2023.03.09

トラックのASRとは?役割や点灯時の原因をチェック

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こんにちは!グットラックshimaです!

 

トラック事故の軽減のために取り付けられているASR。

「聞いたことはあるけれど、どんなシステムかは知らない」という方も多いのではないでしょうか?

 

今回はトラックのASRが持つ役割や仕組み、またASR警告灯はどのようなときに点灯するのかについてご紹介します。

 

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トラックのASRとは?

ASRとは、中型クラス以上のトラックに搭載されるアクティブセーフティ機能の1つ。

雪道など滑りやすい路面の走行中に起こるスピンを防止し、車両の安定性を保つ役割を持っています。

 

この機能はトラックだけのものではなく、乗用車ではTCL(トラクションコントロールシステム)、鉄道車両では「空転防止装置」や「滑走防止装置」という名前で同様の機能が備えられています。

 

ASRの名称はメーカーによって異なる

多くのトラックに搭載されているASRですが、その名称はメーカーによって若干の違いがあります。

確認しておきましょう。

  • 日野、UDトラック:ASR(アンチ・スリップ・レギュレーション)
  • いすゞ自動車:ASR(アンチ・スリップ・レギュレーター)
  • 三菱ふそう:ASR(アンチ・スピン・レギュレーター

 

ASRの仕組み

トラックには走行速度を検知する「車速センサー」が搭載されており、検知した速度はエンジンコントロールユニット(ECU)に伝えられます。

例えば、1つのタイヤの車速が他のタイヤよりも極端に速い場合、そのタイヤは空転状態だと判断され、回転を抑えるための制御が行われます。

具体的には燃料供給量を絞る、点火を停止する、電子制御スロットルを搭載した車種ではスロットル絞るなどの制御が行われ、トラックの運行を安定させます。

 

ASRのメリット

ASRには大きなメリットが2つあります。

それぞれ確認しましょう。

 

メリット① トラック運転手の負担を軽減する

ASRの最も大きなメリットはトラック運転手の負担を減らし、安全性を向上させること。

タイヤの空転はトラックの発進のもたつきや横滑りの原因になる可能性があります。

ASRが搭載されていないトラックの場合、空転が生じたらアクセルやクラッチを操作し、出力コントロールを加減しなければなりません。

この微妙な操作にはドライバーのテクニックが必要。

まだ日の浅いトラックドライバーでは経験不足で対応できない、ということも少なくありません。

 

対応できない場合、渋滞や通行止めを引き起こす可能性もあり、さまざまなトラブルが懸念されます。

 

ASRが搭載されているトラックなら、運転経験に乏しいドライバーでも安心して道路を走ることができます。

 

メリット② 燃料の無駄な消費を防ぐ

タイヤの空転は、燃料を無駄に消費してしまいます。

ASRによる空転の防止は、燃料を効率よく使うことにつながります。

 

ASRのデメリット

トラックの安全性を向上させるASRですが、デメリットもあります。

それは雪やぬかるみにはまってしまったときです。

 

雪やぬかるみにはまったときは、タイヤを空転させることで車体を動かし、脱出できるようになることもあるため、ASRが空転を抑制するとうまく駆動できない場合も。

また、タイヤチェーン装着時もASRが作動していると動きづらくなります。

 

このようなシチュエーションを想定し、ASRはONとOFFを切り替えることが可能となっています。

 

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トラックのASR警告灯が点灯するのはなぜ?

走っているトラック

警告灯の点灯は、ASRが安全装置としての役目を果たしていないことを意味します。

ただし、エンジンをかけた直後やASRを解除している場合はこの限りではありません。

スタータースイッチをONにしたあと、橙色から緑色の順に点灯し、数秒後に消えれば正常に作動しています。

 

警告灯が点灯したら、まず、ASR機能を解除していないかどうか確認してください。

解除していたのなら、スイッチをONにしましょう。

 

ASR機能を解除しているわけでもないのに、警告灯が表示される場合は、トラックになんらかのトラブルが発生している可能性があります。

走行中に警告灯が点灯した時は速やかに安全なところに停車し、販売会社や整備会社に連絡してください。

 

2017(平成29)年から車検基準が厳しくなり、ABSの警告灯が継続点灯または点灯している場合は車検に通らなくなっています。

安全のためにも放置せず、できるだけ早く対応するようにしましょう。

 

 

トラックのその他の警告灯が点灯するケースもチェック

トラックの警告灯にはASR以外のものが点灯するケースもあります。

運転中に急に警告灯が出ると驚いて焦ってしまうため、事前に確認しておくと安心です。

ここでは、主なトラックの警告灯が点灯するケースを3つ、ご紹介します。

 

①エンジンチェックランプ

スタータースイッチをONにしたときに点灯し、数秒後に消えるのならば問題ありません。

走行中に点灯した場合は、エンジンシステムに異常があることを示しています。

このランプが点灯するのは重篤な場合が多く、そのまま走行するのは危険。

トラックを安全な場所に停車し、販売会社や整備会社に連絡しましょう。

 

②ブレーキ警告灯

スタータースイッチをONにしたときに点灯し、エンジン始動後に消えれば問題ありません。

ブレーキ警告灯の点灯は、ブレーキ液の減少やジェネレーター本体の故障、ファンベルトの緩みや切れが考えられます。

ブレーキに異常がある状態で走行するのは大変危険です。

走行中に点灯した場合は、安全な場所に停車し、販売会社や整備会社に連絡してください。

 

③HSA表示灯

HSAとは坂道発進補助装置のこと。

坂道でハンドブレーキやフットブレーキを踏まずとも車を止める装置です。

HSA表示灯は作動時に点灯しますが、作動時の離席や長時間使用、またHSAに故障がある場合、点滅と同時に警告ブザーが鳴ります。

警告ブザーが鳴った場合は、HSAをOFFにし、ハンドブレーキを使用しましょう。

できるだけ早く、点検や修理を受けることをおすすめします。

 

 

トラックのASRとは運転手の負担を軽減し、安全性を向上させるシステム

トラックのASRとは雪道などの滑りやすい路面を走行中に起こるスピンを防止し車両の安定性を保つ役割を持つ車輪ロックシステムのことです。

ASRの主なメリットは横滑りを防止し、トラックの横転を防ぐこととタイヤの空転をなくし、燃料の無駄遣いを減らすこと。

経験の浅いドライバーでも安心してトラックの走行ができるのも、大きなポイントです。

 

ASR機能を解除していないのにもかかわらず、警告灯が点灯する場合は、トラックに何らかのトラブルが起きている可能性があります。

走行中に点灯した場合は、安全な場所に停車し、販売会社や整備会社に連絡しましょう。

 

トラックの警告はほかにもエンジンチェックランプやブレーキ警告灯など、さまざまなものがあります。

走行中に警告灯が点灯すると、動揺してしまうので、あらかじめどんなものがあるのかチェックしておくことをおすすめします。

 

トラックの購入や現在の車両の買取、各種手続きのご相談まで、ぜひグットラックshimaへお気軽にお問い合わせください!

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