2021.03.31
トラックのトラニオンとは?構造やメンテナンス・修理・交換方法も解説!
こんにちは!グットラックshimaです!
大型トラックには必須の「トラニオン」。
聞き慣れない言葉かもしれませんが、非常に重要な役割を果たしている部品です。
しかし、自動車パーツの一部となってしまっているので、なかなか詳しいお手入れ法や交換方法までご存じない方もいるかと思います。
トラックの安全・安心な走行には、正しい役割や構造、メンテナンス方法を知っていることは大切です。
今回はこのトラックのトラニオンについて、詳しくご紹介します!
中古トラニオン部品一覧
目次
トラックの「トラニオン」とは?
トラックのトラニオンとはシリンダを支える部品で、「トラニオン式サスペンション」のことを指します。
シリンダから突き出ている突起をある程度の遊びを持たせて固定しており、後ろ2軸が共に駆動する車(ツーデフ車)に搭載されるサスペンション形式です。
もともと自動車の車軸は前後1つずつでしたが、より多くの荷物を積むために車軸を増やしたことで、従来使用していたサスペンションが使用できなくなったために開発されました。
トラニオン式サスペンションの基本的構造は、板ばねをたくさん積み重ねたリーフスプリングをトラニオンで固定し、リーフスプリングの両端に車軸を固定する仕組みです。
つまり、リーフスプリングという部品を逆さにした状態でトラニオンシャフト上に取り付け、両端に車輪を取り付けた状態となっています。
ポイントは、トラニオンで固定しているリーフスプリング部分にある程度の遊びを持たせ、シーソーのように動くようにしている点です。
後ろの2つの車軸のうち、片方が持ちあがったら反対側が自然に下がる構造ですので、少ない部品で構成されています。
一般的なサスペンションは、エンジンからの駆動力が車軸に伝わる際の力を調整したり抑制するために、シャックルやバネを動かしながら固定するシステム構造や、バランスを取るためのイコライザーが必要になります。
前述のように、トラニオン式サスペンションは、後ろの駆動軸が2つあるトラックのサスペンションです。
シンプルな構造なため壊れにくくメンテナンスも簡単で、大量の荷物を積み長時間走行する大型トラックや、砂利道なろの悪路走行の多いダンプへの搭載が最適です。
トラックのトラニオンのメンテナンス方法とは?
トラックのトラニオンは、普段からのメンテナンスがとても重要です。
ダンプカーや大型トラックは、路面の悪い道を長時間走行することが多いので、トラニオンの劣化も早まる傾向にあります。
トラニオンはサスペンションを支え、走行を安定させる重要な部品ですので、万一走行中に故障したら大事故に繋がることも。
トラニオンのメンテナンスは簡単で、基本は「グリスを充填すること」。
グリスは粘りのある油で、車軸などの摩擦の多いところにつけます。
グリスアップにより滑りをよくし、劣化や摩耗を防ぎます。
事前にグリスアップすることで故障の予防に繋がるので、定期的にグリスアップすることを習慣づけましょう。
万が一、故障してしまった場合は整備工場へ!
トラックのトラニオンはメンテナンスをしっかりしていても、劣化や摩耗によって故障してしまうこともあります。
トラックの部品は重たいものが多く、また適切な設備がある工場でないと修理ができません。
微妙な調整が必要な場合もあるため、少しでも心配な場合はディーラーや整備工場へ修理や整備を依頼しましょう。
中古トラニオン部品一覧
トラックのトラニオンとは走行に大変重要なシステム!
トラックのトラニオンとは「後二軸車」が走行しやすくなるよう、開発されたシステム構造です。
シリンダを支える役割のあるトラニオンは、トラニオン式サスペンションとして大型トラックやダンプなどの後二軸車に搭載されています。
トラニオン式サスペンションは、リーフスプリングという部品を逆さにした状態でトラニオンシャフト上に取り付け、両端に車輪を取り付けた構造になっています。
シンプルな構造ゆえに壊れにくく悪路などに強いため、とても重宝されている構造です。
しかし悪路走行が多かったり、長距離を走行しているうちに、劣化や摩耗で故障することはあります。
修理部品は重く、適切な設備やがある工場でないと修理できません。
微妙な調整が必要な場合もあるため、心配であればディーラーや整備工場などに頼んで修理や整備を依頼しましょう。