2023.04.09
トラックの8ナンバーとは?取得の条件やメリットも解説
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックや乗用車などのナンバープレートには、さまざまな情報が書かれていますよね。
上の段にある地域名の後ろの3桁の数字は車両の種類を表していて、通常のトラックであれば、1か4で始まる数字となっています。
ただし、一部のトラックで8から始まる数字が書かれていることがあります。
この8から始まるナンバープレートの車両については、どんな条件やメリットがあるのでしょうか?
今回はこの8ナンバーのトラックについて、取得の条件やメリットをご紹介します。
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目次
トラックのナンバープレートの見方とは
ナンバープレートの上部分の2〜3桁の分類表記(品川◯◯◯の部分)は、0から9まであり、それぞれ車両の分類を表しています。
- 0ナンバー:大型特殊自動車における建機
- 1ナンバー:普通貨物自動車
- 2ナンバー:普通乗用車(定員11人以上)
- 3ナンバー:普通乗用車(定員10名以下)
- 4ナンバー:小型貨物車・軽貨物車
- 5ナンバー:小型乗用車・軽乗用車
- 6ナンバー:4ナンバーの予備番号
- 7ナンバー:5ナンバーの予備番号
- 8ナンバー:特殊用途自動車
- 9ナンバー:大型特殊自動車
一般的に貨物車両であるトラックについては、1ナンバーか4ナンバーで表示されています。
ただし、一部特殊用途自動車の8ナンバーが使われている場合があります。
8ナンバーのトラックについて、その違いを次の章で見ていきましょう
トラックの8ナンバーとは?他のナンバーとの違い
8ナンバーとは、特殊用途自動車と説明しましたが、具体的にはどんな車両なのでしょうか?
他のナンバーとの違いも解説します!
8ナンバーのトラックはどんな車?
8ナンバー車は、具体的に下記の車両に分類されており、用途に応じて車両を改造している特殊車両が多いです。
8ナンバーの「トラック」として分類される車両としては、最初の項目にあるタンク車や冷蔵冷凍車など、運搬に使用される特殊車両が当てはまります。
運搬や衣装介護、特殊作業、その他の使用目的のもの
現金輸送車、タンク車、ゴミ収集車、冷蔵冷凍車、移動販売車、医療・介護用の寝台自動車、レッカー車、リフト車などに8ナンバーが使用されています。
緊急自動車
8ナンバーでよく見かける車両は、警察車両や消防車、救急車などの特殊車両です。
緊急自動車ですのでこれはわかりやすいですね。
それ以外でも、電力会社、ガス会社・水道会社などの緊急車両、血液輸送車や移植用臓器輸送車、JAF車なども当てはまります。
特定事業車
給水車、採血車、郵便車、自動車共有車、移動図書館、霊柩車、放送中継車などが当てはまり、法令等で特定される事業を遂行するための自動車です。
キャンプや宣伝などの目的で使用するもの
車室に放送設備を備える放送宣伝車や、キャンピングカー、キャンピングトレーラーなど、アウトドアに使用される本格的な車にも使われています。
トラックで8ナンバーを取得する条件は
8ナンバーを取得するには、それぞれの車両ごとに構造要件が定められており、その条件にあわせた改造がされている必要があります。
例えば、冷蔵冷凍車であれば次のような条件があります。
- 食料品等を収納する物品積載設備を有し、かつ、客室(客室がない場合は、運転者席)と隔離により区分されていること
- 1の部品積載設備には、外気温に関わらず食料品等を冷蔵又は冷凍できる冷凍装置を有すること
この他にもありますが、すべての条件をクリアしている必要があります。
8ナンバー取得に必要な書類
8ナンバーの条件に合った車両については、構造変更の申請をする必要があります。
これは、車両の構造を変えたときだけでなく、8ナンバー車両を買った場合にもあてはまりますので注意が必要です。
申請に必要な書類は以下のとおりです。
- 車検証
- 自動車検査票
- 点検整備記録簿
- 自賠責保険証明書
- 認印(手続代行の場合は委任状)
- 申請書(2号様式)
- 手数料納付書
- 自動車重量税納付書
- 自動車税種別割納税証明書
構造変更は車検を行っている場所で手続きをおこないますので、車検と同時に申請すると良いでしょう。
トラックの8ナンバーを取得するメリット
8ナンバー取得には、構造変更の申請などさまざまな手続きが必要です。
多くの書類を用意しなければなりませんので、その分どんなメリットがあるかも確認しておきましょう。
トラックも含めた8ナンバーのメリット
8ナンバーを取得することには、次の点でメリットがあります。
- 車検が2年に1回で良い
- 税金が安い
- 高速料金が安くなる場合がる
それぞれ解説していきます。
車検が2年に1回で良い
トラックなどの貨物自動車の1ナンバーと4ナンバーの車両については、初回を除き車検を1年ごとに実施する必要があります。
8ナンバートラックの場合は2年に1回で済みますので、頻度が少ない分、費用負担を抑えることができます。
税金が安い
トラックにかかる税金については、1ナンバー・4ナンバーに関わらず、重量や排気量によって決まります。
8ナンバーの特別用途自動車の場合、車種によって税率は異なりますが、タンク車や冷蔵冷凍車などの貨物中心のトラックについては、1ナンバー・4ナンバーのトラックと税率が同じです。
ただし、普通車ベースで3ナンバーのハイエースなどをベースとしたキャンピングカーの場合(2t以内)は、1年間の重量税が16,400円なのに対し、8ナンバーであれば、設備を増やし2.5t以内になったとしても12,300円と、4,100円の価格差があります。
※2023年1月現在
このように、普通車ベースの車両や、トラックをベースとした車両をキャンピングカーへ構造変更した場合については、税金が一部安くなるメリットがあるでしょう。
高速料金が安くなる場合がある
8ナンバーの車両については、高速料金でも一部メリットがあります。
1ナンバーや4ナンバー車を構造変更したキャンピングカーなどについては、中型車でも普通車料金として対応が可能です。
ただし、貨物自動車タイプ(車検証に最大積載量の記載があり、特殊の用途が貨物の運送を目的としているもの)については、8ナンバーでも中型車の料金となります。
キャンピングカータイプの8ナンバー車については、普通車を少しだけ改造して8ナンバー申請する脱税も問題となったため、現在は取得するための申請が厳しくなっています。
申請の労力や改造の内容なども含めてメリットが出せるか判断しましょう。
保険料金については、デメリットも
車検のたびに支払う自賠責保険や任意保険料はどのような設定になっているでしょうか?
自賠責保険については、8ナンバーのキャンピングカーは特殊用途自動車の三輪以上の自動車に分類され、普通車よりも高くなっています。
また、任意保険については、保険会社に対して審査を厳しくするよう省庁から指導があったこともあり、入りづらいということもあります。
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トラック8ナンバーはメリットがあれば取得しよう
ナンバープレートの3桁の数字が8で始まる8ナンバー車は、特殊用途自動車を表しています。
特殊用途自動車のトラックは、ゴミ収集車や冷蔵冷凍車など貨物用途の車両になりますので、あまり税金のメリットや高速料金のメリットはありません。
ただし、キャンピングカーについては、ベースの車両を構造変更して重量が増えても、8ナンバーを取得することで税金を抑えられることもあります。
車検については、8ナンバーの場合は2年に1回でよく、こちらについてはトラックでもメリットとなります。
8ナンバーは申請時の提出書類も多く労力も非常にかかりますので、メリットがあるか確認した上で検討しましょう。
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