2020.11.25

トラックの排気ブレーキが故障!対処法や原因について解説

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こんにちは!グットラックshimaです!

 

トラックやバスなどに搭載されており、エアブレーキの制動力をアシストする補助ブレーキでもある「排気ブレーキ」。

 

このブレーキがあることで、フットブレーキで動かすエアブレーキに頼らずに減速をスムーズにして走行ができます。

 

そのため、排気ブレーキの故障は早めに気づいて対処することが大事です。

 

今回はトラックの排気ブレーキの故障について、症状や原因について詳しく解説します!

白いトラック

 

 

排気ブレーキはトラックにおいて非常に重要な役割!

排気ブレーキとは、ディーゼルエンジン特有の補助ブレーキのこと。

 

車両重量が大きくなる中型以上のトラックには、強力な制動力を発揮するエアブレーキが採用されています。

このエアブレーキの制動力をアシストする補助ブレーキとして搭載されるのが、排気ブレーキです。

 

排気ブレーキの仕組みとトラックにおける役割

排気ブレーキは、走行中に足がアクセルペダルから離れてエンジンブレーキが効くときに作動します。

このときにフラップやバタフライと呼ばれるバルブを閉じることで、エンジンから排気を出しにくくすることで作動させています。

 

ただし排気の圧力が高くなり過ぎてエンジンの排気バルブが押し開いて逆流するのを防ぐため、完全に閉じるのではなく、フラップの小穴や別の圧力調整弁から少しずつ逃して、一定の圧力以上にならないよう造られています。

 

排気ブレーキを使わずエンジンブレーキだけで行うと減速力が足りないため、フットブレーキへの負担が大きくかかります。

 

フットブレーキに負荷がかかると、

  • 部品がすり減り交換の頻度が増えるため、メンテナンスや維持にお金がかかる
  • ブレーキが効かなくなるペーパーロック現象やフェード現象が起こる

といったリスクが発生します。

 

このようなリスクを減らすために、車両重量が大きいトラックやバスには、減速をアシストする補助ブレーキとして排気ブレーキが採用されているのです。

 

排気ブレーキはエンジンブレーキの減速エネルギーを強化でき、エアブレーキに頼ることなく効果的な減速を行うことができるため、非常に重要な役割といえるでしょう。

 

中古トラック一覧

 

 

トラックの排気ブレーキが故障したときの症状や原因は?

トラックの走行において減速に効果的な役割を果たす排気ブレーキですが、故障してしまうと減速がスムーズにできなくなってしまいます。

 

排気ブレーキは作動すると制動力をすぐ体感できるため、故障の発生は運転中に気付きやすいです。

4トン以上の中型・大型トラックは特に排気ブレーキの使用頻度が高いため、動作不良で故障に気が付くケースが多いでしょう。

 

しかし2トントラックの場合は体感が薄いため、排気ブレーキの故障に気付きづらい傾向にあります。

メーターパネルのDPF表示灯やエンジンチェックランプが点灯していたら、故障のサインなので必ずチェックしましょう。

 

排気ブレーキの故障で多い原因とは

排気ブレーキ故障の主な原因としては、次の2点に該当するケースが多いといえます。

 

①排気ブレーキを制御する電子部品の不具合

排気ブレーキ制御を行う電子部品が不具合を起こしてしまうと、起動しなくなります。

そのため排気ブレーキの制動力が弱くなってしまい、故障につながります。

 

②汚れが排ガス浄化装置に溜まっている

排気ブレーキは排ガスの汚れが排ガス浄化装置に溜まると、DPF再生機能が作動する仕組み。

これにより排気バルブが閉じることで、排ガス温度を上昇させて汚れを燃焼させます。

この機能が作動してしまうと排気ブレーキが常に稼働することになるため、余計なエネルギーを使ってしまい効率よく動かせなくなります。

 

 

頑丈である排気ブレーキは基本的に故障が少ない部分でもあります。

不具合が起こるということはトラックの寿命に近づいている可能性も高いため、修理するより買い替えを視野に入れるのも良いかもしれません。

 

 

トラックの排気ブレーキの故障を防ぐために!正しい使い方は?

トラックの排気ブレーキを故障させないためには、排気ブレーキを正しく使うことが大事。

フットブレーキの消耗を軽減できる、安全で疲労の少ない快適走行を心がけましょう。

 

排気ブレーキは普通に停車する際に使っても効果的に減速できますが、トラックに積荷があり、フットブレーキを活用するような下り坂や高速道路で使うのがおすすめです。

 

排気ブレーキは後輪に作用するため、荷物が空の時は使わないように気をつけましょう。

荷物が空だと後輪タイヤにかかる重量が不十分なので、排気ブレーキをかけるとスリップしやすくなります。

 

まず、運転席の排気ブレーキスイッチをONに。

走行中にアクセルやクラッチを戻すと、排気ブレーキが効きます。

なお、一般的なマニュアル車では踏むとスイッチがOFFになって解除されますが、使用後は停止するのが鉄則です。

 

この操作により、排気ブレーキの燃費の低下を防げます。

 

排気ブレーキを併用しても減速が足りてない場合は、エンジンの回転数に気を付けながらギヤをシフトダウンしたり、さらにフットブレーキも合わせて使ったりするのもおすすめです。

道路の状況や車速を判断して、一番有効な方法で使用する事が非常に大切になります。

 

 

トラックの排気ブレーキの故障は部品交換が必要!正しく使って快適走行を

トラックやバスに搭載されている排気ブレーキは、ディーゼルエンジン特有の補助ブレーキのこと。

アクセルペダルを離したときに働くエンジンブレーキの減速エネルギーを、強化する役割を担っています。

 

排気ブレーキ故障の主な原因は以下の2つ。

  1. 排気ブレーキを制御する電子部品の不具合
  2. 汚れが排ガス浄化装置に溜まっている

 

排気ブレーキに不具合が起こる場合はトラックの寿命に近づいている可能性も高いため、場合によっては買い替えも検討してみましょう。

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