2022.04.28
パッカー車とは?特徴や仕組み、選ぶポイントをチェック!
こんにちは!グットラックshimaです!
一般的にゴミ収集車と呼ばれる車を「パッカー車」といいます。
パッカー車は、投入されたゴミを圧縮してゴミ集積場で排出する機能が備わっています。
パッカー車にはいろいろな種類があり、最近では環境や安全に配慮されたパッカー車も出てきて多機能化しています。
今回は、そんなパッカー車についてのお話です。
パッカー車の特徴と構造の種類、選ぶ時のポイントについて詳しくご紹介します。
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目次
パッカー車とは?名前の由来もチェック
パッカー車は身近で働いている車ですが、意外と知らないことも多いと思います。
そこで、パッカー車の特徴やサイズの種類、歴史まで詳しくご紹介します!
パッカー車とは?
パッカー車とは、一般的にゴミ収集車と呼ばれている車です。
正式名称は「塵芥(じんかい)車」といい、特種用途自動車に分類されます。
主に各自治体や産業廃棄物の運搬で使われていますが、造園業・建築業・工場でも使用されています。
パッカー車は車体の後ろから投入したゴミを荷箱に詰め込み、圧縮する機構を持っています。
そのため、英語のpack(詰め込む)から名付けられたといわれています。
ちなみに「パッカー車」は和製英語であり、英語では「Garbage truck」と呼ぶため海外では通用しません。
パッカー車のサイズは3種類
パッカー車のサイズは、小型・中型・大型があります。
小型車は一般家庭のゴミや一般廃棄物が含まれる事業ゴミを収集するのに使用され、中型車は一般廃棄物や産業廃棄物を含む事業ゴミの収集に使われます。
小型車や中型車は小回りが利くため人気があります。
最大積載量は約2tで、ゴミに換算すると1,000袋ほどになります。
大型車は、大きな生産工場で排出される大量のゴミの収集に使用されますが、一般的には出回っておらず、特定の業者に限定して使用されています。
最大積載量は4tを超えます。
パッカー車の歴史
昔はほとんどのものがリサイクルされており、ゴミを家庭で燃やしていることも多く、生ゴミは肥料となっていました。
しかし近代化が進み、都心では燃やす場所も肥料にする場所もなくなってきました。
そこでゴミを回収するようになったのですが、それでも家庭ゴミのほとんどが生ゴミで、人力での回収で十分でした。
時代が経つにつれゴミが増え、だんだんと人力から自動車による収集へと変わっていきます。
その際に積み込む時のゴミの飛散や収集力不足が問題となり、1954年に「清掃法」、1963年に「生活環境施設整備緊急措置法」という法律が制定されました。
これらの法律によってパッカー車が誕生し、清掃行政が整備されていきます。
パッカー車がゴミ回収のシステムを変えたといっても、過言ではありませんね。
パッカー車の仕組みには種類がある!近年の機能もご紹介
パッカー車は「圧縮形式」と「排出形式」によって、いくつかの種類に分かれます。
パッカー車を使用して業務を行うためには、業務に合ったパッカー車を選ぶことが重要です。
ここではパッカー車の種類を詳しくご紹介します。
また、近年搭載され始めている環境や安全に配慮した機能についてもお伝えしますので、ぜひパッカー車を選ぶ際の参考にしてくださいね。
圧縮形式は3種類
ゴミを多く運ぶためには、投入されたゴミを圧縮する必要があります。
圧縮形式には「圧縮板式」「回転板式」「荷箱回転式」の3種類があります。
圧縮板式(プレス式)
圧縮板式は、投入口の手前と奥で圧縮板がゴミを圧縮する方式で、プレス式とも呼ばれています。
圧縮力が強く、大きなゴミも粉砕してくれます。
回転板式(巻き込み式)
回転板式は、回転板を使って投入したゴミを奥に押し込んでいく方式で、巻き込み式とも呼ばれています。
圧縮力が弱く、大きなゴミを粉砕する力はありませんが、家庭ゴミの収集などによく使われています。
木クズや繊維クズの収集にも向いています。
荷箱回転式(ロータリー式)
荷箱回転式は、大きな回転ドラムがゴミを荷箱に送る方式で、ロータリー式とも呼ばれています。
ドラムが回転し続けるため、いつでもゴミを入れられるという特徴があります。
