2025.11.10

トラックの日常点検の項目は?流れや手順、記録方法も確認!

こんにちは!グットラックshimaです!

 

法律でも義務付けられている、トラックドライバーによるトラックの日常点検。

トラックを良好な状態で長く使い続けるためには、日常的な点検が非常に大切です。

 

しかし、もし日常点検を怠れば、車両故障ばかりではなく、それを引き金とした事故の発生や火災による車両や積荷の焼失を招いてしまうことも。

 

そこで今回は、トラックの日常点検における項目についてや、日常点検を定着させる対策をご紹介します!

定期点検(法定点検)についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

この記事は、私が監修しました!

グットラック! shima 東京店

店長  阿部政勝

トラックを通じお取引いただくお客様にはもちろん、地域社会に対しても広く貢献出来るよう日々業務に取り組んでおります。また、弊社のモットーである「日本一基準」の実現を目指し、「元気でさわやかな挨拶」「気持ちの良い対応」を心がけ、「考動」しています。

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トラックの日常点検は重要!点検項目は?

運行の安全を確保するため、トラックなどの自動車には道路運送車両法第47条の2により、運行前に日常点検を行う義務があります。

点検を怠ると整備命令や使用停止などの行政処分を受けるおそれがあります。

 

日常点検を適切に実施すると、車両の不具合を早期に発見しやすく、大きな事故や故障を防ぐことができますよ。

 

しかし、基本的な日常点検を怠ると、走行中にトラブルが起きたり、重大事故につながるリスクが高まったりすることも。

毎日の点検で小さな異変を見逃さないことが重要です。

 

点検といっても基本的なパーツをチェックしていくだけで、問題がなければ数分で完了しますので、日頃から習慣づけて行っていきましょう。

 

日常点検の点検項目は次の通りです。

 

①ブレーキの日常点検

ブレーキの不具合は重大事項につながる可能性があるため、慎重に確認しましょう。

 

具体的には、以下の項目について確認してください。

  • ブレーキペダルの踏みしろ・効き具合
  • ブレーキの液量
  • エアブレーキの空気圧力計の上がり具合
  • 排気音の正常
  • 駐車ブレーキ・レバーの引きしろ

 

ブレーキペダルを踏み込んだときに大きな引っかかりがないか、遊びが適切かをチェックします。

実際に乾燥した道路を走行し、ブレーキが十分に効いているかを確認しておくのも良いでしょう。

異常がある場合は早急に整備を行ってくださいね。

 

ブレーキの液量が少なければ、補充を行います。

その際は、ほこりや水などの異物が入らないように気を付けましょう。

 

エアブレーキがある場合は、定期点検時にもブレーキチャンバやブレーキドラムを点検します。

チャンバは、ロッドのストロークが適切か、ブレーキドラムはライニングとの隙間が合っているかを確認してください。

ペダルの踏み込み時に空気の排気音が出ているかも忘れずチェックを。

 

②タイヤの日常点検

タイヤの日常点検は、主に空気圧や損傷、摩耗状態を確認します。

  • タイヤの空気圧
  • 亀裂・損傷
  • 異常摩耗
  • 溝の深さ
  • ディスク・ホイールの取付状態

 

空気圧は、標準空気圧表示プレートを参考に、不良があれば標準空気圧に調整します。

このとき、必要に応じてスペアタイヤも点検しておきましょう。

 

次に、タイヤの接地面や側面に損傷がないか目視で確認し、亀裂がないか、金属片などの異物が刺さっていないかをチェックします。

 

また、タイヤの溝の深さから摩耗状態を確認しましょう。

スリップサイン(摩耗限度表示)がタイヤに現れるとタイヤ溝が摩耗している状態を示します。

 

総重量8トン以上の大型トラックの場合はディスクホイールの取り付け状態のチェックも必要です。

ナットやボルトの破損、脱落、長さの不揃いがないか目視で点検し、緩みについて点検ハンマーでナットを叩き、振動や音の違いで確認します。

 

