2020.04.22
トヨタのトラックの特徴とは?独自の機能や代表車種もご紹介!
こんにちは!グットラックshimaです。
日本でトラックの荷台や架装を省いた部分の「シャーシ」を製造・販売するメーカーは4つあります。
それぞれの特徴を知ると、自分の業務に合った車種を選ぶためのヒントとなりますよ。
今回は、主要4大メーカーのうち「日野自動車」を連結子会社に持ち、乗用自動車でも国内シェア率No1を誇る「トヨタ自動車」についてご紹介します。
目次
トラックも乗用自動車も販売する「トヨタ自動車 」はどんな会社?
1900年代初頭に豊田自動織布工場・紡績工場としてスタートした同社が、G1型トラックの第1号車を完成させたのは1935年。
主要4メーカーのうち、業界参入は最後だった「名古屋の日の出モータース(株)(現 愛知トヨタ(株))」から翌1936年、トヨタ初のAA型乗用車やバスシャーシーも発表しました。
その後、正式に「トヨタ自動車工業株式会社」として設立されたのは1937年のことです。
つまり、現在では乗用自動車の需要・供給が多くなっていますが、元々はトラックやバスシャーシー部門も主軸として展開されているのが注目すべきポイントといえますね。
後発であるトヨタが今の発展を手にした背景には、トヨタ自動車工業株式会社創立当初から掲げられていた「トヨタ式生産方式」が関係しています。
徹底的に無駄を省き、後から不良品をはじくのではなく、そもそも不良品を作らない生産ラインの設計・運営に努めるのが「トヨタ式生産方式」です。
この効率化によりトヨタの車両の評判は日本中のみならず、数十年のうちに世界中へ広まることとなりました。
80年余りに及ぶ長い歴史の中で、トヨタ自動車は自社単独でのトラック・バスシャーシー製造を行わずに、業務提携(現在では連結子会社)先の日野自動車株式会社にトラック・バスシャーシーと一部乗用車車両の製造を委託する形をとり、それは現在まで続いています。
詳しくは「日野自動車のトラックの特徴とは?独自の機能や代表車種もご紹介!」もご覧ください)
トヨタ自動車の高い開発力と、日野自動車の高い技術力が融合したのが、現在のトヨタのトラック・バスシャーシー部門といえます。
トヨタと日野のトラックが兄弟、と言われるゆえんでもあります。
トヨタ販売車両
トヨタ自動車 のトラックの特徴とは?
トヨタ自動車のトラックの特徴は何と言っても「馬力の強さと安定感」です。
都市間を移動する場合の馬力の強さを感じる走行感と、一時停車から再始動までの動作がスムーズなのがメリットの一つといえるでしょう。
トヨタで市販されているトラックは小型トラックですので、都市部内や近距離~中距離の移動が多いドライバーさんから注目の集まるメーカーともいえます。
なお、日野のトラックとトヨタのは兄弟、という人もいるくらい基本的なエンジンの強さやパッと見の外観は日野のトラックと共通点があります。
また、一般的にイメージする「トラック」よりも小型モデルに特徴があり、逆輸入と称されアウトドア好きの若者を中心に人気が再燃している「ハイラックス」などもラインナップされているのも特徴ですね。
トヨタ自動車のトラック代表車種、それぞれの特徴や魅力をご紹介!
トヨタ自動車では小型を中心にモデル展開しています。
大型は受注販売もしくは日野自動車株式会社へ、といった住み分けをしていると思ってよさそうです。
トヨエース カーゴ・トヨエース ダンプ
トヨタのトラックといえば「トヨエース」です。
社名の「トヨタ」と一番・最新・最先端などの「エース」の造語で、1t車と2t車から選択できます。
トヨエース カーゴは近年のエコ志向を受け、乗用自動車の「プリウス」と同様の方式で動くハイブリッド車の設定があるのが特徴。
街中を移動しても騒音や空気汚染が少なく、環境や地域住民にやさしいができるのが魅力です。
ダイナ カーゴ・ダイナ ダンプ
トヨタのエースがトヨエースならダイナは?と思ったあなた。
実は本当に兄弟車だと思っていただいて構いません。
車両の足回りおよび標準搭載の安全性能については一緒。
メーカー希望価格もほぼ一緒です。
ブランドを統一しない理由としては、外装および内装のデザインに違いが見られます。
のちの架装のしやすさに影響がある場合もまれに見られますので、希望の架装に合わせて選んでみるのも一つです。
オプション装備などにも多少違いが見られますので、こだわりがある人は見比べてみてもよいでしょう。
(とはいえ、開発者からすると別人なのでしょうがユーザーからするとちょっと個性の違う双子、という感じですね)
また、トヨタ自動車でトラックの取り扱いがある販売店にはトヨタ自動車販売・トヨペットの2系統があり、トヨタ自動車販売ではダイナ、トヨペットではトヨエースを取り扱っているという特徴もあります。
タウンエース トラック
トヨタのタウンエースにはトラックとバンがあります。
ここでご紹介する「タウンエース トラック」はタウンエースという名前の通り、街中でも小回りが利く走行感と、坂道や荷物を積載しても力持ちな0.8t車としての実力には定評があります。
ダイナ・トヨエースの1t車と比較すると、架装して宅配物などを配送するよりも街中走行が多く業務に必要な資材などを運搬するのに向いています。
ライトエース トラック
なんと、タウンエースとライトエースもほぼ双子です。
タウンエースは全国のトヨタカローラ店、ライトエースは全国のネッツ店を通じて販売されています。
ハイラックス
一度日本の市場から息をひそめたものの、タイを中心に海外で注目が集まり、いわば逆輸入で人気の高まった「ハイラックス」。
現在のジャンル分けでは「ピックアップトラック」にカテゴライズされます。
2017年に発売された現行モデルでは、5人乗り居室スペースの限られた広さを最大限に工夫・圧迫感がなく設計されており、それでいてSUVより積載量があるという特徴があります。
アウトドア志向のドライバーだけではなく、頻繁に荷物・工具などの上げ下ろしがあり人員も一度に移動したい、というニーズにも柔軟に応えられるのがメリットです。
グットラックshimaでもトヨタの中古トラックをお取り扱いしています。
ぜひご参考ください!
トヨタのトラックは特徴的な小型に特化したことがメリット
トラックの国内主要4メーカーである日野自動車株式会社を子会社に持ち、大型トラックは完全受注生産および日野自動車株式会社に受託したことで、トヨタのトラックは0.8t~4tの小型に特化したモデルを開発・販売することができるようになりました。
また、乗用自動車のノウハウが強いからこそ開発できたハイラックスは、業務車としてだけでなくドライブ車としても愛されているのが特徴ですよね。
現在では業務車と普段の乗用車を併用する個人事業主も増えていますが、昔は高級すぎて…という時代にハイラックスの外装は人目を惹くものでした。
トラックの専門メーカーではないからこそ、開発できる視点があるのがトヨタのトラックの魅力かもしれません。
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