また、シンプルな構造をしているため、掃除がしやすく水分が飛ぶことがありません。
そのため、家庭ゴミのような水分を多く含むゴミの収集に向いています。
しかし、圧縮力が弱いため、積載量は少なくなります。
排出形式は2種類
ゴミの収集が終わりゴミ処理場に運んだ後は、ゴミを排出する必要があります。
排出形式は大きく分けて「押し出し式」「ダンプ式」の2種類です。
押し出し式
押し出し式は、荷箱の奥から排出板を使って外に押し出す方式です。
強制的に押し出すため、排出力が強いのが特徴です。
ダンプ式
ダンプ式は、荷箱を持ち上げてゴミを自然落下させる方式です。
回転板式との相性が良いのが特徴で、荷箱に小さなゴミが残ってしまう場合があるというデメリットもあります。
パッカー車の最新の機能もご紹介
最近は、パッカー車にもさまざまな機能が追加されてきています。
いくつかの機能についてご紹介します。
電動化
乗用車と同様に、パッカー車でも欧米を中心に電動化が進められています。
近年では塵芥収集装置を電動化したハイブリッドパッカー車が登場しています。
安全機能
パッカー車では収集作業時に積込装置に巻き込まれる事故が問題となっています。
そこで安全性を追求し、後方カメラとAIの機能によって巻き込まれる危険性があると判断した場合、積込装置を停止する機能も出てきています。
悪臭対策
パッカー車からの悪臭は大きな問題となっています。
そこで近年では、生ゴミの臭いをさわやかな香りに変える臭気対策剤が開発されています。
また、その対策剤を効率よく散布する噴霧装置も搭載され始めています。
パッカー車を選ぶポイントとは?
特殊な機構を持つパッカー車は、一般的なトラックと比べて高価な傾向にあります。
また、新車を購入する場合、オーダーメイドになることが多いため、納品にかなりの期間が必要です。
そのため、手軽な価格ですぐに手に入る中古車が人気となっています。
グットラックshimaのパッカー車の在庫一覧もぜひチェックしてみてくださいね!
中古品を購入するポイントは、下記の3点です。
- 押し込み板先端の摩耗
- 回転板の切り替えスイッチの有無
- 排水溝の有無
見た目より機能を重視するのがおすすめです。
それぞれの理由についてもご紹介します。
押し込み板先端の摩耗
投入されたゴミは、押し込み板によって圧縮されます。
押し込み板は擦れることが多いので、長く使用していると摩耗しやすくなります。
押し込み板が摩耗してしまうとゴミをうまく圧縮できずに返ってきてしまうため、押し込み板の摩耗が少ないかもチェックしておきましょう。
回転板の切り替えスイッチの有無
回転板と圧縮板は単体で動かしたり、連動させて動かしたりできます。
その切り替えをするスイッチが搭載されているパッカー車を選ぶと便利です。
とくに産業廃棄物を収集するのであれば、おすすめの機能です。
しかし、家庭ゴミの収集をする際には、切り替えスイッチの搭載が禁止されています。
それは、巻き込み事故を防ぐためです。
一般家庭のゴミ収集を請け負う場合には無いものを選びましょう。
排水溝の有無
生ゴミなどの水分を多く含んだゴミを収集する場合には、荷箱に水分がたまりやすくなります。
水分がたまってしまうと衛生的に良くありませんし、悪臭問題に発展します。
そうならないためには、排水溝があるパッカー車を選びましょう。
内部を洗浄した後の排水に便利です。
一方、粗大ゴミや産業廃棄物を収集する場合には、排水溝が不要の場合もあります。
中古トラック一覧
用途に合わせたパッカー車で作業も楽々!
パッカー車は一般的にゴミ収集車と呼ばれ、正式名称は塵芥車(じんかいしゃ)といいます。
サイズは小型・中型・大型から選ぶことができ、小型や中型は小回りが利くため人気があります。
パッカー車はゴミを圧縮する形式が大きく分けて3種類、排出する形式も2種類あります。
用途によって使い分けるのがおすすめです。
最近では、環境や安全に配慮された機能も出てきているので、チェックしてみましょう。
パッカー車を選ぶ時のポイントは、見た目より機能を重視することです。
回転板の切り替えスイッチは、用途によって法律で禁止されているので注意が必要です。
用途や目的に合わせて、必要な機能を確認してみてくださいね。
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