2023.03.12
オールテレーンクレーンとは?その特徴や用途をチェック
こんにちは!グットラックshimaです!
建設現場で活躍するクレーン車。
クレーン車にはさまざまな種類があり、用途によって使い分けられていることをご存じですか?
今回は、クレーンの中でも「オールテレーンクレーン」についてご紹介!
オールテールクレーンの特徴や用途などをお伝えします。
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目次
オールテレーンクレーンとは?
オールテレーンクレーンは移動式クレーンの一種。
移動式クレーンとは原動機を内蔵し、さらに、不特定の場所に移動させることができる建機のことです。
そのため、オールテレーンクレーンの最大の特徴はどこでも走行可能なこと!
オールテレーンクレーンにはもちろん、ほかにも多くの特徴があります。
ほかの特徴を確認しましょう。
オールテレーンクレーンの特徴
オールテレーンクレーンの大きな特徴は次の4つです。
特徴①どんなところでも走行できる
「オールテレーン」は英語で「All Terren」、「すべての地形」という意味です。
その名にふさわしくオールテレーンクレーンはあらゆる路面を走行することができます。
舗装された道路はもちろん、でこぼこした不整地でも難なく走行できるのは、オールテレールクレーンの大きな特徴のひとつです。
これは、一般的なトラックトレーンのシャシが後輪駆動、前輪操舵なのに対し、オールテレーンクレーンのシャシは多軸駆動、多軸操舵となっているため。
このオールテレーンクレーン特有のシャシが、不整地での走行能力を高めています。
特徴②吊り上げ荷重が大きい
吊り上げ荷重とはそのクレーンで吊り上げる最大の荷重のこと。
この吊り上げ荷重が大きいこともオールテレーンクレーンの特徴のひとつです。
オールテレーンクレーンはそもそも車体が大きくパワフルなものが多いため、高い吊り上げ能力を持っています。
国内最大級のオールテレーンクレーンの吊り上げ荷重は700tにもおよびます。
特徴③クレーン操作がしやすい
オールテレーンクレーンには走行用とクレーン操作用の2つの運転席があります。
そのため、視界が広く、クレーンの操縦がしやすいのが特徴です。
特徴④安定性に優れている
オールテレーンクレーンは最大8軸16輪車。
大型なため、安定性が非常に優れており、高所への資材の運搬に適しています。
オールテレーンクレーンの用途
巨大なものを吊り上げることができるオールテールクレーン。
また、多軸駆動・多軸操舵で小回りが利くため、あらゆるところで重宝されるクレーンです。
オールテレーンクレーンが特に活躍するのは大きなパワーが必要な場面。
大型のものは、高速道路や橋梁工事などのインフラ整備、ビルの建設やメンテナンス工事などでその威力を発揮しています。
オールテレーンクレーンの軽量化・安全性の進化について
オールテレーンクレーンは年々進化しています。
中でもここ近年、進化が著しいのは軽量化と安全性について。
それぞれどのように変化したのかを確認しましょう。
オールテレーンクレーンの軽量化
公道を走るオールテレーンクレーンには法律による車両制限があるため、車体の軽量化はメーカーにとって大きな課題のひとつです。
オールテレーンクレーンの軽量化はシェア拡大のための必須条件といえるため、どのメーカーもさまざまな方法で軽量化に取り組んでいます。
例えば、大手クレーンメーカーであるタダノでは、新素材の採用で大幅な軽量化を実現。
同じ大きさ、重さのクレーンでありながら、吊り上げ荷重を最大40%向上させることに成功しました。
これからもオールテレールクレーンはますます軽量化していくでしょう。
オールテレーンクレーンの安全性の進化
メリットの大きいクレーンの軽量化ですが、デメリットもあります。
それは軽量化が吊荷を吊った際の「たわみ」や、荷物が地面を離れたときに大きく振れる「荷触れ」の原因にもなること。
クレーンメーカーはこの荷振れを自動補正する制御技術を開発し、それぞれクレーンに搭載しています。
この装置があるため、経験豊富なオペレーターでなくとも、オールテレーンクレーンを安全に使うことができます。
クレーンの安全性をさらに向上させるため、今後もさらなる技術が開発されることが予想されます。
オールテレーンクレーンとラフタークレーンの違いは?
オールテレーンクレーンと類似したものに「ラフタークレーン」があります。
まず、ラフタークレーンとはどのようなクレーンなのかを確認しましょう。
ラフタークレーンとは
ラフタークレーンはホイールクレーンの一種です。
正式名称はラフテレーンクレーン。
英語では「rough terrain」で「不整地」を意味します。
その名からもわかるとおり、ラフタークレーンもオールテレーンクレーンと同様に荒れた地形や悪路、不整地での走行が可能なクレーンです。
オールテレールクレーンもラフタークレーンもどちらも移動式クレーン。
ほかの移動式クレーンやその用途については「移動式クレーンの種類を詳しく!種類ごとの特徴や用途も知ろう」でご紹介しています。
ぜひ参考にしてください!
では、オールテレーンクレーンとラフタークレーンにはどのような違いがあるのでしょうか?
次で確認しましょう。
オールテレーンクレーンとラフタークレーンの違い
オールテレーンクレーンとラフタークレーンには大きく3つの違いがあります。
違い①運転席
オールテレーンクレーンには走行用とクレーン操作用の2つの運転席があるのに対し、ラフタークレーンはどちらの操作も1つの運転席で行います。
違い②大きさ
かなり巨大なものが多いオールテレーンクレーンにくらべるとラフタークレーンはコンパクトなものが多く、狭い場所での作業が可能です。
違い③吊り上げ能力
車体が大きくパワフルなオールテレーンクレーンは700tもの吊り上げ荷重のものもありますが、ラフタークレーンは100tクラスまでのものが多い点もこの2つのクレーンの相違点です。
違い④速度
ラフタークレーンは法規定で最高速度が50キロまでしか出すことができませんが、オールテレーンクレーンは最高速度80キロを超えるものもあり、遠くの現場でも比較的短時間での移動が可能です。
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オールテレーンクレーンとは力強い吊り上げ能力で大型現場で活躍する建機
オールテレーンクレーンとは舗装された道路はもちろん、でこぼこした不整地でも走行可能な大型クレーンのこと。
大型であることから、その吊り上げ能力も高く、高速道路やビルの建設など大型現場で活躍する建機です。
オールテレーンクレーンにはほかにも、クレーン操作時用の運転席があり操作がしやすいことや、優れた安定性などの特徴があります。
近年では、メーカーによる開発で、軽量化と安全性の向上が著しく進化しています。
オールテレーンクレーンはその機能からラフタークレーンと混同されがちですが、運転席数、サイズ、吊り上げ能力、走行速度がこの2つの異なる点です。
その違いをしっかり把握し、用途に合わせて使い分けることが作業の効率化につながります。
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