2022.11.15
低床4軸の大型トラックの特徴は?メリット・デメリットも解説!
こんにちは!グットラックshimaです!
大型トラックを選ぶ際、どの部分を確認すれば良いか、悩んでしまいますよね。
低床・高床・3軸・4軸など、ボディタイプだけでもバリエーションが豊富です。
大型トラックでは車軸数が3軸・4軸と限られていますが、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は「低床4軸」のトラックを中心に、特徴や用途について詳しく解説します。
3軸との違いもあわせて解説しますので参考にしてくださいね!
目次
低床4軸の大型トラックの構造や特徴は?
低床4軸の大型トラックとは、横から見て前に車輪が2つ、後ろにも車輪が2つあるタイプの車両です。
まず基本として、大型トラックは一般的に10トン以上のトラックのことを指します。
この10トントラックはボディの形状がさまざまで、主に平ボディ・バンボディ・ウィングボディ・冷凍冷蔵車の4つの種類に分かれています。
さらにその中でも、用途や使い勝手にあわせて「3軸・4軸・高床・低床」などの種類があります。
それぞれの特徴と、低床4軸の大型トラックの構造・特徴を詳しくみていきましょう。
大型トラックの3軸と4軸の違い
3軸・4軸とは、簡単に言うとタイヤの数の違いです。
トラックを横から見えるタイヤの数がそのトラックの軸数で、タイヤが3つあれば3軸、4つあれば4軸といいます。
また、前後のタイヤの数もタイプによって異なります。
- 3軸:前輪2個・後輪1個
- 3軸:前輪1個・後輪2個
- 4軸:前輪2個・後輪2個
一般的な大型トラックは3軸であることが多く、ホイールベースが短いことや小回りが利くことから人気が高いです。
また、3軸車のタイヤは大きいため、耐えられる重量もアップします。
4軸は逆にホイールベースが長く、タイヤの直径が小さいため必然的に低床トラックとなり、安定性が高いことから長距離の大量輸送でよく使われます。
3軸タイプの特徴や4軸タイプとの違いについては、「低床3軸の大型トラックの特徴は?メリット・デメリットも解説!」でも詳しく解説していますので、参考にしてください。
大型トラックの低床・高床との違い
低床・高床とは文字通り、地上から荷台までの高さのことを表しています。
低床タイプは荷台地上高が約1,000mm前後で、前後2つのタイヤのうち、後輪に厚みのないタイヤや口径の小さいタイヤを使用しています。
一方、高床タイプは荷台地上高が約1,300mm前後で、前後共に同じサイズの大口径のタイヤを装着しているのが特徴です。
国内の公道は最大3.8mまでの高さ制限があり、積載量を上げたり、大きいものを積むためには、荷台を低くするしかありません。
そのため、低床タイプは積載量がアップします。
低床・高床のメリット・デメリットについては「トラックの低床と高床の違いとは?メリット・デメリットも解説!」こちらもぜひ参考にしてくださいね。
中古大型トラック一覧
低床4軸大型トラックの構造や特徴を詳しく紹介
今回メインで解説する低床4軸トラックは、前後に2個ずつタイヤがあり、荷台が低く積載容量が大きいことが特徴です。
トラックのメーカーカタログなどを見ると6×2や8×4と記載されていることがありますが、これがタイヤの本数と駆動輪の関係を表しています。
後輪がダブルになっている場合も多いので、正確にはタイヤの本数は2×4×4の場合もありますが、6×2や6×4と表記します
- 6×2であれば3軸で、駆動軸が1軸(1デフ)
- 8×4であれば4軸で、駆動軸が2軸(2デフ)
※デフ=デファレンシャルギア(エンジンの動力をタイヤへ伝えるためのギアのこと)
エンジンの回転が直接伝わるタイヤの軸を駆動軸といいますが、低床4軸トラックの場合、駆動軸は後輪4本の2軸となっています。
そのため安定感が増し、重量のある積荷の運搬が可能になります。
低床4軸の大型トラックのメリットをチェック!
