2023.02.13
トラックのリーフスプリングとは?寿命のサインや交換方法も解説
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックなど商用車には、リーフスプリングと呼ばれるサスペンションが多く使われています。
リーフスプリングとは、簡単にいうと車台を支える重要なパーツのこと。
作りが頑丈で重い荷物を運ぶのに適しているため、使用頻度が高いです。
今回はリーフスプリングについて、特徴や構造を詳しく解説!
故障原因や寿命のサイン、交換方法などもあわせてご紹介していきます。
中古スプリング一覧
目次
トラックのリーフスプリングとは?
トラックで多く活用されているリーフスプリングは、細長い板状の鋼のばねを重ねたもので、車台を支える重要なパーツです。
湾曲したばねが元に戻ろうとする力を利用し、路面からの振動や衝撃を吸収するサスペンションの役割をします。
では、さらに詳しくリーフスプリングの構造や種類、使うメリットについてお伝えしていきましょう。
リーフスプリングの構造
サスペンションは、一般的にコイルスプリング(渦状のばね)を使ったものが多いですが、リーフスプリングは板状のばねを重ねた構造となっています。
構造が比較的単純で部品が少なくて済むため、頑丈で耐久性や耐荷重性にすぐれています。
その特徴から、商用車やトラック・バスなどに多く使われているのです。
また、リーフスプリングは、サスペンションとしての役割だけでなく、車両や車軸を安定させる強化部材としての存在も担っています。
リーフスプリングの種類
リープススプリングは形状の違いがあり、大きく分けると「マルチリーフスプリング」と「テーパリーフスプリング」の2種類があります。
また、前輪・後輪の違いによっても形や名称が異なります。
マルチリーフスプリングとは
長さの異なる平らな板状のばねを、階段のように重ねたタイプ。
オーソドックスなタイプのリーフスプリングです。
ロングテーパリーフスプリングとは
リーフスプリングのうち、中央を厚くして両端が薄くなるように加工したもの。
板状のばねに均一に力がかかる構造になっているため、耐久性がさらに高く、軽量化できるのが特徴です。
前輪・後輪での種類
以下のように、車種や場所によっても異なる種類があります。
- 前輪:前輪用で使われるのは、フロントスプリング。ステアリングの操作と連動しています
- 後輪1軸車:親子ばねとも呼ばれるリアスプリング。中型・小型トラックの後輪1軸車に使われるタイプです
- 後輪2軸車:後輪2軸車で活用されるリアスプリングで逆ばねとも呼ばれます。通常車軸ごとにスプリングが配置されるのに対し、後輪2軸の中央部に設置されます
リーフスプリングのメリット
メリットとしては次のような点があげられます。
- 重い荷物を運ぶことができる
- 構造が単純で修理は比較的安く済む
重い荷物を運ぶことができる。
リーフススプリングは、板ばねを重ねることで強度を出し、車台に固定されているため、安定感と強度の高さがメリットです。
そのため、重い荷物を運ぶ車両に適しています。
デメリットとしては、乗り心地がコイルスプルリングやエアサスのほうが上回っている点があげられます。
構造が単純で修理は比較的安く済む
リーフスプリングは、板ばねを上からNo1・No2〜と呼び、それぞれ交換することが可能です。
構造が単純な上、折れてしまった場合に、折れた部分の板ばねとその上下のみの交換で済むケースがあるため、費用も比較的安く済みます。
リーフスプリングでローダウンするための加工方法
リーフススプリングは調整や一部専用部品を使えば、ローダウンをして荷物の積み下ろしを楽にすることが可能です。
ローダウンの方法についても、解説していきます。
リーフスプリングのローダウン手順
車種によって構造が異なるため、今回は大まかな流れをご紹介します。
実施する場合は専門の業者に相談して進めましょう。
①ジャッキアップして、タイヤを外す
タイヤをしっかりと固定した上で、ジャッキを使って車を持ち上げて外しましょう。
②ボルトとショックアブソーバーを外す
リーフスプリングを固定しているボルトを外し、ショックアブソーバーを外します。
あわせてリーフススプリングの付け根にあるシャックルと呼ばれる固定具も外します。
③板ばねの間に専用のブロックを挟む
板ばねとホーシング(軸のカバー部分)の間に専用のブロックを挟み込み、専用部品で固定します。
④ボルトとショックアブソーバーを戻す
外したボルトとショックアブソーバーをもとに戻します。
ローダウン時の注意点もチェック
高さが4cm以上変わる場合は、構造変更が必要になります。
また、もともと重い荷物を運ぶように設計されているため、ローダウンすることで荷物に振動が伝わりやすくなり壊れる原因になることも。
壊れやすいものを運ばない前提でのローダウンをおすすめします。
トラックのリーフスプリングが故障する原因・修理方法は?
リーフススプリングは、頑丈で重い荷物を運ぶのに適した部品ですが、長期間使用していると折れるなどの故障が発生する場合があります。
故障の要因や寿命についても解説していきましょう。
リーフスプリングが故障する原因・寿命はどれくらい?
リーフスプリングの故障は、板ばねが折れてしまうことが主な原因です。
頑丈な部品ではありますが、経年劣化で耐久性が落ちている状況で、重い荷物や道路の段差で大きな衝撃が加わった場合などに折れることがあります。
走行距離が多い車両で、走行中に足回りからギシギシといった異音が発生した場合は、折れている可能性が高いため早めに整備工場などで点検しましょう。
寿命については車種や使い方によって異なるため一概にはいえませんが、足回りの部品に関して、一般的に10年ほどや走行距離8万~10万kmくらいが目安といわれているようです。
そのくらい経つと他の部品も劣化したり不具合が出ている可能性があるので、合わせて点検・メンテナンスを行うと良いでしょう。
リーフスプリングの修理方法は?
リーフスプリングの故障は板ばねが折れる場合がほとんどですので、修理については板ばねの交換をすることになります。
板ばねは1枚ずつで販売していますが、折れた板ばねだけを交換するとその両側の板ばねが劣化していることが要因で、新しい板ばねに負担がかかります。
新しい板ばねが折れる原因にもなりますので、交換は上下の板ばねもセットで替えるか、すべての板ばねを同時に交換することをおすすめします。
また、トラックの場合は板ばねが大きく、重さもあるため専用の設備や経験が必要です。
足回りの部品で安全走行にも影響がありますので、できるだけ整備工場で交換しましょう。
中古スプリング一覧
トラックのリーフスプリングは定期的な確認で寿命を延ばそう
リーフスプリングとは、板状の鋼のばねを重ねた部品で、振動や衝撃を吸収するサスペンションの役割をします。
形状の種類を大きく分けると「マルチリーフスプリング」と「テーパリーフスプリング」の2つがあります。
リーフスプリングを含めた足回りの部品の寿命は、一般的に10年ほどや走行距離8万~10万kmくらいが目安といわれているようです。
また、走行距離が長く、重い荷物を頻繁に運ぶトラックの場合、足回りから異音が発生したらリーフスプリングが折れている可能性が高いと思われます。
そのまま走行していると、他の部分の故障にもつながりかねないので、早期に整備工場などで交換する必要があるでしょう。
荷物を安全に運ぶために欠かせない部品ですので、早期に破損を発見し快適に運行できるよう、定期的に確認をすることをおすすめします。
中古トラックや部品購入については、グットラックshimaへお気軽にお問い合わせください。
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