2023.04.06
トラックのデジタルタコグラフ(デジタコ)とは?義務化についても解説
こんにちは!グットラックshimaです!
運送業に携わっている方なら「デジタコ」という言葉に耳馴染みがあるでしょう。
「デジタコ」とは「デジタルタコグラフ」の略で車両の速度、運行時間、走行距離などを記録する機器のことです。
デジタコは自動でデータの集計やグラフ化ができるため、車両の運行管理に役立つとされています。
今回はデジタコの役割や使い方、搭載義務の有無などについて解説。
アナログ式タコグラフ(アナタコ)や、ドライブレコーダー(ドラレコ)との違いもご紹介するので、導入をご検討の方はぜひ参考にしてくださいね。
中古デジタコ一覧
目次
トラックのデジタルタコグラフ(デジタコ)とは?
まずはデジタコとはどのようなものなのか、確認しましょう。
デジタコとは?
「デジタコ」とは「デジタルタコグラフ」の略。
そもそもタコグラフとは車両に搭載し、速度、運行時間、走行距離などを記録する運行記録機器のこと。
車両の稼働状況が把握でき、そこで記録されたデータは企業の運行管理や公的機関への証拠や資料としても使用されます。
デジタコはタコグラフをデジタル化したもので、正式名称は「デジタル式運行記録計」。
記録されたデータはSDカードなどにデジタルデータとして保存されます。
デジタコには3つのタイプがある
デジタコには大きく3つのタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。
①単機能型
機能を「速度・距離・時間」の記録のみに絞った製品。
仕様はシンプルですが、コストを抑えてデジタコを導入したいと思っている人にはおすすめのタイプです。
②標準型
「速度・距離・時間」の記録に加え、ドライブレコーダーとの連携が可能な製品。
機能面でのバランスが良く、後述する多機能型のものより価格が抑えられていることが特徴です。
③多機能型
「速度・距離・時間」の記録に加え、燃費データの分析やドライバーのアルコールチェックなども可能な製品。
業務の効率化や従業員の管理など幅広い活用が期待できますが、導入コストは高額になりがちです。
デジタコとアナタコ、ドラレコとの違いとは?
デジタコとアナタコ、デジタコとドラレコの違いを確認しましょう。
デジタコとアナタコの違い
まず「アナタコ」とは「アナログ式タコグラフ」の略称。
データをSDカードなどに記録するデジタコとは異なり、アナタコはチャート紙と呼ばれる紙に記録するのが大きな違いです。
また、デジタコでは記録可能なエンジン回転数の変化や急加速・急減速、GPSによる位置情報はアナタコでは記録することができません。
チャート紙に記録されたデータを読み解くには専門知識が必要で時間もかかりますが、アナタコは装着が比較的容易で初期費用が安いというメリットがあります。
デジタコとアナタコとの違いについては「トラックのタコグラフとは?デジタコ・アナタコの違いや装着義務も解説」でも詳しくご紹介していますよ!
ぜひあわせて参考にしてください。
デジタコとドラレコの違い
「ドラレコ」は「ドライブレコーダー」の略称で、映像や音声などを記録する車載装置。
交通事故の記録やあおり運転などの危険な運転への対策として取り付けられる装置です。
一方、ドラレコが記録するのは速度や走行距離などの運行情報。
そのためこの2つはそもそもの使用目的が異なります。
最近ではドラレコ搭載型のデジタコや、ドラレコと連携可能なデジタコなども展開されています。
デジタコの普及率
さまざまな機能を持つデジタコですが、どのくらい普及しているものなのでしょうか。
公益財団法人 日本自動車輸送技術協会が発表した、2021年度「デジタル式運行記録計等の使用実態調査報告」によると、トラック、バスともに普及率は約90%です。
トラック、バス問わず多くの車に普及していることがわかります。
また、この報告書によると、デジタコを導入した理由では「事故を減少させるため」というものがもっとも多くなっており、安全に対する高い意識がうかがえます。
デジタコの使い方
デジタコの使い方はとてもシンプル。
出発前にデジタコにSDカードなどの記録用媒体をセットすれば自動的に記録し始めます。
その解析も専門知識が必要だったアナタコとは違い、データをパソコンに反映すればすぐに完了します。
最近ではSDカードではなく運行データが自動で蓄積されるクラウド型のデジタコも、その利便性から注目されています。
中古部品一覧
トラックにデジタコを搭載していない場合や不備・故障があった場合は?
