2022.03.07

クレーンの吊り上げ荷重と定格荷重の違いを詳しく解説

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こんにちは!グットラックshimaです!

 

クレーン付きのトラックを選ぶ際には、吊り上げ荷重や定格荷重という「荷重」も判断基準のひとつになります。

吊り上げ荷重や定格荷重は、作業効率に影響する部分なので、理解した上で選びたいですよね。

 

そこで今回は、吊り上げ荷重と定格荷重の違いや注意点をまとめて解説します!

 

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クレーンの吊り上げ荷重、定格荷重の違いは?

クレーンには吊り上げ荷重と定格荷重が定められていて、その2つは似て非なるものです。

 

結論からいうと、吊り上げ荷重は「クレーンが吊り上げることのできる最大の荷重」のことで、定格荷重は「クレーンの条件に応じて吊り上げることのできる、吊具の重量を除いた荷重」のことです。

 

また、荷重基準として「定格総荷重」も定格荷重とどう違うのか、気になっている方は多いのではないでしょうか。

それぞれ詳しく解説していきます。

 

吊り上げ荷重

吊り上げ荷重は「クレーンが吊上げることのできる最大の荷重」であり、ポイントはフックなどの吊具を含んだ荷重であるという点です。

 

アウトリガーを有する移動式クレーン、または拡幅式のクローラを有する移動式クレーンの場合は、アウトリガーやクローラを最大に張り出し、クレーンのブーム(ジブ)の長さを最も短くした状態で測る荷重のため、吊り上げ荷重の重さ目一杯に荷物を持ち上げることはできません。

 

また、トラックに架装するクレーンの吊り上げ荷重は、2t車は2.63t、中型・大型は2.93tが主流です。

なぜこんな半端な数字かというと、吊t数が3tを越えると「クレーン等安全規則」の規制が厳しくなるからです。

製造許可や検査、設置報告など、面倒な手続きが増えるわりに、3t以上の積荷を吊る現場は少ないため、吊り上げ荷重2.93tが多く製造されているのです。

 

グットラックshimaでは「吊t数2.63tのクレーン車」「吊t数2.93tのクレーン車」を豊富にそろえています。

ご購入を検討中の方はぜひ在庫をチェックしてみてくださいね!

 

定格荷重

定格荷重は、「クレーンが吊り上げることのできる最大の荷重」のことで、ブームの長さやクレーンの傾斜角等の条件によって変化する荷重を指します。

 

また、吊り上げ荷重と違い、フックなどの吊具の重量を差し引いているため、実際に吊り上げることのできる荷重といえます。

基本的に傾斜角が低かったり、ブームを伸ばすほど、吊り上げられる重さは少なくなります。

 

定格総荷重

定格総荷重とは、定格荷重同様にブームの長さやクレーンの傾斜角、等の条件によって変化する荷重を指します。

 

しかし、定格荷重とは異なり吊具の重量も含んだ荷重が定格総荷重です。

車両によってフックなどの吊具は異なる重さのものを装着する可能性があるため、定格荷重では含みません。

定格総荷重はそれを含むため、より正確な荷重を知ることができます。

 

 

移動式クレーンでの吊り上げ荷重・定格荷重の注意点も確認

移動式クレーン吊り上げ

移動式クレーンの荷重の注意点として、アウトリガーの張り出し幅に応じた定格荷重を下回ることが条件になります。

クレーン等安全規則第70条の5により、アウトリガーは最大限に張り出すことが原則となっています。

 

しかし、同条のただし書きの部分で、作業スペース上、移動式クレーンのアウトリガーを最大限に張り出すことができない場合の措置として「張り出し幅に応じた定格荷重を下回ることが確実に見込まれるときは、この限りでない」とあります。

 

労働安全衛生規則第161条によると、以下のように定義されており、②の十分な長さ・適当なこう配に関しては、クローラーの幅以上の幅を有することが必要であり、こう配を「15度以下」にするとの基準があります。

  1. 積卸しは、平坦で堅固な場所においておこなうこと
  2. 道板を使用する時は、十分な長さ、幅及び強度を有する道板を用い、適当なこう配で確実に取り付けること
  3. 盛土、架設台等を使用する時は、十分な幅、強度及びこう配を確保すること

 

作業環境が悪くアウトリガーを最大限に張り出せない場合は注意し、定格荷重を下回ることを忘れずに作業を行いましょう。

 

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クレーンの吊り上げ荷重と定格荷重はどちらも重要

クレーンには、吊り上げ荷重、定格荷重、定格総荷重の3つの荷重基準がありますが、トラックの選定にあたってはどれも重要な指標です。

 

吊り上げ荷重はクレーンが吊り上げることのできる最大の荷重のことであり、定格荷重はクレーンの条件に応じた吊り上げることのできる、ブームの長さやクレーンの傾斜角等の条件によって変化する荷重を指します。

 

定格荷重と定格総荷重は似ていますが、定格総荷重は、定格荷重同様にブームの長さやクレーンの傾斜角、等の条件によって変化しますが、吊具の重量も含んだ荷重です。

 

トラックを選定する際には、最大荷重である吊り上げ荷重だけでなく、より運用に近い定格荷重や定格総荷重も確認すると良いでしょう。

 

移動式クレーンの荷重の注意点として、アウトリガーの張り出し幅に応じた定格荷重を下回ることが条件になるため、作業を行う際にも定格荷重を意識した上で行なってくださいね。

 

トラックの購入や今の車両の買取、各種手続きのご相談まで、ぜひグットラックshimaへお気軽にお問い合わせください!

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