨタ自動車が2020年まで販売していた小型トラックです。
公募で名付けられたその愛称の通り、長きに渡りトヨタの小型トラックのエースとして、主力を担ってきました。
今回はトヨエースの年式ごとの変遷、それぞれの外装・内装・装備面での特徴についてご紹介します。
目次
まずはトヨエースの特徴や魅力面から!
第二次世界大戦後、日本で小型トラックの主流を担っていたのがオート三輪。
戦後復興の象徴ともいえる存在ですね。
それに対抗する安価な四輪小型トラックとして登場したのが「トヨエース」です。
これを機に、小口物流の市場は三輪トラックから四輪トラックへ大きく転換していきます。
日本の自動車業界にとって、非常に画期的な出来事でした。
それ以降、トヨエースは8代モデルチェンジを重ねながら、65年間に渡りトップランナーとして走り続けて来ました。
初代は、エンジンがキャブ前部に置かれたボンネットが短いスタイルでしたが、2代目からは、現行モデルに近づいていきます。
代表としてQDF-KDY231-TLMGY(ジャストロー/スチール)のスペックもご紹介します。
- 全長×全幅×全高(mm) 4,690×1,695×1,985
- ホイールベース(mm) 2,545
- 車両重量(kg) 1,760
- エンジン仕様・型式 直列4気
- 総排気量(cc) 2,982
- 最高出力(kw(PS/r.p.m) 106(144)/3,400
各年式の特徴や魅力については、この後ご紹介していきますね。
トヨエース販売車両
トヨエースの年式は8代目まで!それぞれの特徴をご紹介
トヨエースの年式ごとの特徴と、魅力についてお伝えしていきます。
初代モデルの特徴や変遷
生産年月:1954年〜1959年
最も特徴的なのは、エンジンルームを運転席足元に侵入させるという、従来のボンネット型とは一線を画したセミキャブオーバー・レイアウトを採用したことです。
これにより、これまでのシャシーのままで荷台の延長を実現することに成功。
当時の小型車規格は最長4.3m級ボディでしたが、2.5mの荷台長さを確保し、在来のボンネットモデルに対し約126%の荷台面積拡大を実現しました。
ルックスとしては、クロームメッキは全くなし、フロントグリルは金属板打ち抜きという、極めて簡素な設計になっています。
2代目モデルの特徴や変遷
生産年月:1959年〜1971年
エンジン搭載位置を座席下に後退させ、さらにシフトレバーをコラムシフトとしたことで、ベンチシート型の横3人がけ配置が可能になりました。
整備性の悪化を改善するため、車室ごと前方向に開いてエンジンやミッションをむき出しにする「チルトキャブ」を日本で初採用したのもこの代です。
3代目モデルの特徴や変遷
生産年月:1971年〜1979年
エンジンルームを運転席の足元に侵入させたセミキャブオーバータイプは、この代が最後に。
ヘッドランプは丸形2灯に変更され、ドアハンドルは埋込式に、ウインドーウォッシャーが標準装備、より機能的な装備でさらに定評を博しました。
4代目モデルの特徴や変遷
生産年月:1979年〜1985年
3代目まで継承されたセミキャブオーバータイプを脱却し、エンジンの上に運転席があるキャブオーバータイプに変更したのが4代目。
ヘッドランプは丸形4灯式を採用し、長きに渡り生産されたフロントグリルなど、マイナーチェンジを重ねながら3代目までの人気を引き継ぎました。
5代目モデルの特徴や変遷
生産年月:1985年〜1995年
この代からは、これまでの1.5t積のG15に加え、2~3.5t積のG25/G35が追加され、より幅広いニーズに対応できるように。
1985年以降、双子車となり仕様とラインナップが共通化されたダイナと、バリエーションが共通化されました。
6代目モデルの特徴や変遷
生産年月:1995年〜1999年
5代目から双子車となったダイナとの違いは、自動車の前面の網や格子の部分であるフロントグリルの部分のみ。
1t車のディーゼルは3Lに統一され、Y100系の型式はダイナ・ハイエーストラックと共通化されました。
7代目モデルの特徴や変遷
生産年月:1999年〜2011年
パーキングブレーキが、コンソール下部に配置されたT字型のレバーを手前に引くステッキ式から、運転席横のレバーを引くレバー式にモデルチェンジ。
また、トヨタ自動車は日野自動車と他社ブランドを製造するというOEM契約を結んでおり、積載量2t以上の車両は、日野・デュトロのOEM車になりました。
8代目モデルの特徴や変遷
生産年月:2011年〜2020年
最新の8代目は、2t積系をフルモデルチェンジ。
高圧コモンレール式燃料噴射システムやDPRを刷新し、燃費向上や更なる排出ガスのクリーン化を実現した5種類のディーゼルエンジンを搭載。
ハイブリッド車にはアトキンソンサイクルの専用エンジンN04C-UL型(110kW/420Nm)とアクセル・ブレーキの2ペダル操作を可能とする専用5速AMTを採用。
最先端のハイブリッドシステムが搭載されています。
愛され続けてきたトヨエースですが、2020年3月31日をもって64年の幕を閉じました。
日本の小型トラックの歴史を作ったトヨエース
トヨタ自動車の小型トラックの代名詞「トヨエース」。
日本の小型トラックの歴史を作ってきたと言っても過言ではありません。
そのモデルの特徴や変遷は、日本の小型トラックの歴史そのもの。
時代ごとに愛され続けたきたのには、トヨタ自動車のたゆみない努力の跡がうかがえます。
小型トラックのご購入をご検討の際には、ぜひ候補に入れてみてはいかがでしょうか。
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