③バッテリーの液量の日常点検

バッテリーの液量が不足していると電気が貯まらなくなり、エンジンが掛からなくなったり、最悪の場合は破裂したりすることも。

液量が適当であるかどうか、適切な時期に点検しましょう。

 

具体的な方法ですが、バッテリーケース内の液量が「UPPER」から「LOWER」の間にあるかを確認し、なければ補充液や蒸留水を補充します。

補充の際は必ず充電しましょう。

 

④エンジンルームの日常点検

エンジンの作動確認や、エンジンオイルなどを点検します。

  • エンジンの作動確認
  • エンジンオイルの量
  • 冷却水の量
  • エンジンオイルの量
  • ファン・ベルトの張り具合、損傷の確認

 

エンジンの作動確認は、エンジンを始動してアイドリング回転に異音や引っかかりがないかをチェックします。

エンジンオイルの量や冷却水の量も適切かどうかを確認し、足りなければ補充します。

 

ファン・ベルトのたわみや破損がないかも確認し、緩みや亀裂があれば早急に交換しましょう。

 

⑤灯火装置・方向指示器の日常点検

ヘッドライト、ブレーキランプ、ウインカー、ハザードランプが正しく点灯・点滅するかを確認します。

汚れている場合はきれいにし、破損がないかもチェックします。

ランプが点灯しない場合は早めに修理しましょう。

 

⑥ウィンドウォッシャーの液量・噴射状態の日常点検

ウィンドウォッシャーの液量・噴射状況は減っていても気付きにくいので、定期的に確認しましょう。

液量が足りない場合は、用途に応じてウインドウォッシャー液を補充します。

さらに、噴射状況が正常に出ない場合、噴射口の水詰まりや、ノズルの位置調整を行います。

 

⑦ワイパーの拭き取り状態の日常点検

ワイパーは、きちんと拭き取れるかどうかを定期的に確認しましょう。

拭き取りが悪くなったら、 交換する時期といわれています。

ワイパーゴムが劣化したり、裂けたりしている場合もゴムを交換します。

 

また、ワイパーブレードも錆びたりして劣化したりしていきますので、時期をみて交換してくださいね。

「INT(間欠」「LOW(低速)」「HI(高速)」3段階の動作状態もチェックしておきましょう。

 

⑧エア・タンクの日常点検

エア・タンクは、通常であればエアドライアによって水が排水されますが、エア・タンクに水が溜まっている場合もあります。

その場合は、トラックの下に潜り込んでエア・タンクのコックレバーを引き、排水しましょう。

排水は安全な場所で実施し、作業に不安がある場合は整備工場に依頼してくださいね。

 

上記「8項目」が国土交通省で定められた日常点検項目です。

これに加え、荷台や運転室内の整理整頓も安全運行のために重要です。

 

ロープやラッシングベルトの締め付け具合や、ウイング車・コンテナ車のロックが施錠されているかを確認しましょう。

 

また、運転室内の整理整頓も大切です。

フロントパネルに書類を置きっぱなしにしたり、飲み終わった容器を床に置きっぱなしにしたりすると、思わぬ事故の原因になるので、運転室内をきれいに保つように心がけましょう。

 

以上のトラックの日常点検整備の点検項目は、国土交通省の公式サイト内で公開されているので、必要に応じてダウンロードして利用してみてくださいね。

 

 

トラックの日常点検を定着させるための対策も!

トラックの日常点検

日常点検を定着させるための対策をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

わかりやすい点検手順書を作成する

点検手順書は、誰でもわかりやすいように作成すると、日常点検を実行しやすくなります。

専門用語を言い換えたり、作業の流れに沿って手順を紹介したりと、初めて点検する方でも無理なくできるようにすると良いでしょう。

 

また、点検をする方向けの動画を作成して、日常点検の意義や、内容、手順などを正しく理解してもらうのもおすすめです。

 

デジタルツールを活用する

日常点検の記録や報告を紙で記録するのではなく、アプリやスプレッドシートソフトなどのデジタルツールを活用するのも一つの方法です。

効率良くできるため、日常点検を定着しやすくなります。

 

日常点検に必要なアイテムを決まった場所に保管する

日常点検に必要なアイテムの保管場所がわからないと、探すのに時間と手間がかかる場合や、点検が実施できないという事態も発生します。

日常点検に必要な工具やチェックリストなどは、決まった場所に保管するようにしましょう。

 

 

トラックは日常点検だけでなく定期点検(法定点検)も大切!