低床4軸の大型トラックのメリットとしては、次の3点があります。
- 積載容量が大きい
- 荷物の積み下ろしが楽
- 走行安定性がある
順に解説していきましょう。
メリット①積載容量が大きい
タイヤを小型化して低床にしている分、積載容量を大きくすることができます。
大型トラックの高さは法律で決められているため、容量を大きくするにはできるだけ荷台を低くする必要があります。
そのため、低床4軸の大型トラックについては、荷台を大きくでき、高さのある荷物や大量の荷物を運ぶ際に活躍します。
メリット②荷物の積み下ろしが楽
一般的な荷台の高さは、ご紹介した通り高床の場合は地上から約1,300mm前後、低床の場合は、地上から約1,000mm前後となっています。
高さとして30cm前後の差がありますので、荷物の積み下ろしで大きく差があります。
特に手積み手降ろしの場合は、生産性が非常に高く、ドライバーの負担が軽減されます。
メリット③走行安定性が高い
低床4軸トラックは、タイヤが小さく荷台が低いため全体として低重心となるため、走行が安定するといったメリットもあります。
特に横揺れには強く、たくさんの荷物を積んでも安定していることが特徴です。
また、タイヤの数が多いことが直進安定性を向上させることもメリットとなります。
低床4軸の大型トラックのデメリットをチェック!
逆に低床4軸の大型トラックのデメリットはどんなものでしょうか?
低床4軸トラックのデメリットは次の3点です。
- 道路の段差に弱い
- タイヤ交換に費用がかかる
- 車両価格が高く新車の場合納入に時間がかかる
順に解説していきましょう。
デメリット①道路の段差に弱い
低床4軸の特徴としては、積載効率を上げるためタイヤを小さくしていることがあげられます。
しかし、タイヤが小さいと道路の段差部分を通る際に、衝撃を吸収する力が弱いとも言えるため、操作性に関するデメリットがあります。
タイヤの大きい3軸タイプのトラックの場合、衝撃吸収力が高いため乗り心地がよく、ドライバーの負担が少ないですが、4軸タイプの場合この点がドライバーの負担になると考えられます。
プラスして、車軸が多いため直進安定性は良いものの、小回りが利かない点も弱点といえます。
このようなことから、4軸低床の大型トラックは、大量の荷物を運ぶルート配送に向いているといえます。
デメリット②タイヤ交換に費用がかかる
低床4軸の場合、3軸のトラックと比べて使用するタイヤの本数が多くなるため、一度にタイヤを交換するとなるとかなりの費用が発生します。
駆動輪とそれ以外のローテーションを定期的に行うなど、タイヤが平均的に消耗するようにして使用期間を伸ばす対応をしていきましょう。
ただし、やはりタイヤ本数が多いため、交換の労力がかかるのもデメリットといえます。
デメリット③車両価格が高く新車の場合、納入に時間がかかる
積載効率がよく、大量の荷物を運べる低床4軸の大型トラックは魅力的です。
しかし、タイヤが多いことや、荷物を多く積める分荷台も大きい、駆動軸が多くデフが2個あるという点で、どうしても車両価格は高くなります。
また、新車で購入する場合は、納期も長くなりがちです。
特に現在は新型コロナウィルスの影響で、部品などの輸入に時間がかかることもあり、さらに伸びる傾向にあります。
そのため、納期が早くコストが安い中古車両も検討してみることをおすすめします。
低床4軸の特徴を理解して用途にあわせた大型トラックを選ぼう
3軸・4軸、低床・高床にはそれぞれの特徴があります。
使用用途や維持費なども含めた経済性などの観点から、どの車両にするか決めていきましょう。
低床4軸の大型トラックは、作業効率や積載効率は非常に高く、積載容量が大きいというメリットがあり、高さのある荷物や大量の荷物を運ぶ際に活躍します。
一方で、コスト面や操作性ではデメリットもあります。
そんなときは、中古の大型トラックを多数買取・販売しているグットラックshimaのラインナップをぜひチェックしてみてください!
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