2022.07.06
トラックのスタビライザーとは?特徴や仕組みを詳しく解説
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックの「スタビライザー」というパーツをご存知でしょうか?
スタビライザーはトラックの安定かつ快適な運転を叶えるために必要な、重要なパーツの1つです。
そこで今回は、トラックのスタビライザーについてのお話です。
スタビライザーとはなにかということから、特徴や役割、セッティング方法などを詳しくご紹介します。
目次
トラックのスタビライザーとは?役割を詳しく解説!
トラックのスタビライザーはカーブをつけたバネ棒のような形状で、サスペンションに連結しているパーツです。
トラックの4輪にあるサスペンションスプリングを補助する役割があります。
そもそもサスペンションスプリングは、タイヤと車体をつないで振動を和らげて走行時の安定性を向上させるというもの。
しかし、サスペンションスプリングは固い素材のため、車の揺れが吸収されず、乗り心地が悪くなってしまいます。
そこで、サスペンションスプリングによる乗り心地の悪さを解消するのがスタビライザーです。
スタビライザーを左右のタイヤをつなぐように取り付けることで、タイヤがそれぞれ上下に動くのを抑え、トラックの走行を安定させます。
そうすることで地面の振動も和らぐほか、角を曲がるときや車線変更の際に車体が傾く力を抑制し、横揺れを防ぐ役割もあるのです。
なお、スタビライザーが付いていないトラックもあります。
スタビライザーはさきほどのような役割がある反面、悪路ではサスペンションの動きを抑制するため乗り心地が悪化する恐れがあります。
そのため、不整地などの悪路を走行する機会が多いトラックは、スタビライザーを付けなかったり、前後どちらかのみに取り付けたりしているケースがありますよ。
スタビライザーリンクとは
スタビライザーをトラックに固定する部品に「スタビライザーリンク(スタビリンク)」という、ロッドのような形状のものがあります。
スタビライザーに付いている「ボールジョイント」という機構が、人間の関節のような役割を担い、走行中のトラックの揺れを軽減するようサポート。
ボールジョイントは潤滑油(グリス)を塗ることで金属が擦れ合うのを防いでいます。
グットラックshimaでは、トラックのスタビライザーを豊富に取り揃えています。
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スタビライザー部品一覧
トラックのスタビライザーはセッティングが必要!その方法とは
次に、トラックのスタビライザーのセッティング方法を見ていきましょう。
フロント(前輪)とリア(後輪)のスタビライザーをそれぞれ、強くセッティングしたり、弱くセッティングしたりと、セッティングの方法を変えることで、トラックの走行の特性を調整することが可能です。
セッティング例は次の通りです。
フロント・強い/リア・強い
コーナーを曲がる際の横方向への傾き(ロール)を減少させます。
フロント・弱い/リア・強い
コーナー進入時の膨らみ(アンダーステア・オーバーステア)を修正します。
また、進行方向を変える際のステアリングのレスポンスを良くします。
フロント・強い/リア・弱い
コーナー進入時の曲がりすぎを修正します。
フロント・弱い/リア・弱い
コーナー進入時に車が駆動力に押し出されて曲がりきらない(プッシュアンダー)際に修正します。
トラックのスタビライザーの交換目安や費用、交換のメリットも解説
トラックのスタビライザーは消耗品のため交換が必要ですが、明確な交換時期が定められているわけではありません。
しかし、安定した走行を行うためにも、次のような状態になった際にはスタビライザーを交換するタイミングやサインと考えて良いでしょう。
<スタビライザーを交換するタイミング>
- ひび割れなどスタビライザーが劣化・破損している
- 車線変更するときにトラックがふらつく
- カーブを曲がるときにロールが大きくなる
- 走行中に揺れ幅が大きく不安定である
- サスペンションを交換、または動きを調整したい
トラックのスタビライザーの交換にかかる費用は1本あたり約15,000円、工賃は1本あたり約5,000円〜10,000円が目安です。
なお、スタビライザーリンクを交換する際は、さらに約10,000円(工賃約3,000円〜5,000円)の追加費用が発生するので注意しましょう。
スタビライザーが付いていないトラックに追加したり、バネ定数が強化されたスタビライザーに交換したりすることで、車体の傾きが減ったり、カーブ走行時の安定性が向上したりと、さまざまなメリットがあります。
スタビライザーの調整次第でトラックの運転感覚が大きく変わるため、運転時の不安定さが気になる場合は、スタビライザーの追加や交換を検討してみてくださいね。
トラックのスタビライザーとは運転の安定性を左右するパーツ
トラックのスタビライザーはサスペンションに連結しているパーツで、トラックの4輪にあるサスペンションスプリングを補助します。
スタビライザーを左右のタイヤをつなぐように取り付けることで、地面の振動も和らぐほか、角を曲がるときや車線変更の際に車体が傾く力を抑制し、横揺れを防ぐ役割もあります。
フロント(前輪)とリア(後輪)のスタビライザーのセッティングの方法をそれぞれ変えることで、トラックの走行の特性を調整することができる点も魅力の1つ。
トラックのスタビライザーは明確な交換時期が定められているわけではありません。
しかし、スタビライザーが劣化・破損している場合や、車線変更するときにトラックがふらつく場合などは、安定した走行を行うためにもスタビライザーを交換するタイミングやサインと考えましょう。
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