2023.02.03

トラックのセルモーターの寿命や故障のサインは?かかる費用も

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こんにちは!グットラックshimaです!

 

配送作業中に突然エンジンがかからなくなる。

長年トラックを運転していると、そんな経験があるのではないでしょうか?

 

エンジンがかからなくなる原因はいろいろありますが、セルモーターの故障も1つの要因として考えられます。

セルモーター自体はエンジンをかける時にしか使用しないため、走行距離に対して使用頻度の低い部品ですが、寿命や故障のサインを知っておくことが大切です。

 

今回はセルモーターの仕組みや寿命、故障のサインについて解説していきます。

 

中古セルモーター一覧

 

 

トラックのセルモーターの寿命は?故障のサインとは

エンジンをかける際、鍵を回すとキュルキュル音が鳴ってエンジンが始動します。

この最初にエンジンを回す役割を果たすのが、セルモーターです。

 

車のエンジンは、エンジン内の吸気を圧縮し点火プラグで爆発させることで稼働しますが、始動時には外部の力で初回の爆発までのサイクルを回さなければいけません。

 

その際に、セルモーターはバッテリーによる電気の力でエンジンを回転させ、強制的にエンジンを始動させます。

 

トラックはディーゼルエンジンが主流のため点火プラグはなく、高圧にした燃焼室内に軽油を噴射して自然発火させる構造のため、強い圧力が必要です。

 

そのため、セルモーターはレブリダクション式のものが主流となっています。

 

レブリダクション式は、ギアの組み合わせでモーターの回転数を落としてトルクを増大させる仕組みで、現在はトラックを始めとしてAT車など、多くの車両で採用されています。

 

セルモーターの寿命はどのくらい?

セルモーターの平均的な寿命は、10年から15年、走行距離では10万〜15万kmです。

 

ただし、使用の仕方、アイドリングストップを頻繁に繰り返すなどにより寿命が変わってきます。

 

配送などで短距離の走行を繰り返すような場合は、10万kmを目安にすると良いでしょう。

 

セルモーター故障のサインとは

エンジンがかからない場合、「バッテリー上がり」「ガス欠」「オルタネーターの故障」などさまざまな原因が考えられますが、「セルモーターの故障」である場合は実は少ないです。

 

セルモーター自体は、耐久性が高く、車の始動の際にしか使われないため使用頻度は少ない部品だからです。

 

セルモーターはバッテリーの電気で回すモーターなので、バッテリーが上がったり、オルタネーターの故障でバッテリーに電気が送られなかったりすると、セルモーターが回らずにエンジンがかかりません。

 

セルモーターの故障であるか見極めるには、イグニッションキーを回した際に、車内のランプがついたり、エアコンが稼働したり、バッテリーから電気が送られているかどうかを確認すれば判断できます。

 

バッテリーが上がっておらず、セルモーターも回っているのにエンジンがかからない場合は、ガス欠かエンジン自体の故障も考えられます。

 

セルモーターの仕組みや故障原因について、詳しくはこちらの記事でも紹介していますので、参考にしてくださいね!

トラックのセルモーターとは?その役割や故障原因など詳しく解説!

 

 

トラックのセルモーターが故障・寿命の場合の対処やかかる費用は?

点検スタッフ

セルモーターが故障している可能性が高く、すぐに修理に持っていけない場合の対処法についてもご紹介します。

 

基本的にセルモーターを修理・交換する必要がありますが、応急処置でエンジンをかけるには2つの方法があります。

  • セルモーターを叩いてみる
  • 押しがけをしてみる

 

セルモーターの不具合の原因として、ギアが噛み合わなくなることがあります。

セルモーターを棒などで叩きながらイグニッションキーを回すと、ギアのズレなどで噛み合わなくなっていた部分が解消し、エンジンがかかる場合があるので試してみましょう。

 

また、マニュアル車であれば、押しがけでエンジンをかけることも可能です。

トラックの場合、人が押すのは難しいので、別の車両にけん引などをしてもらいます。

 

キーをオンにした状態でギアをニュートラルにしてけん引をしてもらい、スピードがのってきたところで、ギアを入れてクラッチをつなぐとエンジンがかかる可能性があります。

 

どちらの方法も応急処置なので、改めて整備工場などで修理や交換を行いましょう。

 

セルモーターの故障・寿命で交換費用は?

セルモーターの寿命は、先程説明したとおり10〜15年、走行距離では10万〜15万kmが目安です。

 

セルモーターは使用頻度が少なく寿命で故障する可能性が高いため、故障した場合は交換修理をするのが一般的です。

 

トラックに使われるセルモーターは、ディーゼルエンジンに対応した高出力なものが必要なため高額となります。

部品代が3,000円~5万円程度、工賃が1~2万円程度となり、新品では5万円台〜8万円程度の費用がかかることが多いようです。

 

コストを下げたければ、ディーラーではなく整備工場で交換・修理するのがおすすめです。

 

セルモーターはリビルトのものも存在するので、リビルト品を探してもらい、整備工場で交換すれば、半額程度で済む場合もあります。

 

中古セルモーター一覧

 

 

セルモーターの寿命を把握して、原因にあった対応を!

トラックのエンジンがかからない場合、セルモーターの故障が原因となる可能性は低いと考えられます。

セルモーター自体は、耐久性が高く、車の始動の際にしか使われないため使用頻度は少ない部品だからです。

 

エンジンがかからない場合、まずバッテリー上がりなどの原因を確認してみましょう。

 

ただし、10年〜15年と使用していると、セルモーター自体も消耗して寿命となり、故障する可能性が高くなります。

使用年数や走行距離に応じて、セルモーター故障の可能性も考慮にすると良いでしょう。

 

セルモーターの故障が発生するほど、年数や走行距離が長い車両は経年劣化が進んでいるということです。

他の箇所が故障する可能性も出てきますので、中古トラックを探して乗り換えるという選択肢もありますよ。

 

中古トラックや部品購入については、グットラックshimaへお気軽にお問い合わせください。

豊富なラインアップをホームページから簡単に検索できます!

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