2025.10.29

トラックの重さを解説!積載量と重量の関係や重量ごとの最大積載量も

こんにちは!グットラックshimaです!

 

トラックには大型・中型・小型があります。

どれを選べばちょうど良く荷物を載せられるか、また、積荷の多いときには一体どのくらいまで積めるのか、悩む方は多いのではないでしょうか。

 

トラックの最大積載量は法律で決まっており、それは車両総重量と車両重量から計算できます。

 

そこで今回は、そんなトラックの重量や積載量に注目し、それぞれの基準や計算方法、最大積載量の目安などについて詳しく解説します。

 

この記事は、私が監修しました!

グットラック! shima 東京店

店長  阿部政勝

トラックを通じお取引いただくお客様にはもちろん、地域社会に対しても広く貢献出来るよう日々業務に取り組んでおります。また、弊社のモットーである「日本一基準」の実現を目指し、「元気でさわやかな挨拶」「気持ちの良い対応」を心がけ、「考動」しています。

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トラックの積載量と重量の違いや計算方法は?軸重と輪荷重も確認!

トラックには、積載量、最大積載量、車両総重量、車両重量という、重さの基準があります。

その意味や違い、計算方法について見ていきましょう。

 

トラックの積載量と重量の違い

トラックの「積載量」とは、トラックに積む荷物の量(重さ)を指します。

 

一方、トラックの「車両重量」とは、乗員などを含まない車両の重さのこと。

燃料、オイル、水などの最低限必要なものの規定全量と、標準仕様の荷台重量は含まれます。

つまり、キャブとシャシーと架装の重量を合わせた車両そのものの重量が「車両重量」です。

 

トラックについては、これらの違いとともに以下の重さの意味についても押さえておきましょう。

 

最大積載量

「最大積載量」とは、そのトラックに積むことができる荷物の最大量を指します。

その量は、トラックの重量などによって決まっています。

計算方法はのちほどご紹介します。

 

車両総重量

「車両総重量」とは、車両重量と乗車重量(定員人数×55kg)、荷物の最大積載量を合わせた重量のこと。

一般的な車両総重量の目安は、大型トラックが20〜25t以下、中型トラックが8t未満、小型トラックが4~5t程度となっています。

 

軸重

「軸重」とは、1本の車軸にかかる重さのこと。

これは、10tを超えてはならないと定められています。

 

輪荷重

「輪荷重」とは、1つの車輪にかかる重さのこと。

こちらは5tを超えてはならないと定められています。

 

 

最大積載量をクリアしていても、軸重や輪荷重をオーバーしていては、法律違反となります。

荷物を積む際には、最大積載量とともに軸重や輪荷重もしっかり確認しましょう。

 

トラックの最大積載量の計算方法と例

トラックは荷物を積んで公道を走行し、荷物を運搬することのできる車両です。

道路法では、安全性を確保するため、運搬できる荷物の最大積載量が定められています。

 

この最大積載量は、前述した「車両総重量」と「車両重量」から、以下の計算式で算出できます。

 

【最大積載量の計算式】

最大積載量=車両総重量車両重量全乗員重量(定員×55kg)

 

例として、車両総重量13,000kg、車両重量9,000kg、乗車定員2名のトラックについて、最大積載量を計算してみます。

 

13,000-9,000-2×55=3,890

 

上記の式により、最大積載量は3,890kgとなります。

 

 

トラックの種類別に最大積載量の目安を紹介!

配送センター

最大積載量は、大型・中型・小型でそれぞれ異なります。

 

それぞれの最大積載量の目安は、以下の通りです。

  • 大型トラック:6.5t以上
  • 中型トラック:3t前後
  • 小型トラック:2〜3t
  • 増トントラック:6.5〜8t

 

具体的な最大積載量は車両によって異なるので、前述の方法で計算するようにしましょう。

 

大型トラック

大型トラックの車両総重量は、ホイールベース(最遠軸距・さいえんじっきょ)によって異なります。

ホイールベースとは、車両最前部の車軸中心から最後部の車軸中心までの水平距離のことで、その長さによって車両総重量が以下のように定められています。

 

ホイールベース 車両総重量
5.5m未満 20t
5.5m以上7m未満 全長9m未満で20t

全長9m以上で22t

7m以上 全長9m未満で20t

全長9m以上11m未満で22t

全長11m以上で25t

 

このように、大型トラックの最大総重量には幅があります。

そのため、最大積載量にも幅がありますが、その目安は6.5t以上となっています。

 

中型トラック

中型トラックは4tトラックとも呼ばれ、最大積載量は3t前後が目安です。

 

小型トラック

小型トラックは最大積載量が2t以下と決められていますが、実際の積載量は車両によって異なり、その目安は2〜3tです。

 

増トン車(増トントラック)

トラックには、増トン車(増トントラック)という、中型トラックの積載量を増加させたトラックもあります。

増トントラックの最大積載量は、6.5t〜8t程度まで増やすことが可能です。

 

 

増トン車・減トン車についても解説!

