2020.06.06
トラックの保険について詳しく解説!なぜ任意保険に入ったほうが良いの?
こんにちは!シマ商会です!
トラックで路上を走行するとき、保険加入が義務付けられていること自体はご存知な方が多くても、細かく確認すると「必要最小限の保険にしか入っていない」という声を聞くことも珍しくありません。
もちろん、最低限入ることが定められている保険に入っていれば法律上問題はないのですが、やはりそれでは不十分。
万が一事故にあった場合、被害の額は何千万~何億円にも及ぶ可能性もあり、そうなるととても個人で負える額ではありません。
備えあれば患いなしですよね!
今回は「トラックにまつわる保険の話」についてご紹介します。
中古トラック一覧
目次
トラックの自動車保険の種類とは?
トラックを公道で走らせたいなら無保険はNG!
トラックの自動車保険の種類としては「自賠責保険」と「任意保険」の2種類があります。
最低限入ることが義務付けられている「自賠責保険」に加入するのはもちろん、それに加えて「任意保険」にも加入することが強く推奨されています。
まずは、それぞれの特徴についてご紹介していきますね。
自賠責保険
いわゆる「強制保険」で、公道を走る=陸運支局へ登録されナンバープレートの交付を受けるための条件の一つでもあります。
保険の対象は主に対人保障(誤って他人を傷つけてしまった際に保険金が保障される)に限定されており、保障の範囲も任意保険より少ないという特徴があります。
任意保険
任意保険は、自賠責保険では補償されない範囲までカバーしてくれるのが特徴で、対人だけでなく、対物補償もついている保険がほとんどです。
保険料の予算や運転頻度などを加味したうえで、適切な保険に加入することが強く推奨されています。
自賠責保険と任意保険はどこが違う?任意保険にも入る必要性や選び方
自賠責保険と任意保険があるのには、その補償範囲や設定された背景が違うという点が関係しています。
自賠責保険と任意保険の違い
無保険でトラックなどを運転した場合、万が一の事故の際に誤って歩行者を巻き込んでしまったなどのケースでは、通院費や休業補償などをドライバーがすべて自己負担する可能性があり、時にその額をドライバーが払えないかもしれません。
これでは被害者もドライバーにとっても良くない状況ですので、最低限の対人補償を行うためにもあくまで自賠責保険には加入することを義務付けましょう、という決まりになっています。
トラックの保険料は自賠責・任意共に「自家用」か「事業用」で設定が違います。
自家用は工務店などが工具を運ぶ場合、事業用は運送会社がお客様の荷物を運ぶ場合をそれぞれイメージするとわかりやすいでしょう。
自家用・事業用の区分がもし変更になったら、保険会社へ申請しなおす必要があります。
(そのままにして万が一があった場合、補償されない可能性もあります)
自賠責保険料は25か月まで設定があり、まとめて払った方がお得になります。
自賠責保険料 (12か月未満)
1ヶ月 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 4ヶ月 | 5ヶ月 | 6ヶ月 | 7ヶ月 | 8ヶ月 | 9ヶ月 | 10ヶ月 | 11ヶ月 | 12ヶ月 | ||
普通貨物自動車 (最大積載量2t超) |
自家用 | 6,970円 | 8,950円 | 10,920円 | 12,900円 | 14,880円 | 16,860円 | 18,830円 | 20,810円 | 22,790円 | 24,770円 | 26,750円 | 28,720円 |
事業用 | 7,870円 | 10,750円 | 13,630円 | 16,510円 | 19,390円 | 22,260円 | 25,140円 | 28,020円 | 30,900円 | 33,780円 | 36,660円 | 39,540円 | |
小型貨物自動車 (最大積載量2t以下) |
自家用 | 6,570円 | 8,150円 | 9,740円 | 11,320円 | 12,900円 | 14,480円 | 16,060円 | 17,640円 | 19,230円 | 20,810円 | 22,390円 | 23,970円 |
事業用 | 6,900円 | 8,810円 | 10,720円 | 12,630円 | 14,540円 | 16,450円 | 18,360円 | 20,270円 | 22,180円 | 24,080円 | 26,000円 | 27,900円 |
これらを見ると、自賠責保険に入っていればとりあえず大丈夫な気がするかもしれません。
でも、自賠責保険には以下のような補償の範囲が設定されており、この範囲内の補償だけでは不十分な場合も多いのです。
- 被害者の治療費等:上限額120万円
- 後遺症による介護費支払い上限額:3,000万円~4,000万円
- 被害者死亡による葬儀費・慰謝料等の上限額:3,000万円
「任意保険」に入っていれば、自分のトラックの修理代や「誰もけが人はいないけど向かいの塀を傷つけてしまった」「車同士でこすってしまった」という場合、自賠責保険では治療費が足りないという場合に役立ちます。
任意保険の選び方
様々な保険会社で提供されている「自動車保険(通称:任意保険)」は補償の範囲や主となるドライバーの年齢、運転経験や車両の性能(安全性能がどこまでついているかなど)などについて、保険料はまちまちです。
よく運転する人なら「対人・対物無制限」の補償に入るのがオススメ!
