2020.09.30
トラックを運転するコツを知りたい!乗用車とは何が違う?
こんにちは!グットラックshimaです!
乗用車の運転は慣れていても、いざ初めて大型のトラックを運転するとなると、不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
大型トラックは乗用車と比べて車幅が広く車体も長いため、運転する際はトラック特有の特徴をしっかりおさえておく必要があります。
そこで今回はトラックの運転について、乗用車との違い、運転をするコツや上達する方法をご紹介します。
目次
トラックの運転のコツを掴むには乗用車との違いを知ることが大事!
トラックを運転するにあたり、コツを掴むためには「乗用車とトラックの違い」についてしっかりおさえておくことが大事です。
以下の4つのポイントごとに、乗用車との違いにおける運転の注意点を解説していきます!
中古トラック一覧
① 車体の大きさ
大型トラックは乗用車に比べて、
- 車幅が広い
- 車高が高い
- 車体が長い
というように、車体の大きさが異なります。
そのため直進する分には乗用車の運転と差はありませんが、曲がる際の内輪差が大きくなるため注意が必要です。
曲がる際には巻き込みや接触事故などを避けるため、とくに交差点で右左折する際は、乗用車に比べて大回りで曲がります。
また、走行時の車線変更では車体が乗用車に比べて長いため、後方の車の感覚をよく確認して行いましょう。
② エンジンや運転装置
乗用車はギアを自動で変速してくれるAT車(オートマチック車)と、ギアを自分で変速させるMT車(マニュアル車)の2タイプがあり、今ではほとんどの乗用車がAT車となっています。
しかし大型トラックはAT車が普及しつつありますが、積み荷の重量に合わせて自由にギアチェンジができるMT車が今でも大半を占めています。
また、ブレーキも異なります。
トラックには乗用車にもついているフットブレーキと、長い下り坂などで使うエンジンブレーキのような役割を持つ排気ブレーキの2種類があります。
大型車はフットブレーキを多用するとブレーキが効かなくなることがあるので、排気ブレーキを上手に使う必要があります。
③ 運転席の高さ
トラックの運転席の高さは、一般的な乗用車と比べて2倍近くあります。
視界が高いため前方確認がしやすくなります。
ただし視界が高い分前方の真下など死角が生じ、確認しづらくなります。
死角を減らすため、トラックには前方の足元を確認できるミラーが設置されていますので活用しましょう。
④ 免許証
乗用車やトラック、オートバイを運転できる「第1種自動車免許」には、車両の重量や定員、最大積載量により「普通」「準中型」「中型」「大型」にわかれ、それぞれ運転できる車両が異なります。
普通免許
一般的な普通自動車や軽自動車が運転できる免許です。
- 車両総重量:3.5t未満
- 最大積載量:2t未満
- 乗車定員:10人以下
<運転可能な自動車の種類>
普通自動車、原付自転車、小型特殊自動車
準中型免許
- 車両総重量:7.5t未満
- 最大積載量:4.5t未満
- 乗車定員:10人以下
<運転可能な自動車の種類>
準中型自動車、普通自動車、原付自転車、小型特殊自動車
中型免許
- 車両総重量:11t未満
- 最大積載量:6.5t未満
- 乗車定員:29人以下
<運転可能な自動車の種類>
中型自動車、準中型自動車、普通自動車、原付自転車、小型特殊自動車
大型免許
- 車両総重量:11t以上
- 最大積載量:6.5t以上
- 乗車定員:30人以上
<運転可能な自動車の種類>
大型自動車、中型自動車、準中型自動車、普通自動車、小型特殊自動車、原付自転車
購入予定のトラックに対し、自分の持っている免許で対応できるか必ず確認しておきましょう。
トラックを上手に運転するコツは?
トラックは運転の注意点を知り、コツを身につければ難しいことはありません。
しっかりマスターして、快適に走行しましょう!
① 左折・右折のコツ
左折時も右折時も、内輪差に注意が必要です。
左折の場合は、ある程度真っ直ぐに進んでから素早くハンドルを左に切ります。
なお、交差点が狭い場合は、反対車線に出ない程度に右に膨らませてから左へ旋回しましょう。
そして右折の場合は左後方を確認しながら、車線をはみ出さないように左へ膨らませてから右へハンドルを切りましょう。
早めに右にハンドルを切ると、内輪差で右側の交差点で停まっている車に接触する危険があるため注意してください。
② バック・方向変換のコツ
大型車の運転で難しいのがバックや方向変換。
後輪をできるだけ曲がり角に近づけてバックしましょう。
とくに狭い道で方向変換を行う際は曲がり角にしっかり近づけないと、反対方向に出る際に反対側の角に接触させる可能性があるため、注意して行ってください。
大型トラックは車体が大きいため、慣れるまで車両の位置感覚を把握するのが普通車より難しいです。
トラックのバックに慣れるためには、安全な場所で何度も練習することをおすすめします。
③ 排気ブレーキのコツ
エンジンブレーキの減速力を強化する補助的存在である「排気ブレーキ」は、長い下り坂などで効果を発揮する装置です。
大型車はフットブレーキを多用するとブレーキが効かなくなることがあるので、排気ブレーキを上手に使う必要があるとお伝えしましたが、 以下のポイントを踏まえて活用してみましょう。
- 減速時は排気ブレーキやリターダで。フットブレーキは停止する直前に使用
- 重い荷物を積載して走行する際、下り坂や高速道路の際に使用
- スイッチをONにしておき、ギヤがつながった状態でクラッチやアクセルを完全に戻すように使用
長い坂を下るときや高速道路に入る前、フットブレーキだけでは止められない場合にスイッチをONにし、必要がなくなったら切りましょう。
平らな道では排気ブレーキは切っておきます。
トラックを安全に運転するために、さらにこの部分に注意!
トラックを運転する際に注意しておきたい点について、さらに詳しく見ていきましょう。
内輪差
先ほどもご紹介しましたが、トラックは車両が長いため、内輪差(前輪と後輪の軌道に差)があります。
そのため、乗用車に比べて曲がるときの巻き込み事故の可能性が高くなります。
巻き込み事故を防ぐために、サイドミラーは後輪の動きが確認しやすいように下向きにするなど、後輪がどこを通るかを意識して運転しましょう。
スピード感
トラックは乗用車に比べて運転席が高いため視界は広くなります。
しかし視野が広くなることで乗用車の運転時よりもスピードが遅く感じ、スピードを出し過ぎてしまう場合も。
トラック運転時のスピードの感覚に慣れるまでは、スピードメーターをチェックするようにしましょう。
前後の車間距離
トラック走行中の車線変更は車体が長い分、前方・後方の車との車間距離を十分に確認しましょう。
屋根のあるトラックのルームミラー
荷台部分に屋根があるトラックは、ルームミラーでは後方確認ができません。
バックの際には誘導を付けるなど、通常以上に注意をする必要があります。
トラックの運転はコツをしっかりマスターしましょう
大型トラックは乗用車と比べて車幅が広く車体も長いため、運転する際はトラック特有の特徴をしっかりおさえておく必要があります。
車体が大きいことによる内輪差や死角が発生するため、トラックの運転は一層気をつけなければいけません。
左折・右折時は内輪差に注意し、バック・方向転換の際は後輪をできるだけ曲がり角に近づけて行い、排気ブレーキは重い荷物を積載して走行する際、下り坂や高速道路の際に使用するなどコツと注意点を踏まえて運転しましょう。
乗用車よりもコツがいる分、運転が好きな方にとってはトラックはとても魅力ある乗り物です。
ぜひ安全運転で走行を楽しんでくださいね。