2022.08.25
トラックのタイヤ・ホイールバランスを調節するべき理由・方法とは?
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックの安定走行に欠かせない「タイヤ・ホイールバランス」。
とても重要な指標なのですが、その役割や調節の仕方について詳しく知っているという人は意外と少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、トラックのタイヤ・ホイールバランスを調節するべき理由と方法について解説します。
後半では「バランスを保てないままトラックを走らせ続けるとどうなるのか」という点についても紹介しているので、参考にしてくださいね。
目次
トラックのタイヤ・ホイールバランスの調節は重要
トラックのタイヤ・ホイールバランスの調節は、トラックの性能を維持して事故を未然に防止することや、トラックを長持ちさせる上で欠かせません。
タイヤ・ホイールバランスが安全な走行に必要な理由と、バランスが保てなくなる原因について見ていきましょう。
タイヤ・ホイールバランスの調節が必要な理由
トラックのタイヤ・ホイールバランスが乱れると、さまざまなトラブルが生じます。
このトラブルについては後ほど詳しく説明しますが、まずはタイヤ・ホイールバランスの調節が必要な理由についてご紹介します。
- 直進安定性を確保するため
- タイヤの偏摩耗を防ぐため
- トラックの部品の故障を防ぐため
直進安定性を確保するため
トラックの直進安定性を確保するために、タイヤ・ホイールバランスは重要です。
タイヤ・ホイールバランスが保てなくなると、タイヤと地面がうまく噛み合わなくなり、まっすぐ走りづらくなることに。
調節することで車体の揺れが抑えられ、ハンドル操作がしやすくなります。
高速道路のようなスピードが出るような場面でもトラックに直進安定性が生まれ、安全運転につながるため、タイヤ・ホイールバランスの見直しが大切です。
タイヤの偏摩耗を防ぐため
タイヤ・ホイールバランスが保てないと、トラックの重みがタイヤに均等にかからなくなります。
このような状態が長く続くと、タイヤの一部もしくは大部分が異常に摩耗する「偏摩耗」を起こします。
偏摩耗が進むと走行中に揺れたり、トラックの部品が傷んだりすることに。
タイヤの偏摩耗を防ぐことで快適な運転が可能になります。
トラックの部品の故障を防ぐため
タイヤ・ホイールバランスは、トラックの部品の故障を防ぎ、長持ちさせるために重要です。
長距離を走るトラックの部品は使っていくと自然に劣化しますが、タイヤ・ホイールバランスを調節しないと、より負担がかかってしまいます。
大きな負担がかかると、ベアリングやサスペンションなどの各部品が故障することに。
走行に重要な部品が故障してしまうと、重大な事故につながりかねません。
部品の故障を防ぐためにも、タイヤ・ホイールバランスを定期的に見直しましょう。
タイヤ・ホイールバランスが保てなくなる原因
トラックのタイヤ・ホイールバランスが保てなくなる原因は以下の通りです。
- タイヤの摩耗
- ホイールへのダメージやホイールの劣化
- バランスウエイトの劣化
タイヤの摩耗
タイヤは常に地面と接しているので、大きな摩擦がかかっています。
摩耗してしまうと、タイヤの重心がある元々の位置からずれやすくなり、ホイールバランスが狂う原因になります。
摩耗状態が長く続くと、さらにタイヤに負荷がかかることに。
タイヤの空気圧を適切な圧に保ったり、タイヤを交換したりするとタイヤ・ホイールバランスを保てるので、定期的にメンテナンスしましょう。
ホイールへのダメージやホイールの劣化
トラックを長期間使っていると、自然劣化や物理的衝撃などによってホイールが劣化・損傷してしまいます。
ホイールへダメージが蓄積し、ホイールが変形すると重心がずれます。
その結果タイヤ・ホイールバランスが保てなくなることに。
タイヤ・ホイールバランスを保つためにも、定期的にホイールを交換すると良いでしょう。
バランスウエイトの消耗
バランスウエイトは、タイヤに取り付けられる小さな部品です。
タイヤ・ホイールバランスを保つ上では重要な部品になります。
バランスウエイトには、ホイールの重心を調節して、タイヤを安定して回転させる役割があります。
バランスウエイトが経年劣化したり、外れたりするとホイールバランスが不安定になるため、タイヤの定期メンテナンスのときに、同時にチェックしてもらうと良いでしょう。
タイヤ・ホイール部品一覧
トラックのタイヤ・ホイールバランスの調節方法や費用は?
