2020.06.30

トラックのブレーキの踏み方のコツは?仕組みや注意点を知ろう

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こんにちは!シマ商会です!

 

運転時には必ず使うブレーキ。

トラックのブレーキの仕組みについて、考えたことはあるでしょうか。

 

どのようにしてスピードを制御しているのか。

どのトラックも同じブレーキを搭載しているのか。

ちょっとしたことでも、よく考えてみると曖昧な部分があるかと思います。

 

また、ブレーキの種類の違いによって踏み方の注意点などもあるのかも気になりますね。

 

そこで今回はトラックのブレーキについて、踏み方のコツを中心に、種類から注意点まで詳しくお話していきます!

 

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トラックのブレーキの特徴や仕組みとは?

 

トラックのブレーキの踏み方のコツを得る前に、基本的な特徴や仕組みを知っておくのは大事です。

 

ブレーキの種類は主に「ディスクブレーキ」と「ドラムブレーキ」の2種類。

 

「ディスクブレーキ」は、タイヤと一緒に回転しているディスクローターをブレーキパッドで挟むことにより、スピードを減速させる仕組みのブレーキです。

その形状から放熱性が高く、水はけもいいため、ゴミやほこりがついても掃除しやすいのが特徴です。

 

「ドラムブレーキ」はタイヤの内側にあるドラムの内部に扇形のブレーキシューを設置し、ブレーキシューをふくらませてドラムの内側に接触させることでスピードを減速させる仕組みのブレーキ。

強い制動性がありますが熱がこもりやすいので、使用の際は放熱できているか、ケアや点検をマメにした方がいいでしょう。

 

タイヤに直接制動力を発生させるブレーキとしては、このディスクブレーキやドラムブレーキが採用されますが、ブレーキペダルを踏み込んだ力をブレーキに伝える手段には、さらに種類があることをご存知でしょうか。

 

どちらのブレーキもタイヤ内部に存在するディスクローターやブレーキシューを動作させる必要があり、その動作をさせる手段として油圧式とエア式というブレーキもあります。

一般的に「油圧ブレーキ」「エアブレーキ」と呼ばれているのは、このシステムのことです。

 

「油圧式ブレーキ」は、足でブレーキパッドを踏むとブレーキブースターと呼ばれる倍力装置で圧力が倍増される仕組み。

一般乗用車や小型トラックなどの、重量の軽い車両に搭載されているブレーキシステムです。

 

一方「エアブレーキ」は、ブレーキパッドを踏むとエアタンクから中の圧縮空気がブレーキチャンパーに送られ、ディスクローターやブレーキシューに負荷をかける仕組みです。

油圧式より制動性が高いので、大型バスや大型トラックのような重量の重い車両に搭載されていることが多いです。

 

他にも一般乗用車に搭載されているエンジンブレーキのような、アクセルから足を外しただけで減速する仕組みの「リターダー」という補助ブレーキもあります。

リターダーには排気ブレーキ、エンジン・リターダー、リターダーの3種類があり、大型トラックに搭載されていることが多く、エアブレーキの制動力をアシストする補助としての役割があります。

 

ブレーキの種類や仕組みを更に詳しく知りたい!という方は、「トラックブレーキの種類は?特徴や仕組み、安全のための注意点も!」で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧くださいね。

 

 

コツは3つ!トラックのブレーキの踏み方を伝授!

 

トラックのブレーキのポイント

 

小型トラックに搭載されている「油圧式ブレーキ」は、踏み込めば踏み込んだ分ブレーキが強くかかりますが、大型トラックに搭載されている「エアブレーキ」は、ただ踏めばいいというわけではありません。

 

エアブレーキの場合は踏み方にコツがいるので、ポイントをご紹介します!

 

踏み方のコツは、まとめると3つ。

  1. 足の裏全体で踏むこと
  2. クラッチを利用すること
  3. トラックの総重量を意識すること

 

足の裏全体で踏むこと

 

「足の裏全体で踏む」とは具体的に言うと、かかとを床につけたまま足首で踏み加減を調節していくという踏み方です。

ちょうど、オルガンのペダルを踏んでいるような恰好ですね。

 

一般乗用車の油圧ブレーキでは、減速時にブレーキペダルの踏み込み具合でブレーキ加減を体感している場合も多いかと思いますが、エアブレーキの場合はブレーキパッドの踏み込み具合で判断してはいけません。

 

できるだけ風船を踏んでいるかのように軽くソフトに踏み込み、身体にかかる加速度Gを感じてブレーキ加減を調節しましょう。

 

クラッチを利用すること

 

「クラッチの利用」は、主にカーブを曲がる際や左折、右折時に有効な方法です。

減速をエアブレーキのみに頼って、カーブなどで減速してしまうと、ブレーキの使いすぎです。

クラッチを利用して、なるべくブレーキをかけずに曲がったり減速する方法をお話しておきましょう。

 

