2020.06.13
トラックの3つのミラーの調整方法は?注意したい死角も解説!
こんにちは!シマ商会です!
普通自動車よりも大きな車体をもつトラックですが、大型になればなるほど死角ができてしまいます。
その死角を補うために重要な役割を果たすのが、ミラーです。
普通自動車にはサイドミラーとバックミラーがありますが、トラックには特有の3つのミラーがあります。
大きな車体を安全に動かすには、トラック特有の3つのミラーの役割を理解し、正しく調整することがとても重要です。
今回はトラックの3つのミラーの説明と、その調整方法をお伝えしていきます!
目次
トラックの運転に重要な3つのミラーの役割とは
トラックは車高が高く、前方の見通しはよいのですが、前方足元や左側、後方はどうしても死角になります。
荷台が箱型のトラックであれば、バックミラー(ルームミラー)は、そもそも意味を成しません。
そのため、トラックは3つのミラーがとても重要で、大きな車体ゆえに生まれる死角を補っています。
まずは、その3つのミラーをご紹介し、役割をご説明していきましょう。
サイドミラー
トラックには左右2つずつ縦に並んでミラーがあります。
サイドミラーは、そのうちの上側のミラーを指します。
役割は普通自動車のサイドミラーと同じです。
右側と左側の側面が、かなり後方まで見えるようになっていて、右折時や左折時の巻き込み防止のための確認ができます。
トラックの場合、特に左折時は内輪差が大きくなりますので、たいへん重要な役割を担っています。
アンダーミラー
トラックは車高が高いので、前方の視界は広く良好です。
ただし、前方のすぐ足元だけは死角になってしまいます。
そこを補うのが、アンダーミラーです。
トラックのミラーの中でいちばん内側に付いていて、たいてい丸い形をしています。
発車時の巻き込み確認を防ぐために重要な役割を担っています。
サイドアンダーミラー
トラックは車体が大きいため、サイドミラーでの確認だけでは、どうしても死角が生まれてしまいます。
それを補うのが、サイドミラーの下に付いているサイドアンダーミラーです。
具体的には、助手席と運転席のすぐ下のあたりをカバーしています。
より広い範囲を写すことができる広角ミラーが使われていて、巻き込み防止の確認に使われます。
車体が大きくなれば大きくなるほど重要なミラーです。
ミラーの中古部品
トラックの3つのミラーは調整も大事!その調整方法は?
3つのミラーの役割が理解できたら、今度はしっかりと調整していきましょう。
正しく調整することで、トラックの死角を補うことができます。
トラックのミラーは運転席から手が届くところにはないため、調整は2人組で行うことが望ましいでしょう。
1人で行う場合には何度も運転席を乗り降りすることになるかも知れませんが、安全運転、事故後防止のためきっちりと調整したいですね。
サイドミラーの調整方法
まずは上下比ですが、運転席側と助手席側で少し違います。
運転席側は地面が1/3~1/4くらい、助手席側は地面が1/2~2/3くらい映るように調整します。
左右比は、どちらとも車体が1/4くらい映るように調整しましょう。
アンダーミラーの調整方法
トラック前方の死角を補うアンダーミラーは、車体が1/4~1/3くらい映るように調整しましょう。
サイドアンダーミラーに映る部分とのつなぎ目に、死角が生まれないように調整してください。
サイドアンダーミラーの調整方法
サイドアンダーミラーは、巻き込み事故を防ぐためにとても重要な役割を果たします。
サイドミラーとアンダーミラーに映らない部分を最大限映るようにするのが、適切な調整方法です。
後輪がサイドアンダーミラーで見えるように、というのが調整のコツです。
他のミラーとのバランス考えて、死角を補ってください。
トラックのミラーで調整以外にも注意すべき点は?
トラックのミラーの調整方法についてお話しましたが、それ以外にもチェックしたい点がいくつかあります。
運転前に確認して、安心安全な走行をしましょう。
バックショットミラーで距離感を掴む
運転席側のサイドミラーの下に取り付けるミラーです。
このミラーを付けることによって、車線変更やバックをするときの距離感がつかみやすくなるため、運転に自身のない方はできれば取り付けましょう。
カー用品店やネットで購入することができ、価格は5,000円前後です。
ミラーでは補いきれない死角は慎重に確認を
3つのミラーを駆使しても、トラックには補いきれない死角があります。
トラックの構造上、左側や後方にはどうしても死角が生まれてしまうため、そこには最大限の注意が必要!
トラックの運転手には見えていない部分があることを、知っておくことも大切です。
- 左折時は早めに合図を出し、できる限り左に寄せて徐行しながら慎重に走行
- バック時は機器に頼らず、一度降りて後ろの死角が安全かチェックする
このような点を心がけ、細心の注意を払って走行しましょう。
駐車時にはミラーをたたむ
トラックの左ミラーは、車体から数十センチも外側へ出ていますので、駐車時にはたたむのがマナーです。
出したままだと、他の車の迷惑になるばかりか、接触事故の原因にもなります。
走行中であっても、接触の危険を感じたら思い切ってたたんでしまいましょう。
ミラーをしっかり調整して安全なトラック走行を!
車体が大きく、死角が生まれやすいトラック。その死角を補うために重要な3つのミラーがあります。
それぞれの役割と正しい調整方法を知り、安全運転にお役立てください。
- サイドミラーは、左右両側面の後方までを映す
- サイドアンダーミラーは、サイドミラーに映らない下方を映す
- アンダーミラーは、前部の足元を映す
- 3つのミラーのバランスで、死角が生まれないように調整する
普通自動車でもそうですが、トラックにおけるミラーの役割は極めて重要です。
できるだけ2人組みになり、トラックを乗り換えるたびにミラーの調整をしましょう!