自賠責保険では上限額が定められていますが、たとえば被害者が一人ではなかった場合や、物損事故の補償などが必要であれば、保険会社の条件に合えば金額は無制限で補償してくれます。
長期間治療費を請求された場合でも、一定期間はしっかり補償されるので安心です。
その代わり、保険料は車両以外にも様々な条件が絡んで設定されるので、条件によっては(保険会社から見て運転歴が短いなどリスクが高い人は保険料も高いなど)予想以上に保険料がかさむかもしれませんね。
なお、ここで取り上げた任意保険は「個人用任意保険」のお話で、事業用の車両を何台も使用する場合や、主に運転する従業員が複数いる場合には「法人用任意保険」に加入する必要があります。
保険料は個人用より高くなりますが、運転者を限定しなくても補償が受けられます。
保険によっては積載している荷物、たとえばお客様から預かった宅配物などにも補償が受けられるので安心です。
トラックを使うのに任意保険に入っていない運送会社があるのはなぜ?
任意保険料を損害保険株式会社のホームページなどで確認すると、結構な額が必要になりますよね。
そのため、トラックを業務で使うのに任意保険に入っていない事業者がちらほら散見されます。
大手企業のなかにはランニングコストを削減するためにあえて任意保険に加入しないケースもあります。
任意保険は加入が強く推奨されるというのに?と思いますよね。
しかし資金が潤沢にある企業なら、たとえば万が一事故が起きても、自社の経費で対応できます。
たとえば年間の保険料が500万かかり、物損事故で100万円の補償を受けた場合、400万円は掛け捨ての保険料となります。
それであれば、最初から毎年500万円を万が一の補償代としてキープしておいた方が、保険料を払うより自己資金を残しておけます。
この考え方を「自家保険」といいます。
もちろん自己資金を使った補償であり、自家保険としての資金が貯まりきる前に事故に遭い、資金を上回った補償をしなければならない可能性も考えておかねばなりません。
このことから考えると、個人事業主や中小企業で任意保険に加入しないのはハイリスク。
台数や加入期間・ドライバーの条件によって費用を抑えられる可能性もあるので、複数保険会社でしっかり見積もりをとって、ぜひご自身の使用方法に合った任意保険に加入しましょう。
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トラックの保険は「自賠責」と「任意」に加入して安心!
任意保険は加入するかどうかは任意である、という意味合いで捉える人も多いでしょう。
ですが、自賠責保険だけでは賄いきれない万が一の補償を補うために、任意保険への加入は必要だと言えます。
もちろんどの任意保険に入るかは自由ですので、しっかり補償もありお得に入れる保険を探すことが大切ですよ。
保険料を見直すきっかけの一つとして「トラックのサイズを変えたい!」といった考えのドライバーさんもいらっしゃるはず。
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