先ほどご紹介した日常点検のほかに、国内で登録されて運行されている自動車は定期点検(法定点検)整備も義務付けられています。

 

日常点検整備は常日頃から行う簡単な点検であるのに対し、定期点検(法定点検)整備は一定間隔ごとに行う、少し大がかりな点検整備です。

 

普通自動車の自家用車両の場合は法定点検と呼ばれる12カ月点検が義務付けられていますが、貨物自動車のうち大型車は3カ月ごとの定期点検が義務付けられています。

なお、中型・小型車両は6カ月または12カ月ごとを目安に点検を実施しましょう。

 

車種や用途によって定期点検(法定点検)整備を行うべき時期や点検項目数が異なりますので、以下の表を参考にしてくださいね。

定期点検整備

※画像引用元:国土交通省の自動車の点検整備

 

「点検整備記録簿」に定期点検(法定点検)の記録を記入する必要も!

行った定期点検(法定点検)の記録がないと第三者が確認することができないため、定期点検(法定点検)を実施して点検整備を行なった記録は「点検整備記録簿」に記帳して保管します。

 

なお、「点検整備記録簿」は自動車に備えつけることになっており、一定期間保存することが求められています。

 

「点検整備記録簿」があることで、過去の点検整備の記録を確認することができるほか、消耗部品の交換時期を判断することも可能になりますよ。

 

トラックの定期点検(法定点検)については「トラックの法定点検とは?行うメリットや時期、内容を解説!」も参考にしてみてくださいね。

 

 

トラックにもし不具合や劣化が見つかったら早めに対応!

トラックに不具合が見つかった場合は、大きな事故や故障につながる前に早めの対応が大切。

トラック全体が劣化していたり、耐用年数が近い場合は買い替えも視野に入れましょう。

 

グットラックshimaでは、トラックの中古部品や中古トラックの在庫を豊富に取り揃えています。

 

中古部品は、在庫が常時7,000点以上あり、ホームページから簡単に検索していただけます。

 

検索しても見つからない場合は、車名を教えていただければ合うパーツをお探ししますので、ぜひご相談ください!

希少な部品も手に入りやすいですよ♪

 

また、トラックの買い替えもグットラックshimaにお任せを!

厳格な入庫チェックと入念な整備を施しており、高品質なトラックをお届けします。

 

在庫がない場合も、独自のネットワークでお探しいたしますので、「なかなか希望の車両が見つからない」という方にも満足していただける自信があります!

 

なお、トラックの耐用年数について詳しく知りたい方は、「トラックの耐用年数は?減価償却方法や買い替えの目安も解説」も参考にしてみてくださいね。

 

中古トラック一覧

 

 

日頃からトラックの日常点検を習慣づけましょう

トラックの日常点検は、法律で義務付けられています。

 

車両を良好な状態で使い続けるためには、ブレーキ、タイヤ、バッテリー液、エンジンルーム、灯火装置、方向指示器、ウィンドウォッシャー、ワイパー、エア・タンクの日常点検を欠かさず行うようにしましょう。

 

トラックの日常点検を定着させるためには、わかりやすい点検手順書を作成し、デジタルツールを活用するなどの工夫をするのがおすすめ。

 

日常点検のほかに、国内で登録され運行されている自動車は定期点検(法定点検)整備も義務付けられています。

 

トラックに不具合が見つかった場合は、早めの対応が重要。

トラック全体が劣化している場合は、買い替えも視野に入れましょう。

 

トラックの中古部品の購入やトラックの購入・買取なら、グットラックshimaへお気軽にお問い合わせください。

豊富な在庫を取り揃えてお待ちしております!

 

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