2020.09.08
トラックのエアサスの正しい使い方!上手く使って快適走行
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックに装備されていることが多くなったエアサス(エアーサスペンション)。
圧縮エアを充填したベローズと呼ばれるゴム製パーツで衝撃吸収を行うエアサスは、トラックにとって重要なパーツの一つ。
運転席にあるリモコンで操作することができます。
そこで今回はトラックのエアサスについて、使い方やコツ、そして注意点もあわせてご紹介します。
目次
トラックのエアサスとは?どんなときに役立つ?
安全で快適なトラックの運行を物理的に支える衝撃吸収システム「サスペンション」。
なかでもエアを重点にしてゴム製のパーツを使用したエアーサスペンション(通称:エアサス)は、運転時の衝撃や振動が柔らかく抑えられ、乗り心地が良くなるという働きがあります。
また、充填する圧縮エア量の調整をすることで、車高を上げたり下げたりすることができるのもエアサスの特徴。
エアサスを使えば、運転席にあるリモコン一つでトラックの車高を調節できます。
トラックの車高が調整できると、以下のようなケースでとても便利ですよ!
①勾配の強い斜面走行時
トラックはタイヤからパンパーやステーが大きくせり出しているため、小さな段差でも車体を地面に擦ってしまう場合があります。
これは勾配の強い斜面も同様で、坂道に入る際にエアサスで車高を上げることで、車体を擦らずに走行することができます。
②荷物の搬入などの作業時
物流センターなどにトラックをつけて荷物の搬入や荷下ろしなどの作業を行う際は、車高を上げて荷台の高さとホームの高さを合わせると、スムーズな作業が可能に。
エアサスには記憶機能があるため、同じホームを利用する際は高さを自動設定することができて便利です。
③ウイングの開閉時
トラックのウイングを開閉して荷物の搬入や荷下ろしをする場合、天井の高さによっては作業が困難な場合も。
そんなときは、エアサスで車高を下げることで天井とウイングの空間を広くすることができ、作業効率が上がります。
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トラックのエアサスの使い方、基本編と応用編を知ろう!
ではトラックのエアサスの使い方について、基本と応用に分けて詳しくご紹介していきます!
エアサスの使い方【基本編】
①サイドブレーキをしっかり引く
エアサスの操作前には必ずサイドブレーキを引きましょう。
トラックのメーカーによってはサイドブレーキを引かないとエアサスの操作ができないものもありますが、サイドブレーキを引かずに操作するのは大変危険です。
必ずサイドブレーキをしっかり引いてから、エアサスを操作する癖をつけておきましょう。
②エアサスのスイッチを入れる
エアサスのリモコンにある昇降装置のスイッチを入れ、コントローラーランプが点灯するのを確認します。
ランプが点灯したら、エアサスの動作準備が完了した合図です。
③車高を上下させる
ランプが点灯したら、リモコンの↑と↓で車高を上下して調整します。
一般的にはエアサスは前輪と後輪をそれぞれ操作できるので、微妙な調整もリモコン一つで容易に可能です。
④車高を元に戻す
作業が終了したら、リモコンにある元の車高に戻すボタンを押して車高を戻します。
⑤エアサスのスイッチを切る
最後はエアサスのリモコンのスイッチをオフにすれば終了です。
エアサスの使い方【応用編】
先ほどご紹介した基本操作以外にもトラックのエアサスには便利な機能がありますので、いくつかご紹介します。
記憶機能
たとえば、いつも同じ物流センターで荷下ろしをする際、毎回ホームの高さにエアサスを合わせるのは面倒ですよね。
そんな時に便利なのが、エアサスの記憶機能。
エアサスには高さを記憶させる記憶機能があり、高さ調節後に「M1」ボタンと「STOP」ボタンを同時に長押しすることで車高を記憶することができます。
記憶機能を使って車高を調整したいときは「M1」ボタンを押せば、以前記憶した車高になります。
また、同じ機能を持つ「M2」ボタンもありますので。「M1」とは別の車高を記憶したいときはこちらも使いましょう。
操作ボックス
トラックのエアサスには、リモコンのほかに操作ボックスを使って動かすことも可能です。
操作ボックスはトラックの荷台後方にあり、コネクタを差し替えることでエアサスをコントロールできます。
もしエアサスをトラックの後方から操作したいという場合は、こちらの操作ボックスを利用しましょう。
トラックのエアサスがもし故障したら?
半永久に近い高い耐久性を持つエアサスですが、コンプレッサーや圧縮エアタンクなど多くのパーツで構成されているため、パーツに故障が発生して寿命を迎えてしまうこともあります。
エアサスが故障すると、エア漏れやベローズの故障などが発生し、修理工場で修理をしてもらう必要があります。
修理するのは大変手間がかかって困難なため、普段から過積載や無茶な運転など負担をかけず、定期的に点検を行って不具合は早めに対処することが大切です。
トラックのエアサスの使い方をマスターすれば作業効率もアップ!
トラックの充填する圧縮エア量の調整することで、車高を上げたり下げたりすることができるエアサス。
トラックのエアサスは、以下のようなケースのときに便利です。
- 勾配の強い斜面走行時
- 荷物の搬入などの作業時
- ウイングの開閉時
エアサスはリモコンで簡単に操作可能で、車高を上下する基本操作の他に車高を記憶できる機能もあるため、作業効率が確実にアップしますよ。
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