2022.06.08
トラックのクランクシャフトを詳しく!役割や構造、故障の対処法も
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックを日常的に運転する方なら、トラックに関するさまざまな部品の名前を聞いたことがあると思います。
今回はトラックの部品の中でも、エンジンを構成する重要な部品「クランクシャフト」に関して詳しく解説します。
場所や役割、構造を解説するとともに、トラックのクランクシャフトが故障した場合の対処法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
トラックのクランクシャフトとは?
「クランクシャフト」とは、トラックや自動車のエンジン部分を構成している部品で、車体を走行させる上で非常に重要な役割を担っています。
トラックを走らせるためには、まずエンジン内で燃料が燃焼し、そのエネルギーによってピストン運動を起こす必要があります。
そのピストン運動を回転運動に変換するのが、クランクシャフトの役割です。
クランクシャフトによって生み出された回転エネルギーが、トラックのホイールを動かす力になります。
クランクシャフトがなければ回転運動を起こすことができず、トラックは走行することができません。
トラック部品一覧
トラックのクランクシャフトの構造、部品を詳しく解説!
クランクシャフトは、トラックや車のエンジン部分を構成する部品の1つですが、クランクシャフト自体も複数の細かい部品によって構成されています。
<クランクシャフトを構成している部品>
- クランクジャーナル
- クランクピン
- クランクアーム
- クランクプーリー
- クランクスプロケット
- クランク角センサー
- クランクベアリング
- クランクメタル
それぞれ、さらに詳しくご紹介していきますね。
クランクジャーナル
まず、クランクシャフトの軸になっているのは「クランクジャーナル」と呼ばれる部品です。
このクランクジャーナルが、エンジン内で回転するクランクシャフトを支えています。
クランクアーム
クランクジャーナルは「クランクアーム」という接続部品を通じて、次にご紹介する「クランクピン」とつながっています。
クランクアームには、ピストン運動とコンロッド運動によって発生する慣性力を打ち消すためのカウンターウエイトと呼ばれる部品が付属しています。
クランクピン
クランクアームを通じて、クランクジャーナルとつながっている部品です。
エンジン内で発生するピストン運動をクランクシャフトへ伝える「コネクティングロッド」に接続されています。
クランクプーリー
「クランクプーリー」は、クランクシャフトの先端に取り付けられている滑車のことです。
この部品により、ウォーターポンプやエアコンなどの補機類を動かすことができます。
クランクスプロケット
「クランクスプロケット」は、クランクシャフトを構成する歯車の一種です。
クランク角センサー
回転角をセンサーで検知することで、燃料の供給タイミングを管理する役割があります。
このセンサーのことを「クランク角センサー」と呼びます。
クランクベアリング
「クランクベアリング」は、クランクシャフトを構成する軸受のことで、クランクジャーナルを支えています。
クランクメタル
「クランクメタル」も軸受の1種で、クランクジャーナルやクランクピンを囲んで摩擦を減らす役割があります。
トラックのクランクシャフトが故障・オイル漏れしたら?
クランクシャフトはトラックを走行させる上で非常に大切な部品ですので、故障したらすぐに対処する必要があります。
ここでは、クランクシャフトの故障やオイル漏れの原因・対処の方法について解説します。
クランクシャフトが故障する原因・対処法
クランクシャフトが故障した場合、原因として考えられるのは、クランクシャフトを構成している部品の故障です。
クランクシャフト自体が壊れるよりも、部品の経年劣化や消耗によって故障につながることが多いといえます。
クランクシャフトは常に高速で回転しているため、軸受となるクランクメタルやクランクベアリングなどが特に故障がしやすいです。
故障に気付いたら、すぐに修理工場などで部品の交換をしてもらいましょう。
また、クランクシャフトの故障を防ぐには、定期的に点検を行うこととクランクシャフトの芯出しを行うことが大切です。
クランクシャフトの芯出しとは
エンジンに高い負荷がかかった状態で走行を続けると、クランクシャフトの回転にブレが起こり、故障しやすくなる可能性があります。
それを調整する作業として行うのが「クランクシャフトの芯出し」です。
この作業は簡単ではないため、修理工場やメンテナンスを専門としているプロがいる店舗に依頼することをおすすめします。
クランクシャフトのオイル漏れが故障の原因になることも
クランクシャフトを構成する各部品の故障であることが多いですが、オイル漏れが原因で故障してしまうこともあります。
クランクシャフトでは「クランクシャフトオイルシール」という部品が、オイル漏れを防ぐ役割を担っています。
しかし、さまざまな原因によりオイルシールが劣化すると、オイル漏れを起こしてしまうことがあるのです。
<オイルシールが劣化する主な原因>
- 走行距離が長い
- 経年劣化
- 高い負荷をかけての走行
もしオイルシールの劣化が原因でオイル漏れが起こったら、オイルシールを交換することで直すことができます。
ただし、かなり大掛かりな作業となるため、トラックの専門店や整備工場などに依頼する方が良いでしょう。
また、オイル漏れも定期的なメンテナンスをすることである程度予防することができます。
オイルシールの劣化はプロでない限り見破れないことも多いため、定期的に部品の確認をするようにすると、一緒にチェックしてもらいやすいです。
トラックのクランクシャフトは走行に欠かせない部品!
トラックの「クランクシャフト」は、エンジン部分を構成している部品で、安全に走行する上で欠かせない部品です。
エンジン内で発生したエネルギーを回転エネルギーに変換し、走行を助ける役割を担っています。
クランクシャフトがなければ回転運動を起こすことができず、トラックは走行することができません。
トラックのクランクシャフト自体はとても頑丈に作られていますが、構成する各部品の故障によって、クランクシャフトがブレたり故障したりすることもあります。
クランクシャフトの故障は非常に気付きにくいため、修理工場やトラック専門店などで定期的にメンテナンスを行うようにしましょう。
クランクシャフト以外にも、トラックの部品購入やメンテナンスについて知りたいという方は、ぜひグットラックshimaへお気軽にお問い合わせください!