2020.09.21
トラックのラジエーターの水漏れは危険!原因や影響、対処法を解説
こんにちは!グットラックshimaです!
雨が降っていないのに、「なんだかトラックのまわりが濡れているな」と感じたことはないでしょうか?
そんなときは、ラジエーターの水漏れが原因かもしれません。
ラジエーターの故障はエンジンのオーバーヒート状態に陥ることもあり、大変危険な状態です。
しかし、ラジエーターの水漏れはなぜ起きるのか?
起きてしまった場合はどのように対処すればいいのか?
なにも知らなければ、不安がつのってしまいますよね。
原因をしっかり把握して対策が取れると、安心してトラックを運転できます!
そこで今回はラジエーターの水漏れはどんな現象なのか、原因や対策などについて詳しく解説します。
目次
トラックのラジエーターに水漏れが起こる原因とは
トラックのラジエーターとはエンジンを冷却するための装置。
冷却液がエンジンを中心に発生した熱を奪い、外に放出させて冷やすという仕組みになっています。
ラジエーターは主に、エンジンルームの前方部分に取り付けられているケースが多いです。
トラックによく起こるトラブルの一つが、ラジエーターの水漏れ。
水漏れはラジエーター本体やラジエーターホース、ヒーターホース、ウォーターポンプのいずれかから起こることが多いですが、どの部分から水漏れをしているかによって原因が異なります。
水漏れを起こした部位と、その原因について見ていきましょう。
ラジエーター本体の場合
走行中に石などが当たって本体が傷つき、水漏れが起きることが多いです。
ラジエーターホース、ヒーターホース、ウォーターポンプの場合
主にゴムの劣化によるひび割れが原因です。
冷却水による腐食によって水漏れを起こします。
トラックの水漏れは早い段階で気付き、正しい対処を行うことが大事です。
このような原因で起こる水漏れに、トラックのどんな症状で気づくことができるのか、次でご紹介していきますね!
ラジエーターの中古部品
ラジエーターの水漏れはトラックにどんな影響を与える?
まず、トラックのラジエーターに水漏れはどこで気付けるかという点ですが、主に3つあります。
1つめは「冷却水の匂い」。
冷却水の主成分である「エチレングリコール」の性質として甘い匂いが特徴なため、車内外で甘い匂いがした場合は注意です。
2つめは「停めた地面の下」を見ること。
冷却水には赤・緑・青という色味が付いているため、地面にシミがあった場合は必ず点検が必要です。
3つめは「エンジンルームの変化」。
エンジンルームを覗いたときに冷却水の残量が急激に減っている、周囲に白っぽい跡が付いている場合は水漏れを疑いましょう。
また、ラジエーターはトラックの温度調整を行う重要な部分です。
水漏れが起こると、その温度調整の機能が弱くなってエンジンが高温になりすぎてしまうため、オーバーヒートを起こす危険性が高くなります。
オーバーヒートは非常に危険で、廃車になるほど重篤な状態になってしまうことも!
オーバーヒートが起きた時には主に以下のような症状が出ます。
- 水温計が上昇・下降を繰り返す
- アクセルを踏まないとエンジンが止まる
- エンジンの回転数が不安定
- エンジンから異臭がする
- エンジンから煙が発生する
このように、オーバーヒートが起きると大変危険です。
オーバーヒートしたときの修理費用はトラッックの車種や年式、症状によって異なりますが、エンジンの載せ換えとなった場合は100,000~数百万円かかってしまうこともあります。
最悪の場合はエンジンが焼き付き、廃車になってしまうこともあるんです。
詳しくは「トラックのオーバーヒート、原因や対処法は?こんな症状には注意!」をご覧ください。
トラックのラジエーターの水漏れは自分で対処可能?
このようにラジエーターの水漏れを放っておくとオーバーヒートを起こす恐れがあるため、できる限り早急に修理することをおすすめします。
ラジエーターの修理は難しいため、自分で行わずに専門の業者に依頼するのが安心です。
ただし、すぐに修理に出せない…という場合もあるかもしれません。
その場合は水漏れ防止材を使うという、応急処置的な方法もあります。
しかし、この方法は穴が小さい場合のみ有効で、大きい場合は対処できません。
穴が大きいときは自分で応急処置を行わず、速やかに業者へ修理を依頼してくださいね。
ラジエーターの水漏れは状態によって修理費用が大きく変わり、早期に発見することで修理費用を抑えられるため、日頃から定期的に点検・整備するよう心がけましょう。
トラックのラジエーターの水漏れは危険!定期点検で早めに気付くのが大事
ラジエーターの水漏れは、部位によって原因が異なります。
- ラジエーター本体の場合
原因:走行中に石などが当たって本体が傷ついたため。
- ラジエーターホース、ヒーターホース、ウォーターポンプの場合
原因:主にゴムの劣化によるひび割れ。
ラジエーターから冷却水が漏れてしまうと、オーバーヒートを起こす危険性が高くなり、廃車になるほど重篤な状態になってしまうことも。
ラジエーターはトラックのパーツの中でも比較的耐用年数の長いパーツですので、ラジエーターが故障した場合はトラックの経年劣化が進んでいる可能性が高いです。
経年劣化が進むとトラックのさまざまなパーツに不具合が頻発してしまうケースもあるため、修理ではなく、トラックの買い替えを検討するのもよい選択でしょう。