トラックには、先ほどご紹介した増トン車(増トントラック)のほかにも、減トン車(減トントラック)と呼ばれるものがあります。

これらのトラックは最大積載量の違いによって、このように呼ばれています。

 

それぞれどのようなトラックなのか、参考にご紹介しますね!

 

増トンとは

増トンとは、最大積載量を増やすこと。

中型の4tトラックをベースに最大積載量を増やしたトラックを、増トン車と呼びます。

 

大型トラックの免許が必要になる場合があるので注意が必要ですが、大型トラックに比べて維持費や購入費用が安いので、費用を抑えて荷物を増やしたい場合に重宝するトラックです。

 

増トン車については、「トラックの増トン車とは?増トン車のメリットや必要な免許を解説!」で詳しく解説しているので、ぜひお読みください!

 

減トンとは

減トンとは、最大積載量を減らすこと。

タイヤのプライ数を下げたり架装を重くしたりすることで、最大積載量を減らしたトラックを、減トン車(減トントラック)と呼びます。

 

減トンにより積める荷物は少なくなりますが、その分自動車税や自賠責保険料は安くなる可能性があるので、多くの積載量を必要としない車両については、減トンを検討すると良いでしょう。

 

トラックの減トンについては、「トラックの減トンとは?そのメリット・デメリット、方法も詳しく解説」もチェックしてみてくださいね。

 

グットラックshimaでは、用途や荷物重量に合わせた最適な架装が実現します。

増トン・減トンにも対応しますので、ぜひご相談ください!

 

 

なぜ最大積載量は決められている?過積載が危険な理由

2t以上通行禁止の標識

トラックの最大積載量を超えて走行することを、「過積載」と呼びます。

ここからは、過積載の危険性と罰則について確認していきましょう。

 

最大積載量が決められている理由

トラックの最大積載量が決められている理由は、安全な走行のためです。

過積載の状態で走行すると、トラックの制動力は低下し、横転や車線逸脱などによる事故のリスクは高くなります。

 

また、積載量が多いことで事故の被害が拡大する可能性も。

さらに、過積載による過剰な重さは、道路や橋などの構造物を傷めることも問題視されています。

 

過積載の罰則

過積載には罰則が定められており、過積載の重量の割合によって罰則が分かれています。

 

過積載の割合が100%以上→違反点数6点と懲役6カ月以下または罰金10万円以下

過積載の割合が50%以上→違反点数3点と反則金4万円

過積載の割合が50%未満→違反点数2点と反則金3万円

 

2015年からは罰則が強化され、最大積載量の2倍を超過して走行している場合、そのドライバーは即時告発の対象となりました。

即時告発の場合、100万円以下の罰金が課せられることがあります。

 

また、ドライバーだけでなく運送会社や荷主にも責任があるとされており、罰則が課されることがあります。

最悪の場合、運行管理者資格証の返納命令が出されて事業所資格取り消しとなったり、荷主へ警察署長から再発防止命令が勧告されることも。

 

再発防止命令に違反すると、6カ月以下の懲役もしくは10万円以下の罰金という、重い罰則が課されることがあります。

過積載には十分気をつけましょう。

 

トラックの積載制限については、「トラックの積載制限の見直しで「はみ出しルール」が変更に!」もぜひご確認ください。

 

過積載を防ぐための注意点

過積載を防ぐためには、荷物の積載時に重量をきちんと測るとともに、以下の点にも注意することが大切です。

 

車検証の最大積載量欄を確認

車検証には、そのトラックの最大積載量が記されています。

過積載を防ぐためにも、車検証を必ずチェックし、自分のトラックの最大積載量を把握しておくようにしましょう。

 

構造変更時は再申請が必要

トラックの最大積載量は、構造変更(架装変更)によって増やしたり減らしたりすることができます。

 

ただし、構造変更を行なったトラックは、変更登録の手続きが必要です。

変更登録を期日内に行わない場合、罰則を受ける可能性があるので注意しましょう。

また、変更後の最大積載量についてもしっかり確認しておくことが重要です。

 

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トラックの重量から最大積載量を把握して安全走行を!

トラックの積載量は積める荷物の重さを、車両重量は乗員などを含まない車両の重さを指す言葉です。

 

ほかにも最大積載量、車両総重量、軸重、輪荷重など重量を表す指標はいろいろあるので、しっかり意味を理解しておくようにしましょう。

 

また、最大積載量は、最大積載量=車両総重量-車両重量-全乗員重量(定員×55kg)で算出することが可能です。

トラックの大きさ(小型、中型、大型など)によって最大積載量の目安は異なるため、しっかり確認し、過積載にならないよう注意してくださいね。

 

過積載の状態で道路を走行した場合、ドライバーには過積載の割合ごとに罰点や罰金が課されます。

また、事業所や荷主にも罰則がおよぶこともあります。

過積載は事故の原因になり得るので、最大積載量は必ず守って安全に走行できるようにしましょう。

 

トラックの購入・買取はグットラックshimaにお任せください!

 

高品質な車両を多数ラインナップ。

高額買取にも対応します。

用途や荷物重量に合わせた最適な架装提案も行っていますので、お気軽にご相談ください。

 

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