広く普及しているデジタコですが、デジタコを搭載していないトラックはどうすれば良いのでしょうか。
トラックのタコグラフの装着は義務付けられている
運行距離などを記録するタコグラフ。
道路の安全確保のため、国土交通省によりタコグラフの装着を義務づけられている車両もあります。
その車両は年とともに変化しており、2015年以前は「車両総重量は8トン以上または最大積載量が5トン以上」という条件のトラックへの義務化でした。
2015年にはその対象が「車両総重量が7トン以上又は最大積載量が4トン以上」のトラックへと拡大。
さらに2017年には「車両総重量が7トン以上または最大積載量が4トン以上の普通自動車である事業用自動車」と今までは義務を免除されていた「新規でなく、既存の車両」にもタコグラフの搭載が義務化されました。
デジタコに不備や故障があった場合は?
装着が義務づけられている車両のデジタコに万が一、不備や故障があった場合はどうなるのでしょうか。
デジタコが正しく運行状況を記録できていない場合は「運行記録計不備」の違反行為となり、罰則金が発生します。
デジタコの装着自体を怠った場合は、車両の使用停止といった行政処分の対象となる恐れがあります。
さらに記録情報を改ざんした場合は車両の使用停止だけでなく、営業停止などの対象となります。
デジタコに不備や故障がある場合は、ドライバーにとっても運送会社にとっても大きな損失となります。
法律を遵守することはもちろん、デジタコに不備や故障がないように定期的にメンテナンスを行うことも非常に重要です。
トラックのデジタコのメリット・デメリットもご紹介
次にデジタコのメリットとデメリットを確認しましょう。
デジタコのメリット
デジタコの大きなメリットは次の3つです。
メリット①誰が見ても分かるデータが記録できる
アナタコの記録は解析に知識が必要ですが、デジタコの記録は誰が見てもすぐ理解できます。
メリット②さまざまなデータが記録できる
デジタコならば速度、時間、距離だけなく、エンジン回転数の変化や急加速・急減速、GPSによる位置などのデータも記録ができます。
メリット③ドラレコなどとの接続ができる
ドラレコなどの他の媒体との接続が可能なため、万が一何かあった際、即座に証拠としてデータを使用することができます。
デジタコのデメリット
デジタコのデメリットは導入にコストがかかること。
トラック数十台すべてにデジタコを装着させるとなると、かなりの費用が必要です。
また、デジタコを装着することは監視されているように感じる場合もあり、ドライバーのストレスとなる可能性もあるでしょう。
トラックのデジタコの最新情報もチェック
道路の安全確保のために活用されているドラレコですが、勤務管理システムと連携することでさらに導入するメリットが広がります。
GPS対応のデジタコならば、乗務記録と位置情報が記録されるため、運転日報の記録が不要となり、事務作業時間の短縮にもつながります。
労働者の残業代請求や労災防止にも役立ちます。
デジタコは導入にはコストがかかりますが、勤務管理システムと連携すると事務業務の時短と効率化が可能です。
そのため、全体的な経費の削減が期待できます。
デジタコとは運行情報を記録する機械のこと
デジタコとは車両に搭載し、運行時間や速度、走行距離などを記録する運行記録機器のこと。
デジタコの特徴は記録されたデータがわかりやすいことと、運行情報だけでなくエンジン回転数の変化や急加速・急減速、GPSによる位置などのデータも記録できることです。
装着が義務化されている車両もあり、デジタコに不備や不具合がある場合は行政処分を受ける可能性もあるため、注意しましょう。
デジタコの導入にはコストがかかりますが、勤務管理システムと連携すると日報の代わりになるなど事務業務の効率化が可能で、全体的な経費削減が期待できます。
グットラックshimaでは、さまざまなトラックの部品を販売しています。
豊富なラインアップをホームページから簡単に検索できますよ!
ぜひお気軽にお問い合わせください。