トラックのタイヤ・ホイールバランスの調節方法や費用、自分で行う方法についてご紹介します。
調節依頼した場合の方法や費用、自分で行う方法
タイヤ・ホイールバランスの調節は、専門店に依頼する方法と自分で行う方法があります。
専門店に依頼する方法
まず、専門店ではタイヤ・ホイールのバランスを測定し、調整を行う専門機器「タイヤバランサー」を活用します。
初めにタイヤをタイヤバランサーに設置し、高速回転をさせて測定。
バランスが崩れていると横・縦方向にブレが発生し、数値で表示されます。
ブレている部分へバランスウェイトを取り付けて調整するという流れです。
専門店でタイヤ・ホイールバランスの調節を依頼した場合、タイヤ1本あたり約10分〜15分かかります。
全部で6〜8本の調節が必要なので、所要時間は1〜2時間ほどです。
また、トラックのタイヤ・ホイールバランスの調節は、タイヤ1本あたり1,000円〜2,000円、中型〜大型トラックの場合は2,000円〜4,000円ほどかかります。
トラックのタイヤの数だけ必要なので、6,000〜32,000円ほど必要です。
セルフチェックする方法
タイヤ・ホイールバランスの調節をセルフチェックで行う場合、タイヤバランサーとバランスウエイトが必要です。
まず、タイヤバランサーの上にタイヤを置きます。
次に、バランスウェイトを取り付け、タイヤが地面と並行になるように調節します。
手順が少なく容易にできそうな感じがしますが、少しのズレが大きな不具合につながることもあるので、自己責任で作業を行いましょう。
店に依頼かセルフかどちらが良いか
タイヤ・ホイールバランスの調節は、専門店に依頼するかセルフチェックするかの2択がありますが、専門店に依頼するほうが良いでしょう。
バランサーの使い方が間違っていたり、うまくバランス調整ができていなかったりすると、そのまま走行してしまうことでさらに悪化し、事故につながる可能性もあります。
混雑時は予約が取りづらいというデメリットがありますが、それでも専門知識と技術を持った人に任せる方が安心です。
しっかりとした点検は安全な走行につながるので、セルフチェックに自信がある方以外は、専門店に依頼しましょう。
タイヤ・ホイールバランスが保てないまま走行したら?
タイヤ・ホイールバランスが保てないまま走行すると、さまざまなトラブルにつながります。
以下のようなトラブルが生じたら、タイヤ・ホイールバランスが原因だと考えられるので、チェックしておきましょう。
直進安定性が損なわれる
タイヤ・ホイールバランスが保てないと、車体が揺れてハンドリングが難しくなり、まっすぐ進みづらくなります。
直進安定性が損なわれると重大事故につながるので、定期的なタイヤ・ホイールバランスの点検が重要です。
タイヤが偏摩耗する
タイヤ・ホイールバランスが保てないと、タイヤにかかる重心がぶれるのでタイヤが偏摩耗します。
タイヤが偏摩耗すると、騒音や振動の原因となるだけでなく、タイヤの性能の低下や寿命が短縮することにつながります。
快適なドライブや部品を長持ちさせるためにも、タイヤ・ホイールバランスをチェックしましょう。
部品が消耗しやすくなる
タイヤ・ホイールバランスが保てないと、トラックの部品に余計な負担がかかります。
部品が消耗しやすくなり寿命が縮まるだけでなく、部品が故障すると大きな事故につながりかねません。
トラックの部品を長持ちさせ、長く乗るためにもタイヤ・ホイールバランスの調節は必要です。
燃費が悪化する
タイヤ・ホイールバランスが保てないと、走行性能が悪くなるので、燃費の悪化にもつながります。
タイヤ・ホイールバランスの調節費用を節約しても、それ以上に燃費が悪くなり、結果的に費用がかさんでしまうということもありえます。
トラックのタイヤ・ホイールバランスを調節しよう!
トラックを長く安全に乗るためにも、タイヤ・ホイールバランスの調節は重要です。
タイヤ・ホイールバランスの調節は、以下の3つの理由から必要です。
- 直進安定性を確保するため
- タイヤの偏摩耗を防ぐため
- トラックの部品の故障を防ぐため
タイヤ・ホイールバランスが保てないと、さまざまなトラブルにつながるので、定期的な点検が大事です。
タイヤ・ホイールバランスの点検は、専門店に依頼する方法とセルフチェックする方法がありますが、安全性や確実性の観点から専門店に依頼するのが良いでしょう。
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