2021.02.22
トラックのセルフローダーとは?特徴や運転資格、注意点などくわしく!
こんにちは!グットラックshimaです!
皆さんは、トラックの「セルフローダー」をご存知でしょうか?
セルフローダーは重機や車両を運搬するための車両ですが、その明確な特徴や運転資格など、細かい部分についてはわからないという方も多いと思います。
そこで今回は、トラックのセルフローダーについて。
「セルフローダーとはどんな車か」という基本から、その特徴や運転資格、他のトラックとの違いなどを詳しくご紹介します。
目次
トラックのセルフローダーとは?どんな特徴?
トラックの「セルフローダー」とは、主に重機など車両を運搬する特殊車両のことです。
セルフローダーは、トラックのフロント部分をジャッキで持ち上げることで、荷台を傾斜させて車両を乗せます。
運搬する車両は、例えばフォークリフトやブルドーザーなどの公道を走行できない建設機械や重機、車検切れの車両や事故車といった自走できない車両、新車など。
セルフローダーはさまざまな車両の運搬に活躍しています。
そのため、セルフローダーは通常のトラック同様、最大積載量によって小型・中型・大型と3つのサイズがあります。
また、セルフローダーに装着する「あゆみ板(道板)」という足場があるのも特徴。
これは、ジャッキで持ち上げた荷台と地面の間にできてしまう段差部分に装着することで、荷台にスムーズに積み込みできるようになる便利なアイテムです。
なお、自動で動く「自動あゆみ板」というものもあり、これを使えば車両を積み降ろす度にあゆみ板をつけたり外したりする必要がなく、作業負担が大きく軽減します。
セルフローダー販売車両
間違いやすいセルフローダーとセーフティーローダーの違いとは
セルフローダーと同じように車両を運搬するトラックとして、「セーフティーローダー」という運搬車があります。
それらの共通点や違いについても見ていきましょう。
セルフローダーとセーフティーローダーの共通点
セルフローダーとセーフティーローダーは、どちらも車両や重機を乗せて運搬するトラックです。
名前や用途が似ているため間違われやすく、ぱっと見ただけではセルフローダーなのかセーフティーローダーなのか見分けがつかないケースが多いです。
セルフローダーとセーフティーローダーの違い
一見同じように見えるセルフローダーとセーフティーローダーですが、車両を積載する方法が異なります。
セルフローダーは、トラックのフロント部分をジャッキで持ち上げることで、荷台を傾斜させて車両を乗せます。
一方セーフティーローダーは、セルフローダーのようにトラックの前方は持ち上げるのではなく、荷台(ボディ)をスライドして傾斜させることで、車両を積み込むことができます。
セルフローダーもセーフティーローダーも荷台を傾斜させますが、傾斜角度はセーフティーローダーの方が緩やか。
そのため、セルフローダーに比べて安全に積み下ろしができるという点から、セーフティーローダーと名付けられました。
トラックのセルフローダーの運転資格や運転の注意点
トラックのセルフローダーは公道を走る際、荷物の最大積載量や車両の総重量によって、必要な運転資格が違います。
以下に基準を示しますので、取得の際の参考にしてくださいね。
公道走行時に必要な運転資格
トラックのセルフローダーで公道を運転する際は、以下の免許が必要です。
- 普通自動車免許…最大積載量3t未満、車両総重量5t未満
- 中型(8t)限定免許(平成19年6月2日以前に取得した普通自動車免許)…最大積載量5t未満、車両総重量8t未満
- 中型自動車免許…最大積載量3t〜6.5t、車両総重量5t〜11t
- 大型自動車免許…最大積載量6.5t以上、車両総重量11t以上
走行できない車両の積載時に必要な資格
事故車など走行不能車両を運搬する際、巻上げ機(ウインチ)でワイヤーロープを使い、セルフローダーの荷台まで引き上げて乗せます。
この巻上げ機を操作する際は、講習を修了する必要があります。
巻上げ機運転者の資格は、2日間の運転特別教育(学科と実技)を受講することで操作資格を取得できますよ。
セルフローダー運転時の注意点
セルフローダーを運転する際は、荷台を傾斜させるため、車両後方にしっかりとスペースを確保しましょう。
車両を積み込んだ際に、はみ出していないかもしっかりチェックしてください。
荷台に積み込んだ車両が車体全長の10%以上はみ出した場合は、道路交通法違反となり、罰則が発生します。
なお、10%以上はみ出してしまいそうな場合は、事前に制限街積載許可を取得すれば積載できます。
忘れずに必ず申請しましょう。
セルフローダーとは車両を運搬するトラックのこと!
トラックの「セルフローダー」とは、重機や乗用車、バイクなどさまざまな車両を運搬する特殊車両のことです。
トラックのフロント部分をジャッキで持ち上げることで荷台を傾斜させて車両を乗せます。
似ているトラックでセーフティーローダーがありますが、セルフローダーとは車両を積載する方法が異なり、荷台をスライドして傾斜させることで車両を積み込むことができます。
トラックのセルフローダーで公道を運転する際は、最大積載量・車両総重量ごとに異なる免許が必要なことも覚えておきましょう。