2023.04.03
アスファルトフィニッシャーとは?構造や用途、必要な資格まで詳しく!
こんにちは!グットラックshimaです!
道路の舗装などに使われるアスファルトフィニッシャー。
道路工事だけでなく、駐車場を作るような工事でも活躍するアスファルトを敷き詰める建機です。
独特な形の建機を工事現場で目にしたことがある人も多いでしょう。
今回はアスファルトフィニッシャーの構造や用途、操作するために必要な資格をご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
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目次
アスファルトフィニッシャーとは?構造・機能・用途を解説
アスファルトフィニッシャーとは、アスファルト舗装のための建機です。
まずは、その構造を確認しましょう。
アスファルトフィニッシャーの構造
アスファルトフィニッシャーの構造は次の4つに分類することができます。
①ホッパー
ダンプの荷台のように見える部分。
アスファルト合材を積載するカゴのような役割をします。
アスファルト合材とは砕石・砂・石粉及びアスファルトを所定の割合で配合した混合材料のこと。
道路の舗装に用いられる建築材料の一種です。
ホッパーの底部にはコンベアがついており、このコンベアがアスファルト合材を後方へ送り出します。
②スクリード
アスファルト合材の厚みを均等に調整します。
アスファルト合材が固まらないように一定の温度で加熱されています。
スクリードはアスファルトを敷く幅に合わせて調整することが可能です。
③トラクタ
車体を牽引するための部分です。
④エンジン
アスファルトフィニッシャーの動力部分。
アスファルトフィニッシャーはディーゼルエンジンで、軽油を燃料としています。
アスファルトフィニッシャーの種類
アスファルトフィニッシャーは「ホイール式」と「クローラー式」の2種類に分けることができます。
それぞれの特徴を詳しく確認しましょう。
ホイール式
走行装置にタイヤを使用するアスファルトフィニッシャーのこと。
大型特殊自動車に分類され、ナンバープレートがあれば公道を走行可能です。
機動性が高く小回りが利くこともホイール式の特徴のひとつです。
クローラー式
走行装置にキャタピラーを使用するアスファルトフィニッシャー。
公道を走行することはできませんが、接地面積が広いため安定性に優れており、山間などの急匂配や地盤が軟弱な現場で活躍します。
アスファルトフィニッシャーの用途
アスファルトフィニッシャーが活躍するのは、道路工事の最終段階であるアスファルトを敷き詰めるとき。
長い耐用年数が求められる道路には、きれいに敷かれたアスファルトが重要です。
アスファルトフィニッシャーは一定の速度で止まることなく進み、丁寧に舗装を行います。
アスファルトフィニッシャーがアスファルトを敷き詰めたら、最後にロードローラーなどで押し固めます。
道路の舗装工事に使用する建機はアスファルトフィニッシャーだけではありません。
「舗装工事に必要な重機の種類は?工程ごとにチェック!」では、主な舗装工事に使われる建機をご紹介していますので、ぜひあわせて参考にしてください。
アスファルトフィニッシャーの操作には2名必要
小型のものは1名でも操作可能ですが、アスファルトフィニッシャーの使用には基本的に、運転する人と「スクリードマン」と呼ばれるスクリードを操作する人の最低2名が必要です。
アスファルトを敷き詰める舗装作業にはそれに関する資格が必要なため、スクリードマンは資格を取得しておく必要があります。
舗装作業に必要な資格については後ほど詳しくご説明します。
アスファルトフィニッシャーの価格相場
アスファルトフィニッシャーの価格を確認しましょう。
アスファルトフィニッシャーの価格はスクリード幅によって変化します。
おおよその新車価格は次のとおりです。
- スクリード幅:1m〜3m 新車価格2,500万円台〜
- スクリード幅:2m〜4m 新車価格3,000万円台〜
- スクリード幅:2m〜6m 新車価格6,000万円台〜
特殊な車両であるアスファルトフィニッシャーは大量生産されておらず、一般的な自動車よりもかなり高額です。
使用状態により価格が大きく左右されるため、一概には言えませんが、中古の場合は100万円〜600万円程度で購入できるものもあるようです。
アスファルトフィニッシャーの購入を計画されているなら、中古車も検討してはいかがでしょうか?
