2022.07.10
トラックのホイールアライメントとは?不調の影響や調整メリット
こんにちは!グットラックshimaです!
走行距離が伸びるほど不調が出やすい「ホイールアライメント」。
トラックとタイヤの取付角度が適正であるかを示す部分であり、トラックをまっすぐ走らせるために重要な役割があります。
トラックのホイールアライメントの調整は、トラックを安全に走行させるために必要不可欠です。
今回はホイールアライメントとはどんなものかを詳しく解説し、不調になったときの症状、ホイールアライメントを調整するメリット、不調を防ぐ方法などもあわせてお伝えします。
安全かつ快適にトラックを走行させるために、ぜひチェックしてくださいね!
目次
トラックのホイールアライメントとは?
トラックのホイールアライメントとはホイールの取付角度が適正であるかを示す部分のこと。
定期的にホイール周りのさまざまな部品を正確な角度かどうか測定し、調整する必要があります。
正確に調整することで、ハンドル操作の際にタイヤや車軸など車両の足回りをコントロールできるようになります。
トラックで安全に走るためには、まっすぐに走行させることが必要です。
トラックをまっすぐに走行させるためには、ホイールアライメント整備をして車両の状態を良好に保つことが非常に重要なのです。
ホイールアライメントは4つの角度で構成されており、調整を行う際には次の角度をチェックすることになります。
トラックのホイールアライメント調整を行う4つの角度
トラックのホイールアライメント調整で適正かどうか確認する部分は以下の4つです。
この4つの角度には適正値があり、常に正常に保たなければいけません。
それぞれ適正値の範囲であれば、角度によって操作の特性を出すことができます。
- タイヤホイールを正面から見た時の傾き「キャンパー角」
- タイヤホイールを側面から見た時のキングピン軸の傾き「キャスター角」
- タイヤホイールを上部から見た時の傾き「トー角」
- タイヤホイールを前方から見た時のキングピン軸の傾き「キングピン角」
それぞれ詳しく見ていきましょう。
キャンパー角
キャンパー角はタイヤホイールを正面から見た時のホイールの傾きのこと。
ホイールがトラックの車体に対して内側に傾いている状態をマイナスキャンパー(ネガティブキャンパー)と呼びます。
マイナスキャンパーにすると、コーナリング性能が上がる傾向があります。
反対に、ホイールが車体に対して外側に傾いているならプラスキャンパー(ポジティブキャンパー)の状態です。
直進安定性が上がるのでハンドル操作が軽くなる効果があります。
キャスター角
キャスター角は「キングピン軸」の取り付け部分を側面から見た角度です。
キングピン軸とは、ハンドルを操作してタイヤホイールが左右に動く時の中心軸のこと。
キングピン軸が上下にまっすぐ取り付けられていればキャスター角は0で、キャスター角が大きいとキングピン軸が後方に傾いていることを示します。
キャスター角が大きいと直進安定性が高くなるものの、大きすぎるとカーブを曲がった後のハンドルの戻りが悪くなります。
トー角
トー角はタイヤホイールを真上から見た時の角度。
タイヤが直立の状態であればトー角は0で、内側に角度を大きくすると直進安定性が向上します。
レーシングカーなどレース用の車両はトー角を外側にする場合もありますが、一般的な車両ではトー角を0にするか少し内側に調整します。
キングピン角
キングピン軸を正面から見た時の傾きがキングピン角です。
基本的にキングピン角は調整できませんが、メーカー設定の角度を保てているかチェックされます。
この4つの適正値から外れてしまうと、トラックにさまざまな悪影響を及ぼしてしまいます。
次で、どんな影響があるのかを詳しくチェックしていきましょう。
ホイール部品一覧
トラックのホイールアライメントが不調になる影響、行うメリットとは
トラックのホイールアライメントの4つの角度は、どれか1つでも適正値からずれてしまうと車両の走行に不具合が出ます。
ホイールアライメントのバランスが不調になる原因や、不調になった場合の症状にはどんなものがあるのでしょうか。
ホイールアライメントを行うメリットもあわせてお伝えします。
ホイールアライメントのバランスが不調になる原因
ホイールアライメントは、パーツの摩耗や劣化、損傷などによってバランスが崩れてきます。
通常走行を行っていても、走行距離が伸びるほどホイール周りのパーツは摩耗して劣化していきます。
また、縁石に乗り上げるなどホイールが外部から衝撃を受けることでも、ホイールアライメントが適正値からずれやすくなります。
ホイールアライメントが不調になった時の症状
ホイールアライメントが不調になると、タイヤが偏摩耗することがあります。
また、走行中に車体がふらついたり、直進しているのにハンドルがまっすぐになっていなかったりする場合も、ホイールアライメントが不調になっていると考えられます。
ブレーキを踏んだ時にふらついたり、ハンドルを操作した時の抵抗感が左右で異なる場合も、ホイールアライメントを測定して調整することが望ましいでしょう。
トラックのホイールアライメントの調整を行うメリットとは
ホイールアライメントを調整するにはコストがかかりますが、トラックが安全に走行するためには必要な整備です。
トラックのホイールアライメント調整を行う大きなメリットは、何より直進安定性が向上すること。
ハンドル操作が滑らかになって旋回性能も改善されるので、より安全で快適にトラックを操作できるようになります。
トラックのホイールアライメントの不調は予防できる?
トラックのホイールアライメントの不調を防ぐには、日頃から安全運転を心がけてホイールに衝撃を与えないことが大切です。
パーツの劣化は防ぐことができませんが、大きなギャップを踏まないように走行することでホイールアライメントが正常値からずれることを予防できます。
トラックのホイールへの負荷を均等にすることもポイントです。
荷台の積荷を前後左右で均等な配分になるように積載すると、ホイールアライメントのバランスを保ちやすいでしょう。
また、ホイールアライメントの調整頻度が高いなら、トラックの買い替えもおすすめです。
調整頻度が高いということは、車両全体の経年劣化が進んでいるというサイン。
劣化がさらに進行して重大なトラブルを引き起こす前に、乗り換えを検討しても良いでしょう。
トラックのホイールアライメントを調整して安全な走行を
トラックのホイールアライメントは取付角度が適正であるかを示す部分で、定期的にホイール周りの部品を適正角度に調整することが必要です。
キャンパー角、キャスター角、トー角、キングピン角の4つの角度を適正値に調整することで、直進安定性を向上させる役割があります。
この4つの角度のいずれかが正常値から外れると、走行中に車両がふらついたり直進時にハンドルがまっすぐにならないなどの症状が現れます。
経年劣化によるアライメントの不調は予防が難しいですが、ホイールに大きな衝撃を加えないなどの走行時の心がけでアライメントの不調を防ぐことは可能です。
また、ホイールアライメントの調整頻度が高くなってきたら車両全体の劣化が進んでいるサインです。
その場合は、トラックの買い替えも検討すると良いでしょう。
トラックの購入や今の車両の買取、各種手続きのご相談まで、ぜひグットラックshimaへお気軽にお問い合わせください!
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