2020.02.17
トラックのクラッチの寿命とは?正しく知って愛車を大切に
こんにちは!グットラックshimaです!
シフトチェンジに重要な役割を果たすのが「クラッチペダル」。
一般的な乗用車ではそれほど簡単に故障することはないのですが、走行距離や積載量など負担のかかりやすいトラックでは、クラッチは消耗品という認識でいて良いかもしれません。
今回は「クラッチの役割と寿命」について、クラッチの故障で受ける影響、寿命の目安や伸ばし方、修理にかかる期間などをお話します。
快適な運転をするには重要なパーツですので、ぜひ把握しておきましょう!
目次
トラックのクラッチの役割とは?故障は運転にどう影響する?
まずは「クラッチ」の役割と、故障による影響をそれぞれ見ていきましょう。
クラッチの役割
「クラッチ」は簡単にいうと、エンジンの動力をタイヤに伝えたり遮断したりする役割。
「エンジン」と「トランスミッション(ギア・変速機)」の間にあり、発進時や加速時に任意のタイミングで断絶しつつ、変速された動力を的確に伝えるパーツです。
例を挙げると、1速から2速に変速するときやエンジンとトランスミッションを接続したまま変速した場合、スムーズにその動力を伝えられないばかりか、エンジンとトランスミッションの接続部に負荷がかかり故障の原因となります。
そこでクラッチを設置し、変速時など必要に応じてエンジンとトランスミッションを一時的に切り離し、スムーズな動力の伝達ができるようにしました。
マニュアル車で変速する際には両手両足をそれぞれタイミングよく動かす必要があるので、運転している実感がより味わえるポイントの一つです。
なお、AT車にももちろんクラッチはついていますが、自動で変速制御されているので、あまり実感はないかもしれませんね。
クラッチの故障による影響範囲
クラッチは変速のたびに接続と断絶を繰り返しますので、「摩耗」や「破損」が原因で故障するケースが多いパーツです。
エンジン、トランスミッション、クラッチはそれぞれスムースに接続すれば耐用年数の範囲以上に使える可能性もありますが、歯車となっているパーツですので、無理に接続をすればどうしても破損しやすい傾向にあるためと考えられています。
もしクラッチが破損してしまったら、的確にトランスミッションからの指示がエンジンに伝わりません。
車両を快適に制御することができないばかりか、最悪走行不能になってしまいます。
特にトラックの場合は消耗しやすいため、クラッチが劣化したまま運転をしていくとギアが入りづらくなり、急発進や坂道での発信がスムーズにいかず配送に影響が出るなど重要な問題になります。
クラッチの寿命、トラックの場合はどのくらい?寿命はどう延ばす?
トラックにおけるクラッチの寿命は、走行距離や普段の運転方法により大きく差が出ます。
そのため、寿命を目安として普段から寿命を延ばすコツを意識すれば、寿命が延びる可能性も高まります。
平均的なクラッチの寿命や寿命の目安
クラッチの寿命は車両の重量よりも走行距離と使用年数がポイントになります。
- 使用年数:5~8年程度
- 走行距離:10万km以上
中古車の場合には前に所有していた方の乗り方によっても大きく左右されます。
特にレンタカー等で利用されたトラックなどは、色々な方が運転されてたので状態をしっかりと確認する必要があります。
もちろん使用年数が短くても走行距離が長ければ、早めに点検・修理・交換を意識した方がよさそうですね。
寿命が近いかも…というクラッチからのサインには次のようなものがあります。
- きちんとクラッチペダルを操作しているのに、長く半クラッチのような状態になる
- トランスミッション(ギア)がつながりにくい
- クラッチペダルを踏み込んだ時に遊びの部分が多く感じる
クラッチの状態を自分で確認する方法
クラッチがきちんと作動していれば正常にエンストする、という確認操作を行って故障はないかチェックする方法があります。
- サイドブレーキをしっかりかけてエンジンスタート
- クラッチペダルを踏み込んだうえで、ギアを5速に
- クラッチペダルを一気に離す⇒正常ならすぐエンストし、遅れてエンストする場合はクラッチ滑りになっている
きちんとクラッチがつながらない「クラッチ滑り」になっている場合、修理をする目安になります。
クラッチの寿命を伸ばすコツ
クラッチペダルに足を置いたままにしない
クラッチは、いわゆる「半クラッチ」を多用すると早く摩耗してしまいます。
また、エンジンの回転を上げたままの走行・クラッチペダルに足をのせてたまま走行を続けるのもクラッチの寿命を縮めてしまいます。
エンジンブレーキは適度に
ギアをニュートラル以外に入れて、ギアとタイヤの摩擦でブレーキを掛ける「エンジンブレーキ」は坂道などで適切に使えば快適に運転できます。
ですが、多用するとエンジンから伝わる動力がないまま惰性で走ることになり、クラッチにも負担がかかりやすくなります。
急発進・急加速を避ける
クラッチがエンジンとギアの間を完全につなぐ前に、再度ギアチェンジを行うとどうしても負荷がかかります。
やはり、何事もゆとりを持った運転が大切、ということですね。
定期的なメンテナンス
クラッチの歪み・緩みなどがないか、定期的に調節することが大切です。
法定点検以外にも数か月に1回はチェックするのが良いでしょう。
トラックのクラッチ、修理にはどのくらいかかる?
トラックのクラッチ修理・交換には破損・摩耗箇所だけでなくクラッチにまつわるパーツを全て交換するのが一般的です。
そのため、車両の大きさにもよりますが、大体15万~30万は見ておく必要があります。
寿命時期による交換は仕方ないとしても、定期的にプロに依頼しメンテナンスする方が、交換までの期間は延びる=結果として費用削減になると考えられます。
トラックのクラッチ、寿命を延ばすために工夫とメンテナンスを
トラックのクラッチの寿命は、運転者の扱い方で延ばすことも縮めることも可能になります。
決して安くはないクラッチの交換修理をなるべく避けるには、丁寧な運転と早めのメンテナンスが不可欠ですよ。
クラッチの不具合など部分的な修理が必要になった場合、トラックの買い替えを検討するきっかけになるかもしれません。
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リース契約も承っておりますので、お気軽にお問い合わせくださいね。