2023.09.11
トラックの法定点検とは?行うメリットや時期、内容を解説!
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックを安全に走行させるために必要な法定点検には、さまざまなメリットがあります。
トラックの法定点検には期限があるため、タイミングを逃すことなく受ける必要があります。
今回は、法定点検と車検との違いや、種類ごとの点検内容についてご紹介します。
また、必要書類や費用の目安もチェックしてくださいね。
目次
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トラックの法定点検とは?車検との違いもチェック
トラックの点検や整備には、法定点検(定期点検整備)と日常点検整備があります。
それぞれの内容の違いや、さらに車検とはどう違うのかもチェックしていきましょう。
法定点検とは?法定点検を受けるメリットも
法定点検(定期点検整備)は、車両の使用者が定期的に行うことが法律によって義務付けられている点検整備です。
法定点検ではトラックの運行トラブルを防ぐために、故障している部分や交換すべきパーツがないかなどを検査します。
法定3カ月点検、法定6カ月点検、法定12カ月点検(法定1年点検)、法定24カ月点検(法定2年点検)といった種類があり、それぞれの点検でチェックする項目が異なります。
法定点検を実施するには専門知識が必要なので、トラックの使用者が自分で行わずにディーラーやガソリンスタンド、整備工場などに依頼するのが一般的です。
法定点検を受けることによって、トラックを運行する際の故障やトラブルを防ぐメリットがあります。
また、法定点検を受けていないと警察によって運行停止命令を受けることがあります。
この命令を受けると車両を使用した業務ができなくなりますので、このようなトラブルを防ぐためにも法定点検は必ず受けましょう。
法定点検と日常点検整備との違い
日常点検整備とは、トラックの運行前に車両の状態を点検することです。
空気圧をチェックしたり、ナットやボルトを締め直したりなど、簡単な整備を指します。
ドライバー自身が目で見たり手で触ったりして点検できるものも多く、自分で点検を行うケースも多いです。
日常点検の内容や流れについては「トラックの日常点検の項目は?流れや手順、記録方法も確認!」も併せてご覧ください!
日常点検の検査項目は国土交通省のホームページでも公開されているので、参考にして自己点検を行ってみてくださいね。
法定点検と車検との違い
先ほどもご紹介しましたが、法定点検にはさまざまな種類があり、1年ごとに行う12カ月点検と2年ごとに行う24カ月点検などがあります。
車検の有効期限は小型トラック(車両総重量8t未満)の場合、初回は2年(※2回目以降は1年)ですので、法定点検の24カ月点検(2年点検)と同じタイミングになりますね。
車両総重量8t以上の中型トラック・大型トラックの車検の有効期限は1年です。
そのため、中型トラック・大型トラックの場合の車検は、法定点検の12ヶ月点検と同じタイミングで実施されることになります。
このように、法定点検と車検は同じタイミングで行われることもあるため同じものだと思われることもありますが、別の点検です。
車検は車両が「保安基準」に適合しているかを検査するものなので、故障や劣化などを点検することで事前に発見する法定点検とは異なります。
保安基準とは、車両の構造や乗車定員といった道路運送車両法で定められている規定のことです。
とはいえ、車検と法定点検(12カ月点検・24カ月点検)はタイミングが同じになるので、車検時に法定点検も実施することが多くなっています。
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トラックの法定点検をするタイミングは?しなかった場合はどうなる?
