2022.11.20
大型トラックの3軸・4軸の違いは?それぞれの特徴や使い分け方
こんにちは!グットラックshimaです!
大型トラックを選ぶ際は、使用用途に応じて一番適した車両を選びたいですよね。
大型トラックには、軸数や荷台の高さによっていくつかの種類があります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、適した使用用途があるため確認した上でトラックを選びましょう。
今回は3軸・4軸の違いを中心に、特徴や使い方を解説していきます。
大型トラック選びについて参考になると思いますので、ぜひチェックしてくださいね。
目次
大型トラックの3軸車・4軸車の違いは?
大型トラックは、タイヤの本数によって主に3軸や4軸に分けられます。
軸とは、左右のタイヤをつなぐ軸(シャフト)のことを表すため、車両を横から見た際にタイヤが3本であれば3軸、4本であれば4軸といいます。
このとき後輪は左右2本ずつとなっている場合が多いですが、便宜上1本でカウントしています。
3軸車・4軸車の特徴やメリット・デメリットをそれぞれ解説していきましょう。
3軸車の特徴
一般的な大型トラックに多い3軸タイプ。
一部後輪を小さくしている低床タイプがあるものの、4軸のトラックと比較してタイヤが大きいのが特徴となっています。
3軸車の中でも、さらに次の2種類に分類されます。
- 前輪が1軸、後輪が2軸のタイプ
- 前輪が2軸、後輪が1軸のタイプ
それぞれの特徴を見ていきましょう。
前輪1軸・後輪2軸タイプ
標準的な大型トラックで、「3軸高床」タイプと呼ばれることが多い車両です。
前輪1軸が操舵(そうだ)軸で、後輪の前側1軸が駆動輪(くどうりん)のタイプが一般的。
後輪2軸とも駆動輪のタイプ(2デフと呼ばれる)もありますが、こちらはエンジンの動力が後輪2軸ともに加わるため駆動力が高く、積載重量も多くできます。
※デフ=デファレンシャルギア(エンジンの駆動をタイヤに伝える装置)
そのため、未舗装路を走ることが多いダンプカーなどに使われることが多く、不整地の走行
にも強いです。
前輪2軸・後輪1軸タイプ
前輪2軸が操舵軸で、後輪1軸が駆動軸となっており、大手物流会社でよく使われている車両です。
後輪が1軸のみのため、積載重量は少なくなるものの、タイヤが少ないため車両コストやランニングコストではメリットがあります。
直進安定性があるため、特に長距離や高速幹線輸送に向いています。
3軸車のメリット・デメリット
3軸車は4軸車とくらべてタイヤが大きいため、道路の段差を吸収でき、ドライバーへの負担が少ないことが魅力です。
前輪1軸タイプは小回りが利くため、交差点や山道などでも操作性が高く、前輪2軸タイプについては、直進安定性が良いので長距離でも安定感があるのがメリットといえるでしょう。
また、3軸車は4軸車と比較するとホイールベースが短く、タイヤが大きい分荷台が高くなります。
天井までのスペースが狭くなるため、積載量は少なくなってしまうことがデメリットです。
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4軸車の特徴
4軸車は横から見てタイヤが4つ、軸が4つある車両のことを指します。
前輪2軸が操舵軸・後輪2軸が駆動軸となるタイプがほとんどです。
4軸車は3軸車よりもタイヤが小さく、荷台の高さが低い設計となっています。
大型トラックは法律で高さの制限があるため、4軸で低床であると大きな荷室を搭載できます。
このようなタイプのトラックを4軸低床車といい、大量の荷物を運べることや荷台が低く荷物の積み下ろしも楽にできることから、需要が多くなっています。
4軸車のメリット・デメリット
最大のメリットは、積載量が多いことです。
4軸あるためホイールベースが長く、タイヤが小さい分荷台から天井までの高さも取れるので、最大積載量を大きくできます。
また、低重心で安定性があり横揺れにも強いため、多くの荷物を積んでバランスを崩すことも3軸車に比べると少ないこともメリットです。
デメリットとしては、4軸ある分タイヤの本数が多く、タイヤを交換する際に費用がかかることでしょう。
また、タイヤの径が小さい分、3軸の大きいタイヤに比べて同じ距離を走るにも回転数が多いです。
そのため、消耗が激しくタイヤ交換のコストがかかります。
タイヤが小さいことで道路の段差で衝撃を吸収できず、ドライバーや荷物への負担がかかるのもデメリットの一つといえるでしょう。
大型トラックで3軸車・4軸車どっちを選ぶ?使い分け方とは
メリット・デメリットがそれぞれある3軸車・4軸車ですが、どのように使い分けたら良いでしょうか?