アスファルトフィニッシャーに必要な資格とは
アスファルトフィニッシャーには2種類の資格が必要です。
それぞれ詳しく確認しましょう。
アスファルトフィニッシャーの運転に必要な資格
特殊自動車であるアスファルトフィニッシャーを運転するには「小型特殊免許」か「大型特殊免許」が必要です。
どちらの免許が必要かは車体の大きさと最高時速により異なります。
小型特殊免許はすでに普通免許を持っていれば運転できる車に含まれているため、新たに取得する必要はありません。
大型特殊免許は別途試験が必要です。
舗装作業に必要な資格
アスファルトフィニッシャーで舗装作業にも資格が必要です。
次にご紹介する資格のうちどちらかを取得していれば、舗装作業を行うことができます。
①車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習
車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習という講習を受講する必要があります。
この講習はコマツ、コベルコ、日立などの大手重機メーカーが運営する教習所で受講でき、修了すると認定書をもらうことができます。
保有している資格や業務経験により、講習に必要な期間が異なるので、事前に確認しましょう。
②建設機械施工技士資格
建設機械施工技士資格は建設工事の機械化施工に従事する技術者の技術の向上を図ることを目的とした資格です。
この資格を取得すると、アスファルトフィニッシャーの運転操作だけでなく、建設機械を使用する現場でも成功指導や現場監督としての知識を身につけることができます。
建設機械施工技士資格はキャリアアップにつながりやすく、転職時にも有利に働くことの多い資格なので、取得を目指してみてはいかがでしょうか?
1級と2級にレベル分けされており、試験は筆記試験と実技です。
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アスファルトフィニッシャーを使用する際の注意点もチェック
アスファルトフィニッシャーを使用する際には次の2点に気をつけてください。
注意点①アスファルトの付着
アスファルトフィニッシュサーにアスファルト合材がついたままだと、冷えて固まってしまい、アスファルトを正確に流し出すことができなくなります。
故障の原因になる可能性があるため、可能なら温かいうちに取り除きましょう。
その際は、スクリードにロックがかかっていることを必ず確認し、安全に注意してください。
はがしにくい場合はスチーム洗浄機の利用が効果的です。
熱い蒸気を使うため、アスファルトがはがれやすくなります。
注意点②摩耗しやすい箇所がある
常にアスファルト合材を処理しているアスファルトフィニッシャーには摩耗しやすい箇所が少なくありません。
特に摩耗しやすい箇所はホッパーの底部にあるコンベアやスクリュー、ホイールタイプの場合はタイヤなど。
こまめにチェックして、メンテナンスを怠らないようにしましょう。
アスファルトフィニッシャーとは道路舗装に欠かせない建設機械
アスファルトフィニッシャーは道路舗装をする建機です。
特徴的な形をしており、その構造は「ホッパー」「スクリード」「トラクタ」「エンジン」の4つに分かれています。
使用する走行装置によっても種類分けされており、タイヤを使うものはホイール式、キャタピラーを使うものはクローラー式と呼ばれています。
アスファルトフィニッシャーで作業を行うためには運転のための資格と、舗装作業のための資格の2種類が必要です。
また、基本的にアスファルトフィニッシャーは2名で作業を行う建機です。
大量生産されていないアスファルトフィニッシャーは高価なので、購入する場合は中古車も含めて検討すると良いでしょう。
アスファルトフィニッシャーの使用の際にはアスファルトの付着と摩耗しやすい箇所のメンテナンスに特に気をつけましょう。
グットラックshimaでは、さまざまな建機を販売しています。
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