行うべき法定点検は、トラックの大きさや用途によって異なります。
自家用の中小型トラックの場合は6カ月点検と12カ月点検、事業用トラックや大型の自家用トラックは3カ月点検と12カ月点検を受けることが義務となっています。
前回法定点検を受けた時に、フロントガラスに「点検整備済みステッカー(ダイヤルステッカー)」が貼られているでしょう。
このステッカーの中央に書かれた数字が次回の点検年、周囲の数字が次回の点検月の目安を示しています。
ステッカーが示すタイミングの前後1カ月程度で法定点検を受けましょう。
法定点検は義務付けられているものの、受けなくても罰則はありません。
しかし、法定点検は車両に故障がないかチェックするものですので、法定点検を怠るとトラックの安全性が保証されないまま運行することになります。
運行中のトラブルや事故を防ぐためにも、定められた法定点検は受けるようにしましょう。
トラックの法定点検の種類ごとの内容も知っておこう
法定点検の種類には3カ月点検、6カ月点検、12カ月点検(1年点検)、24カ月点検(2年点検)の4つがあり、車両の大きさや用途によって受けるべき法定点検は異なります。
実施すべき法定点検の違いは下記の通りです。
- 乗用車や軽自動車などの自家用車:12カ月点検と24カ月点検
- 自家用の中小型トラックやレンタカー:6カ月点検と12カ月点検
- 事業用のトラックやバス、大型の自家用トラック:3カ月点検と12カ月点検
ここではトラックに義務付けられている3カ月点検、6カ月点検、12カ月点検について、点検の項目数や内容を詳しく見ていきましょう。
3カ月点検
事業用トラックや大型の自家用トラックに義務付けられる3カ月点検の項目数は50項目。
下記の装置についての点検が行われます。
- ロッドやアーム類、パワーステアリング装置などのかじ取り装置
- ブレーキペダル、ブレーキチャンバー、ブレーキドラムなどの制動装置
- タイヤ、ホイールなどの走行装置
- サスペンション、ショックアブソーバなどの緩衝装置
- クラッチ、トランスミッション、デファレンシャルなどの動力伝達装置
- バッテリー、電気配線などの電気装置
- エンジン本体、潤滑装置、燃料装置、冷却装置などの原動機
- その他マフラーやシャシーなど
6カ月点検
自家用の中小型トラックに義務付けられる6カ月点検の点検項目は22項目です。
点検が行われる装置の内容は下記の通りです。
- エンジン本体、潤滑装置、燃料装置、冷却装置などの原動機
- バッテリーなどの電気装置
- ブレーキペダル、駐車ブレーキ、リザーバタンクなどの制動装置
- パワーステアリング装置、運転席周りのハンドル周辺の装置
- タイヤの状態
- その他ワイパー、ライト、ウインカーなど
12カ月点検
12カ月点検の点検項目数は、自家用中小型トラックでは83項目、大型トラックや事業用トラックでは100項目です。
主な点検内容は下記の通りです。
- ハンドル、ロッドやアーム類、ギヤ・ボックスなどのかじ取り装置
- ブレーキペダル、マスターシリンダー、ブレーキチャンパーなどの制動装置
- ホイールナット、ホイールボルト、リムなどの走行装置
- リーフサスペンション、コイルサスペンションなどの緩衝装置
- プロペラシャフトなどの動力伝達装置
- 点火装置、電気配線などの電気装置
- エンジン本体、燃料装置、冷却装置などの原動機
- その他ブローバイガス還元装置、燃料蒸発ガス排出抑止装置など
トラックの法定点検はどこで受ければ良い?
トラックの法定点検を実施するには専門的な知識が必要ですし、自分で行うと「点検整備済みステッカー」を貼ることができないため、プロに依頼するのが一般的です。
法定点検を受けられる場所はディーラーや整備工場だけでなく、ガソリンスタンドやカー用品店でも対応してもらえます。
法定点検の点検項目は法律で決められているので、どこに依頼しても内容は大きく変わることはありません。
しかし、交換すべきパーツがある場合は交換部品の金額や種類がお店によって異なることは知っておきましょう。
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トラックの法定点検をしっかり受けて安全に運行しよう
トラックの法定点検は、トラックの運行トラブルを防ぐために、故障している部分や交換すべきパーツがないかなどを定期的にチェックする検査です。
日常点検のような簡単な整備だけでなく、専門知識や技術で車両の安全を守ります。
法定点検をするタイミングは、自家用の中小型トラックでは6カ月点検と12カ月点検、事業用トラックや大型の自家用トラックでは3カ月点検と12カ月点検です。
法定点検をしなくても罰則はありませんが、車両の安全性を高めて事故を防ぐためにも定期的に検査を行いましょう。
3カ月点検、6カ月点検、12カ月点検のそれぞれで検査の項目数や内容は異なります。
ディーラーや整備工場だけでなくガソリンスタンドやカー用品店でも法定点検を受けられますよ。
もし法定点検前にトラックの購入や今の車両の買取を検討されるのなら、グットラックshimaへお気軽にご相談ください!