3軸車と4軸車の選び方・使い分け方の目安として、それぞれを選ぶと良いケースについてお話しします。
3軸車を選ぶと良いケース
先ほどのメリットで触れたように、3軸タイプはタイヤが大きい分、道路の段差での衝撃を吸収でき、縦揺れに強いためドライバーの負担が少ない車両です。
そのため、長距離配送に適した車両といえます。
また、タイヤの本数が4軸に比べて少なくコスト面でも優れているため、経済性を重視したい場合については、3軸車を選ぶのが良いといえるでしょう。
4軸車を選ぶと良いケース
4軸車は積載量が多いため、大量の荷物や高さのあるものを運ぶのに適しています。
重心が低く直進安定性に優れているため、主に高速道路を使ったルート配送などで向いています。
また、フォークリフトなどを使わずに、ドライバーが手積み荷降ろしをする場合は、荷台が低い分負担が少なくて済むでしょう。
大型トラックの低床・高床の違いもチェック
大型トラックの軸の違いを中心にお話ししてきましたが、低床・高床の違いについてもあらためて確認をしていきましょう。
低床・高床とは、文字通り地上から荷台までの高さを表します。
高床タイプは荷台地上高が約1,300mm前後で、前後共に同じサイズの大口径タイプのタイヤを装着しているのが特徴です。
また、低床タイプは荷台地上高が1,000mm前後で、前後2つのタイヤのうち後輪に厚みのないタイヤや口径の小さいタイヤを使用しています。
では、それぞれの用途の違いについても見ていきましょう。
低床タイプの用途
低床タイプのトラックは荷台の積載量が大きく、荷降ろしの作業が楽という部分がメリット。
そのため、作業効率が非常に良い車両です。
フォークリフトやクレーンを使わず荷降ろしが必要な荷物を運ぶ際や、大量の荷物をルート配送などで運ぶ用途に向いているといえます。
低底3軸の大型トラックについては「低床3軸の大型トラックの特徴は?メリット・デメリットも解説!」。
低底4軸の大型トラックについては「低床4軸の大型トラックの特徴は?メリット・デメリットも解説!」で詳しく説明していますので、あわせてご覧ください!
高床タイプの用途
高床タイプのトラックは、タイヤが大きいため縦揺れが少なく、運転に対するドライバーの負担が少ないです。
一方で、荷台が高い分荷物の積み下ろしの負担が大きいというデメリットもあります。
そのため、フォークリフトやクレーンでの荷降ろしが可能で、長距離の配送に適したタイプとなっています。
大型トラックは3軸車・4軸車の違いを知って用途にあった選択を
3軸タイプの大型トラックは、小回りが利きタイヤが大きい分、道路の段差の衝撃を吸収できるため、ドライバーの負担が少ない車両です。
長距離の配送に適しており、タイヤの本数が4軸車に比べて少ないためコスト面で優れています。
4軸タイプの大型トラックはホイールベースが長く、後輪を小さくすることで積載効率を上げていることが特徴です。
低重心で安定性が高く直進安定性もあるため、高速道路などを使った大容量のルート配送などに適しています。
それぞれのメリット・デメリットがありますので、大型トラック選びの際は、どんな用途に使うかをイメージして選択すると良いでしょう。
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