クラッチとは一般乗用車のマニュアル車に搭載されている機能で、ギアを切り替える際に噛み合っているギアの歯車を放す機能です。

 

トラックはクラッチが入っていれば、一般乗用車のエンジンブレーキと同様のリターダー(補助ブレーキ)が機能します。

 

クラッチを入れたままにし、リターダー(補助ブレーキ)を上手く活用するのです。

具体的にはカーブなどの手前でできるだけ減速しておき、ギアを低速に入れ、クラッチを入れたままカーブを曲がります。

そうするとエアブレーキをかけなくても、ある程度減速して曲がることができます。

エンストが心配な場合は、半クラッチにしてもいいでしょう。

 

トラックの総重量を意識すること

 

「トラックの総重量」は、ブレーキの利き具合に大きな影響を与えます。

積荷が軽いときには、ブレーキが恐いくらいによく利きます。

ブレーキが利き過ぎると急ブレーキになりますし、ブレーキパッドを踏み過ぎるとタイヤがロックされることもあるので、積荷が軽いときの感覚を覚えておきましょう。

 

積荷が重いときには、逆にブレーキの利きが悪くなります。

踏み込み加減を慎重に調整しながら、ブレーキが利いてると感じるまで踏み込むのがコツ。最大積載量であれば法的に問題はありませんが、ブレーキが利かなくなっては困ります。

積荷の量はブレーキのことも考慮して決めましょう。

 

 

トラックのエアブレーキに関する4つの注意点!

 

交通事故の様子

 

トラックのエアブレーキには一般乗用車とは違うブレーキのかけ方のポイントがありましたが、何点か注意点もあります。

 

注意を怠ると事故に繋がる危険がありますので、ここでご紹介することはよく覚えておき、実際の運転時に活用してくださいね。

 

注意点は4点です。

  1. ブレーキを踏み過ぎない(バタ踏み禁止!)
  2. スピードを出し過ぎない
  3. 運転前にエア残量の確認
  4. 車間距離を十分とる

 

ブレーキを踏み過ぎると、貯めておいた圧縮空気が消費され過ぎてしまいます。

一度使った圧縮空気は再利用できないので新しい空気を圧縮しますが、それが間に合わずエア切れになってしまいます。

エア切れになるとブレーキが利かなくなり、事故の元となります。

 

踏み過ぎと合わせて、バタ踏みにも要注意。

こまめに何度もブレーキを踏む「バタ踏み」は圧縮空気の浪費につながるため、絶対にしないようにしましょう。

 

また、ブレーキの踏み過ぎを防ぐために、スピードの出し過ぎや車間距離を十分に取ることも大事です。

出発前の点検・確認時には、エア残量のチェックも忘れずに。

少ないとブレーキの効きが悪くなって重大な事故につながってしまうので、エア残量が十分あることを確認して出発してくださいね。

 

平成25年6月には、国土交通省から通達が出るほど、エアブレーキのトラブルによる事故は多発しています。

上記のようなことに気をつけていてもエアが減り過ぎてしまったとき(エア圧力低下時)は、警告音がなる仕組みです。

警告音が鳴ったら、速やかに安全な場所に停止し、十分な圧縮空気が作られるまでアイドリングしながら待機しましょう。

 

対処しても警告音が鳴りやまない場合は、何らかの故障であることも考えられます。

危険ですので、すぐにディーラーやトラック専門の整備工場などで点検してもらいましょう。

 

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トラックのブレーキは特殊!エア切れに要注意!

 

一般乗用車のブレーキとは違う、特殊なトラックのブレーキ。

種類は「ディスクブレーキ」と「ドラムブレーキ」の2種類があります。

ディスクブレーキやドラムブレーキを動作させるのに必要なのが「油圧ブレーキ」と「エアブレーキ」と呼ばれる動作システムです。

 

小型トラックには、一般乗用車にも使用されている油圧ブレーキが搭載できますが、大型トラックは高い制動性を必要とするため、エアブレーキが搭載されています。

 

エアブレーキには油圧ブレーキでは必要のない、踏み方のコツが3つあります。

  1. 足の裏全体で踏むこと
  2. クラッチを利用すること
  3. トラックの総重量を意識すること

上記の3つを意識して、ブレーキ操作をしてみましょう。

 

その際の注意点も4つありますので、気をつけてくださいね。

  1. ブレーキを踏み過ぎない(バタ踏み禁止!)
  2. スピードを出し過ぎない
  3. 運転前にエア残量の確認
  4. 車間距離を十分とる

 

ブレーキは運転の要。

一歩間違えれば大事故につながります。

出発前の点検整備から運転中のブレーキ動作、警告音が出たときの対応など「備えあれば患(うれ)いなし」です!

 

しっかりとした知識をつけて、安全運転を心がけましょう!

 

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