2021.03.08
トラックのオイルエレメントとは?特徴や交換時期とポイント、かかる費用まで
こんにちは!グットラックshimaです!
部品の中でも、エンジンは車の中でも最も重要なパーツで、故障したら真っ先に困ります。そのエンジンとペアで動作し、補助する役割がある「オイルエレメント」。
エンジンオイルと違って、あまり耳することがないかもしれませんが、とても重要な役割をしています。
そのため、定期的なチェックと交換が大切です。
そこで今回は詳しい特徴や交換のタイミング、交換費用・交換方法まで、オイルエレメントを徹底解説します!
中古オイルエレメント部品一覧
目次
トラックのオイルエレメントとは?交換しないとどうなる?
トラックのオイルエレメントとは、別名オイルフィルターやエレメントとも呼ばれている、エンジンオイルをろ過する部品です。
エンジンオイルは、エンジンの摩耗や焼き付きを防ぐ役割がありますが、使用するにつれ汚れが溜まります。
この汚れをろ過せず放置していると、エンジンの寿命を縮めることにも!
オイルエレメントは、エンジンを正常に長く動作させる役割を担っているのです。
このオイルエレメントは走行とともに汚れが溜まっていくため、時折交換して常にエンジンオイルの汚れを除去しておかなければなりません。
交換せずにいるとオイルエレメントが詰まり、エンジンオイルを通せなくなります。
通らなくなったエンジンオイルはリリーフバルブを通るため、汚れを除去していないオイルが流れてしまい、エンジン故障の原因となってしまうのです。
そのためにも、オイルエレメントは定期的にチェックして交換しましょう。
オイルエレメントを交換することで、再び綺麗なオイルがエンジンに行きわたり、エンジンが正常に保つことが出来ます。
オイルエレメントの交換時期や費用相場は?
エンジンやエンジンオイルのためには、マメに交換する必要のあるオイルエレメントですが、一体どのくらいの頻度で交換すればいいのでしょうか。
エンジンの性能やエンジンオイルの質、トラックの乗り方などによって交換時期に違いが出てきますが、走行距離や乗車期間で目安の時期があります。
- 走行距離 1.5万km~3万km程度
- 乗車期間 1年
- オイル交換 2回につき1回
以上のどれかにあてはまる場合は、一度オイルエレメントの交換を考えてみましょう。
交換費用は自分で行うか、ディーラーや整備工場などに依頼するかで金額が変わります。
自分で行う場合には、新しいオイルエレメントと工具を揃える費用がかかります。
オイルエレメントは純正品だと下記の金額で購入可能です。
2t車:5,000円
4t車:5,000〜8,000円
10t車:7,000〜8,000円
(UDトラックスは3つセットの場合24,000円になります。)
しかし、純正品でないオイルエレメントは中に入っているろ紙の質がよくなかったり、折り曲げ数が少なかったりと、ろ過機能が低い場合も。
その場合は交換頻度を増やした方がいいので、純正品の方がコストパフォーマンスはいいかもしれません。
新しいオイルエレメントの他に、以下の4つも準備するといいでしょう。
- オイルフィルターレンチ
- 交換用ワッシャー
- 廃油を処理する入れ物
- 油拭き取り用ウエス(ぼろ布)
自分で交換するなら、上記の必要工具なども合わせて5,000円~8,000円もあれば、オイルエレメントの交換ができるでしょう。
ディーラーや整備工場などに頼むと、工賃分高くはなります。
もし自分で交換する時間がない場合や自分で交換するのが不安な場合は頼んでみてはいかがでしょうか。
ディーラーでは、点検とセットでオイルエレメントの交換をしてくれるところもあるようなので、活用してみるのもいいですね。
ここがポイント!トラックのオイルエレメントを自分で交換する方法
トラックのオイルエレメントを自分で交換するには、どのような手順でおこなったらいいのでしょうか。
まずは大まかに、以下の3つの手順でおこないます。
- エンジンオイルを抜く
- オイルエレメントを交換する
- エンジンオイルを注入する
では、それぞれを詳しく見ていきましょう。
エンジンオイルを抜く
エンジンオイルを抜く手順は以下の通りです。
- オイルを滑らかにするために、1分程暖気運転をする(暖気運転のやり過ぎに注意)
- トラックをジャッキアップする
- オイルを抜きやすくするためにボンネット内にあるオイルフィラキャップを外す
- オイルがこぼれないように地面に新聞紙などを敷き、ドレンボルトの下に廃油処理箱や廃油パックを設置する
- ドレンボルトを外し、エンジンオイルを抜く
- ドレンボルトに交換用ワッシャーをはめ、オイルパンに取り付ける
オイルエレメントを交換する
エンジンオイルが抜けたら、オイルエレメントを交換します。
- 廃油処理箱や廃油パックをオイルエレメントの下に移動し、オイルエレメントを外す
- エンジンオイルが出てくるので、出切るまで待つ
- オイルエレメントのまわりをウエスで掃除し、オイルなどをよく拭き取る
- 古いオイルエレメントにゴムパッキン(Oリング)が付いていないか確認する
- 新しいオイルエレメントのゴムパッキンにエンジンオイルを塗って取り付ける
- ドレンボルトのまわりを掃除する
- 廃油処理箱や廃油パックをどけ、ジャッキを降ろす
エンジンオイルを注入する
オイルエレメントが交換出来たら、新しいエンジンオイルを入れましょう。
- 新しいエンジンオイルを入れる
- エンジンルームのオイルレベルゲージで、オイルの量を確認
- オイルフィラキャップを取り付ける
- エンジンをかけて暖気運転し、しばらくしたら再びオイルレベルゲージを確認する
以下に交換の際の注意点もまとめたので、必ず目を通してくださいね。
- ジャッキアップしたまま下に潜り込まない(どうしても潜る場合は車を固定する)
- 暖気運転をし過ぎない
- 走行直後はオイルがとても熱いので触らない
- オイル漏れ防止として、ゴムパッキンのまわりに軽くオイルを塗るのを忘れずに
- オイルエレメント交換時にゴムパッキンは締め付け過ぎない。
- エンジンオイルは8分目くらいを目安にして入れすぎない
以上のように細かい手順や注意点を載せましたが、不安がある場合はディーラーや整備工場に頼むのが確実でしょう。
中古オイルエレメント部品一覧
オイルエレメントはエンジンの要!エンジンオイルと一緒に交換しよう
オイルエレメントは、エンジンの寿命を延ばし、車の安全走行を確保するうえでも重要なパーツです。
オイルエレメントが古くなって汚れ、エンジンオイルがろ過出来なくなってしまうと故障の原因になります。
交換の目安は「走行距離1.5万km~3万km程度」「乗車期間1~2年」「オイル交換2回につき1回」と一応示されていますが、エンジンの性能やオイルエレメントの質、トラックの乗り方などによって交換時期が変わります。
オイル交換の際に、オイルエレメントも交換!と意識しておくといいでしょう。
自分でオイルエレメントを交換することは可能ですが、不安な場合はディーラーや整備工場などに頼むのが安心です。
費用は自分で交換するよりも多少高くなりますが、不備なく交換してもらえますよ。
多くの部品からなるトラックですが、その一つでも不良があると故障しやすくなります。
安全走行のために、しっかり点検、交換をおこないましょう。