2020.10.10
トラックのタイヤの空気圧、適正値は?正しい点検方法も知ろう
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックの走行を足元から支えるタイヤ。
タイヤがしっかりとメンテナンス出来ていると、走りが快適になりますね。
乗り心地も左右するタイヤは、溝の形や太さも重要ですが、車体の重量が大きいトラックでは空気圧も重要なポイントです。
適正な空気量とは、どのくらいなのでしょうか。
また、空気圧が目安より高かったり低かったりした場合、どうなるのでしょうか。
今回はトラックのタイヤの空気圧の適性値について、適性でない場合の注意点、点検方法も含めて詳しくお伝えします。
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目次
トラックのタイヤの空気圧の適正値とは?
タイヤの適正空気圧は、普通乗用車では2.0~2.5kgf/㎠ですが、重量の大きなトラックはより大きい空気圧が必要です。
この空気圧の単位kgf/㎠(重量キログラム毎平方センチメートル)は、1999年に新計量法が制定されてkPa(キロパスカル)となりました。
国産車は、この新旧2種類の空気圧単位で表記されることが多く、タイヤの空気圧に関しては1kgf/㎠=100kPaで換算します。
トラックの空気圧の適正値は車両重量によって、以下の3種類に分けられます。
- 2tトラック…5.0~6.0kgf/㎠(500kPa〜600kPa)
- 4tトラック…7.0~8.0kgf/㎠(700kPa〜800kPa)
- 大型(10t)トラック…8.5~10.0kgf/㎠(850kPa〜1000kPa)
トラックのタイヤの空気圧が適正でないとどうなる?
前述したように、トラックの重量によって空気圧の適正値は違います。
では、タイヤの空気圧がそれぞれの適正値で入っていない場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
まず、タイヤの空気圧が高すぎる場合のデメリットです。
- タイヤの中央部のみが路面に当たりやすくなり、センター摩耗が起こる
- 過剰に路面の段差を感じやすくなるので、乗り心地が悪くなる
- 接地面(トレッド面)が傷つきやすくなる
次に、タイヤの空気圧が低すぎる場合のデメリットです。
- タイヤの内側と外側が路面に当たりやすくなり、タイヤの外側と内側が摩耗する
- タイヤの転がり抵抗が増加するため、燃費が悪くなる
- 発熱によりタイヤの温度が上がり、損傷(ヒートセパレーション)やバーストが起こる
- ハンドル操作がしづらくなる
- 路面の衝撃を吸収しづらくなり、乗り心地が悪化する
- 段差などの衝撃によって、コード切れと呼ばれる線状またはのこぎり状の破損が起こる
以上のように、タイヤの空気圧が高すぎても低すぎても、デメリットが生じます。
適正値でない空気圧の場合は通常メリットはありませんが、空気圧が多少高めであった場合は、タイヤの転がり抵抗が減るので燃費がよくなったり、走行が安定することがあります。
適正値より10%高め程度であれば、問題ないでしょう。
安全性や乗り心地、タイヤの寿命などを考えるなら、タイヤの空気圧は適正値の範囲かプラス10%ほどで保つのが安心です。
トラックのタイヤの空気圧、点検は2週間に1度!その方法とは?
タイヤの空気圧が適正値を保っているか、月に1度くらいは点検した方がいいと言われています。
トラックの場合は毎日長い距離を走ることもあるので、2週間に一度くらいの点検頻度にした方が安心です。
点検に必要なのは、タイヤ用空気充填機。
ガソリンスタンドによっては、充填機を自由に使える店舗もあるようです。
セルフ式のガソリンスタンドに設置してある場合もあります。
手順① タイヤが冷めているか確認する
タイヤは、高速道路などで高速で走行したり長距離を走った直後、転がり抵抗や摩擦で高温になっています。
そのため熱膨張が起き、タイヤの空気圧が上昇してしまいます。
この状態では、正確な空気圧を測定できず、適正値なのか判断できません。
タイヤの空気圧を測定・点検する際は、必ずタイヤか冷めている状態で行いましょう。
手順② 所有トラックのタイヤの適正空気圧を確認する
一般的には運転席のドアの開口部に、タイヤの空気圧の適正値が記されています。
表示が見当たらなくてわからない場合は、取扱説明書でも確認できます。
前輪と後輪で適正値の値が異なることもあるため、しっかりとチェックが必要です。
また、後輪がダブルタイヤの場合は、外側と内側の空気圧が同じになるようにしましょう。
手順③ タイヤのバルブキャップを外す
タイヤのエアバルブはホイールカバーの内部にあります。
キャップを取り外す際は、滑ってホイールカバー内部などに落として紛失しないように、十分注意しましょう。
手袋や軍手などは着けず、素手で行うのがおすすめです。
手順④ エアゲージで空気圧を測定する
空気充填機についているエアゲージを使って、空気圧を測定します。
空気充填機のホースの先(エアチャック)をエアバルブに押し当てます。
この時、正しい形で押し当てないと、空気が抜けてしまいます。
押し当てる角度には十分注意ましょう。
手順⑤ 空気圧を適正値に調整する
エアゲージの測定値を見ながら、空気圧が適正値になっているか確認します。
適正値でない場合は、空気を入れたり抜いたりして調整しましょう。
空気の調整は、手元のボタンのプラス(+)・マイナス(-)で調整します。
プラスボタンで空気を入れ、マイナスボタンで空気を抜くことができます。
手順⑥ エアバルブのキャップを閉める
空気圧の調整が済んだら、タイヤのエアバルブのキャップを閉めましょう。
キャップを閉め忘れると空気が抜けていってしまい、安全に走行出来なくなってしまいます。
閉め忘れには十分気をつけてください。
以上が、空気圧の測定・点検の方法です。
やってみると意外と難しくはないので、安全な走行や燃費向上、乗車環境向上のためにも定期的に点検して空気圧を調整しましょう。
また、装着タイヤだけでなく、スペアタイヤも点検しておきましょう。
スペアタイヤの空気圧は、普通タイヤの約2倍が適正値です。
スペアタイヤの推奨空気圧はタイヤ側面などに記載がありますので、確認してくださいね。
ざというときのために、スペアタイヤも点検しておくと安心です。
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定期的なタイヤのセルフ点検で、安心安全、快適な走行を!
乗り心地だけでなく、安全な走行や燃費向上のためにも大切なタイヤの空気圧。
国産車で主に使用されている単位はkgf/㎠(重量キログラム毎平方センチメートル)とkPa(キロパスカル)です。
車両重量ごとの空気圧の適正値は、以下のように分けられます。
- 2tトラック…5.0~6.0kgf/㎠(500kPa〜600kPa)
- 4tトラック…7.0~8.0kgf/㎠(700kPa〜800kPa)
- 大型(10t)トラック…8.5~10.0kgf/㎠(850kPa〜1000kPa)
※1kgf/㎠=100kPa
空気圧が高すぎても低すぎてもデメリットが生じるため、安全性や乗り心地、タイヤの寿命などを考えると適正値に保つことが大切です。
ただし適正値より10%高め程度であれば、燃費がよくなったり、走行が安定するなどのメリットもあるため問題ないでしょう。
適性の範囲内の空気圧に保つには、最長でも1ヶ月に一度、2週間に一度点検を行うのがおすすめです。
タイヤのセルフ点検を正しく身につけ、安全で快適な走行を保ってくださいね。