2022.04.13
トラックの減トンとは?そのメリット・デメリット、方法も詳しく解説
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックは道路交通法や道路運送車両法で車両基準が定められていますが、その基準に沿ってできる、減トンや増トンといったトラック改造があります。
積載量を増やしてより荷物を多く積める増トン車はメリットがわかりやすいですが、積載量を減らす減トン車は、何のために行うのかわかりづらいですよね。
今回はトラックの減トン車とはどんなものか、どんなメリットがあって増トン車とはどう違うのか、詳しくお話ししていきます。
減トンの方法もお伝えしますので、参考にしてくださいね!
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目次
トラックの減トン車・増トン車とは?
トラックでは、改造として減トン車と増トン車が認められています。
2つの特徴や違いを詳しくご説明しましょう。
減トン車とは
トラックには規定の最大積載量があり、トラックを使用する際は最大積載量を守って荷物を積載しなければなりません。
減トンとは、規定の最大積載量よりも積載量を減らして登録手続きをすることです。
一般的に減トンすると積載量が減ってしまうため、わざわざ減トンすることは少ないかもしれません。
しかし、後ほど詳しく紹介しますが減トン車にもメリットがあります。
「最大積載量」は、「車両総重量」から「車両重量」と「55kg×乗員定員」を引いたものです。
車両重量が重くなると、必然的に最大積載量が減ることになります。
そのため、減トンするときは大体が架装の重量を増やして積載できる重量が減り、減トンとなるパターンです。
増トン車とは
減トン車とは反対に、積載量を増やして登録する増トン車があります。
まず、増トンをするには中型トラック(4トントラック)という条件があります。
大型トラックは購入価格や維持費が高いため、中型トラックにもう少し積めればコスト削減になるということで、増トンを行う場合が多いです。
増トン車が広まったきっかけは、2007年の道路交通法改正です。
改正前は中型トラックに定められた車両総重量が8トン未満でしたが、改正後は11トン未満に引き上げられて最大積載量が増えたため、中型トラックでより多くの荷物を運べるように。
それに伴い、増トン車も増えていきました。
増トン車は強度を上げるためにタイヤに改良を加えているので、タイヤを見ればわかります。
荷物を多く積むのに耐えられるようにタイヤはやや大きく、ホイールのナットも6穴ではなく8〜10穴と増えていることが多いです。
また、増トン車への改造方法としては、車軸やフレームを強化し、車両重量を増やして積載量を6.5トン〜8トンまで増やす方法が多いです。
各メーカーからも、特別仕様車として増トントラックを生産しています。
特別仕様車の増トントラックは違法ではなく、最大積載量が増えて効率が上がる、大型トラックより価格や維持費が安い・コンパクトであるなど多くのメリットがあります。
トラックを減トンするメリットデメリットも解説!
前述のとおり、減トンすると積載量が減るため、積める荷物が減ってしまいます。
これは、運送をしているトラックにとっては、大きなデメリットになるでしょう。
しかし、大きなメリットもあります。
それは、「自動車税」と「自賠責保険料」が安くなることです。
トラックの自動車税は、最大積載量が多ければ多いほど高くなります。
減トンすることにより最大積載量が減るので、必然的に安く抑えることができます。
自賠責保険は最大積載量2トンを境にして金額が変わります。
そのため、減トンするなら最大積載量2トン未満を目安にしましょう。
荷物の積載目的で使用しているトラックは、減トンすることで仕事の効率が落ちたりするため減トンしづらいでしょう。
しかし、もともと荷物の積載が目的でない車両に関しては、積載量は多くなくても良いため、減トンしても問題ない場合がほとんどです。
例えば、クレーンなどの架装がついた車両で使用目的がクレーン作業だった場合、減トンして最大積載量2トン未満にできれば、自動車税は5,000円ほど、自賠責保険料は10,000円ほど安くなって維持費の節約につながります。
したがって、もともと積載を目的としていない車両であれば、減トンでのデメリットを感じず、維持費節約のメリットが得られるでしょう。
トラックを減トンする方法とは?
減トン方法についても、詳しくご紹介します。
減トン方法は大きく分けて2つ。
1つ目は、タイヤのプライ数を下げる方法です。
トラックのタイヤのプライ数とは荷重指数のことで、荷重に耐えられるタイヤの強度を示しています。
プライ数が上がればタイヤの強度も上がり、耐えられる荷重が重くなるという仕組みです。
したがって、プライ数を下げて登録すると、必然的に荷重を軽くしなければならなくなり、積載量をプライ数に対応させるために減トンすることになります。
2つ目は架装でフロントを重くする方法です。
クレーン架装を行う、フロントバンパーをつける、おもりをつけて前軸の荷重を増やすなどの方法があります。
架装の重量が加わると、車両重量が増えるため最大積載量を減らすことになり、減トンとなります。
どちらの方法も違法ではないのですが、減トンのために車両構造変更を行った場合には、構造変更手続きが必要になる場合があります。
メリットのある減トンですが、構造変更や手続きが面倒に感じるのであれば、条件に合った中古トラックを購入する方がスムーズでしょう。
中古トラック一覧
減トンのメリット・デメリットを知って、自分に合ったトラックを!
通常のトラックにはないメリットが得られる、減トンや増トン。
増トン車は2007年の道路交通法改正をきっかけに広まり、積載量を増やしたい中型トラックで主流の方法となっています。
仕事効率が上がるなど、多くのメリットが期待できます。
減トン車とは、規定の最大積載量よりも積載量を減らして登録手続きをすること。
維持費や車両購入費用が安く抑えられるといったコスト面のメリットが多いので、知っておくといい方法です。
減トン方法にはタイヤのプライ数を減らす、架装でフロントを重くするなどの方法があります。
増トンも減トンも違法改造ではないですが、構造変更手続きが必要になる場合が多いので、面倒に感じるのであれば条件に合った中古トラックを購入するのがおすすめです。
グットラックshimaでは、中古トラックの買取、販売をしています。
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