2023.01.08

トラックのセルモーターとは?その役割や故障原因など詳しく解説!

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こんにちは!グットラックshimaです!

 

トラックの「セルモーター」と呼ばれるパーツをご存知でしょうか。

トラックはエンジンが稼働することで動力を得ていますが、セルモーターはエンジンを始動させるために重要なパーツです。

 

今回は、トラックのセルモーターについてのお話です。

セルモーターとは何か、役割や仕組み、故障原因や修理方法について詳しくご紹介します。

 

 

トラックのセルモーターとは?

トラックのセルモーターとは、エンジンを始動させるための電動機(モーター)で、トランスミッションとエンジンの間に搭載されています。

英語では「starter motor(スターター・モーター)」と呼ばれます。

 

トラックはエンジンの稼働により動力を得ますが、エンジンを始動させるためにはクランキングが必要です。

クランキングとは、外部からエネルギーを与え、エンジンのクランクシャフトを回転させてエンジンを始動させることです。

 

エンジンは、吸気→圧縮→燃焼→排気という4つの工程を経て動力を得ますが、エンジンが止まっている状態では、吸気と圧縮を行うことができません。

 

そこで、エンジンが動き出すために必要な工程が、先ほど紹介したクランキングです。

トラックのエンジンをクランキングするパーツが、今回ご紹介するセルモーターなのです。

 

続いて、トラックのセルモーターの仕組みについてご紹介します。

 

トラックのセルモーターの仕組み

セルモーターには、リダクション式とプラネタリ式といった種類があります。

今回は、もっとも主流のリダクション式のセルモーターにおける、エンジンが始動する仕組みを解説します。

 

エンジンをかける際に、イグニッションキーを回すもしくはスタートボタンを押すと、セルモーターの歯車(ピニオンギア)がレバーとともに回転します。

 

セルモーターの回転運動によって、ピニオンギアとクランクシャフトのフライホイールが連動して回転。

 

このクランクシャフトの回転によって、エンジンを始動させることが可能になるのです。

 

なお、上記の流れでエンジンが回転し始めますが、クラッチで仕切ることによって、セルモーターには伝わらない仕組みになっています。

 

トラック部品一覧

 

 

トラックのセルモーターが故障するとエンジンがかからない!原因は?

ここまでにお伝えしたように、トラックのセルモーターにはエンジンを始動させる役割があるため、セルモーターが故障するとエンジンがかからなくなります。

 

セルモーターが故障する原因には、以下のようなものがあります。

  • バッテリー上がり
  • セルモーター内部の故障や劣化
  • オルタネーターの故障

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

バッテリー上がり

トラックのセルモーターはエンジンを始動させる役割がありますが、その動力はバッテリーに蓄えられた電力です。

 

そのためバッテリー上がりが起こると、セルモーターに電力を供給できなくなり、エンジンを始動させることができなくなります。

 

バッテリー上がりは、以下のような状況で起きます。

  • ライトの消し忘れ
  • バッテリーの寿命
  • トラックの使用頻度が低い場合

 

エンジンを消した状態でライトを付ける場合、バッテリーに蓄えられた電力を消費するので、バッテリー上がりが起きます。

 

一般的にバッテリーの寿命は2〜3年で、バッテリーの寿命が近くなると、バッテリーに蓄電できる電力が少なくなります。

 

また、トラックの使用頻度が低い場合も、バッテリー上がりが起きやすくなります。

トラックを走行させないためバッテリーに充電できないことや、自然放電が原因です。

 

セルモーター内部の故障や劣化

セルモーター内部の故障や劣化により、エンジンがかからない場合もあります。

 

セルモーターの内部には回路があり、スイッチやコイルなどのパーツが用いられています。

これらの接触不良や断線が、セルモーターの故障の原因です。

 

また、セルモーターの経年劣化も考えられます。

 

セルモーターに組み込まれたカーボンブラシは消耗品で、10年もしくは走行距離10万kmで寿命を迎えます。

寿命を迎えたら、セルモーターの修理もしくは交換が必要です。

 

オルタネーターの故障

オルタネーターとは、電力を生み出すためのパーツです。

オルタネーターが故障すると、バッテリーへの充電ができず、結果的にセルモーターへの電力供給ができなくなります。

 

オルタネーターから異音が発生したり、警告灯が表示されたりする場合は、オルタネーターが故障している可能性があるので、修理もしくは交換しましょう。

 

続いて、トラックのセルモーターが故障したときの修理方法についてご紹介します。

 

 

トラックのセルモーターが故障した時の修理方法は?

トラックのセルモーターが故障したときは、マニュアルトラックなら押しかけでエンジンを始動できる可能性があります。

 

押しかけは、キーをオンにした状態でギアをニュートラルに入れ、人やその他の車両にけん引してもらいます。

 

スピードが乗ってきたところでクラッチをつなぐと、エンジンを始動させることが可能です。

 

オートマトラックの場合は、バッテリー上がりならブースターケーブルでほかのトラックから電力を供給してもらうと直る可能性がありますが、押しかけをしてエンジンを始動させることはできません。

 

上記の修理方法でエンジンが始動しない場合は、パーツの修理もしくは交換をしましょう。

 

 

トラックのセルモーターを理解して故障に備えよう

トラックのセルモーターは、エンジンとトランスミッションの間にあり、エンジンを始動させる重要な役割を持つパーツ。

 

外力でクランクシャフトを回転させる「クランキング」を行うことで、エンジンを始動させています。

 

セルモーターが故障すると、エンジンがかからなくなる場合があり、以下のような原因が考えられます。

  • バッテリー上がり
  • セルモーター内部の故障や劣化
  • オルタネーターの故障

 

セルモーターが故障した際は、マニュアルトラックなのかオートマトラックなのかで対応が変わるので、状況に応じた対応が必要です。

 

マニュアルトラックの場合は押しかけで直る可能性がありますが、オートマトラックの場合は不可能です。

セルモーターの修理や交換が必要となるでしょう。

 

グットラックshimaでは、トラック用の部品を数多く取り揃えております。

トラックの部品購入をご検討の方はぜひご覧ください!

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