2023.04.11
トラックのトランスミッションの故障原因を知ろう!予防対策もご紹介
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックを走らせる上でとても重要な部品にトランスミッションがあります。
トランスミッションはエンジンの動力を走り出しやスピードにあわせて調整しながらタイヤに伝える重要な役目を担っています。
その分、複雑な構造となっていて故障すると自走できないばかりか、高額な修理代がかかってしまいます。
トランスミッションの役割や種類を理解して、できるだけ故障させない対応をしていきましょう。
中古ミッション一覧
目次
トラックのトランスミッションの役割とは?種類も確認!
トランスミッションには、どんな役割があるのでしょうか。
また、故障の原因は種類によっても異なるため、まずは基本の種類もご紹介しましょう。
トランスミッションの役割とは?
変速機能がついている自転車に乗ったことはあるでしょうか?
ギアが3段階からスポーツ車だと18段階ぐらいまであり、ギアを変えるとペダルが重くなったり、軽くなったりしますよね。
このギアの仕組みを「トランスミッション(変速)」といいます。
自転車でも走り出す際や坂を登るときには、力が必要なので適正なギアに変速すると思いますが、トラックでも同じことを行います。
トラックは非常に重いため、適切なギアにあわせないと走り出すことができません。
また、スピードが出てきたら、適切なギアにあわせないとエンジンが無駄に回ってしまいます。
このように、トランスミッションは、エンジンの動力を適切にタイヤに伝える重要な役割を担っているのです。
トラックのトランスミッションには3種類ある
トラックのトランスミッションには大きく分けて次の3種類があります。
- マニュアル・トランスミッション(MT)
- オートマチック・トランスミッション(AT)
- セミオートマチック・トランスミッション(AMT)
現在ほとんどの乗用車はオートマ(AT)が採用されており、自転車のように、自分で走り出しやスピードにあわせてギアを変更することはありません。
トラックの場合は、マニュアル(MT)がまだ主流です。
トラックやバスなど大量にものを運ぶ車両については、積載による重量の増減が激しく、ATのような自動のプログラムでは効率よく活用できないのです。
また、トラックは廃車になるまで長距離を走ります。
複雑な構造のATについては、故障の際修理代が高くつくため、コスト高になってしまうこともMTが多い理由の1つです。
そんな中、最近ではセミオートマ(AMT)が増えています。
セミオートマはマニュアルでありながらクラッチ操作を電子化しており、クラッチ操作をしなくてもギアを変更することが可能です。
トラックのトランスミッションの種類や特徴は、こちらのコラムでさらに詳しく解説しています。
トラックのトランスミッションの種類とは?それぞれの特徴を解説!
トラックのトランスミッションの故障原因は?種類別に症状も確認!
続いて、トラックのトランスミッションの故障原因や、故障した際の症状も確認していきましょう。
トランスミッションの種類別にご紹介します。
マニュアル・トランスミッション(MT)の場合
故障と思われる症状
- ギアが入らない、または入りづらい
- ギアを変えると異音がする
- クラッチが滑る
故障原因
マニュアル(MT)の場合、手動でギアを変えるため荒いギアチェンジをおこなうと、ギアへのダメージが蓄積されて故障の原因となります。
具体的な故障の原因は以下の点が考えられます。
- ギアの摩耗や故障
- クラッチ板の摩耗
- シンクロメッシュ機構(ギアの操作をスムーズにおこなう装置)の消耗
ギアが入らない場合の原因や対処法については、こちらのコラムでも紹介しています。
故障の原因としては、上記のものがありますが、経年劣化や荒い運転などで部品が消耗していることでさまざまな故障につながっています。
オートマチック・トランスミッション(AT)の場合
故障と思われる症状
- 走行時に異音がする
- エンジン回転数が上がるのにスピードが出ない
- ガタつきや振動がある
故障原因
- ATF(オートマチックトランスミッションフルード)の不足・汚れ
- トルクコンバーターの故障
こちらもマニュアル(MT)と同様、経年劣化や無理な運転によるダメージの蓄積が原因と考えられる故障です。
オートマ(AT)では、ATFと呼ばれるオイルがとても重要な役割を担っています。
マニュアル車では、手動でギアチェンジを行っていますが、オートマ車ではオイルの力でエンジンからの動力を伝達します。
また、このオイルを循環させてタービンを回す構造となっている部分がトルクコンバーターといわれる仕組みです。
このトルクコンバーターが故障すると、エンジン回転が上がってもスピードが上がらないといった症状が出てしまいます。
セミオートマチック・トランスミッション(AMT)の場合
基本的には、マニュアル(MT)と同様の仕組みで、クラッチが自動となっていますので、マニュアルと同じ症状や原因と考えれば良いでしょう。
ただしクラッチが電子制御となっているため、故障した場合の修理代はMTよりも高くなります。
トラックのトランスミッションの故障は予防できる?対策をご紹介
トラックのトランスミッションの故障については、経年劣化や荒い運転が原因となることが多くなります。
故障をできるだけ防ぐ2つの対策を紹介します。
- 丁寧な運転
- 定期的なオイル交換
丁寧な運転
急発進や急停車、無理なシフトチェンジの繰り返しなどをおこなうと、経年劣化とあわせてギアの破損につながります。
急加速をしない、ギアチェンジはタコメーターのグリーンゾーンでおこなうなどを心がけましょう。
また、エンジンブレーキもトランスミッションに負担がかかりますのであまり頻繁に使うことは避けましょう。
定期的なオイル交換
マニュアル(MT)のミッションオイル、オートマ(AT)のATFについては、それぞれ経年とともに劣化していきますので定期的な交換が必要です。
交換時期については、各メーカーのマニュアルに記載があります。
例えば、いすゞエルフであれば、2年または50,000km、UDトラックであれば、60,000kmまたは1年ごとなど、車種によっても時期が異なりますので、確認すると良いでしょう。
定期的な交換をおこなうことで、劣化による故障を防ぐことが可能です。
中古部品一覧
トラックのトランスミッションが故障してしまったら乗り換えのご検討も
トランスミッションはエンジンと同様に走行には欠かせないトラックの重要部品です。
複数のギアが噛み合ってできている複雑な部品で耐久性も高い構造になっていますが、その分修理については、高額な費用が発生します。
オイル漏れなどの軽度の修理であれば数万円で済む場合もありますが、走行に影響があるような故障であれば、オーバーホールをおこなうか交換が必要となってきます。
オーバーホールであれば数十万円で済む場合もありますが、交換となると百万円を超える費用が必要になる可能性も。
トランスミッションの故障は、車両自体の寿命とも考え、場合によっては乗り換えも選択肢の1つと言えるでしょう。
グットラックshimaでは、豊富なラインナップで中古トラックの買取や販売をしていますので、ホームページで確認してみてくださいね!
定期的なメンテナンスと丁寧な運転で故障を予防
トラックのトランスミッションについては、マニュアル(MT)、オートマ(AT)、セミオートマ(AMT)の3種類がありますが、近年はセミオートマも増えてきている状況です。
トランスミッションは、エンジンの動力を適切にタイヤに伝える重要な部品のため、構造的にも複雑で、修理や交換については高額な費用が発生する場合があります。
普段の運転において丁寧な操作を心がけることや、定期的なオイル交換等のメンテナンスをおこなうことで故障を予防することでコストをおさえることにもつながります。
故障により高額な修理費用や交換が必要な場合は、中古やリビルトの部品を使うことも検討してみてはどうでしょうか?
グットラックshimaでは、中古部品も取り扱っています。部品の情報やご相談はお気軽にご連絡ください。
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