2023.05.08
トラックのエンジンオイルの役割は?交換の目安や方法も確認!
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックの車検や定期点検などで、エンジンオイルの交換を勧められることがあると思います。
「そもそもエンジンオイルの役目とは何なのか」「エンジンオイルを交換しないとどうなるのか」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、トラックのエンジンオイルについて、役割や交換時期の目安、交換の方法についてご紹介します!
中古トラック一覧
目次
トラックのエンジンオイルの役割は?
トラックのエンジンオイルの役割は、大きく分けて5つあります。
それぞれどのような作用があるのかご紹介します。
①潤滑作用
トラックのエンジン内部には多くの金属部品が使われています。
オイルがない状態で使用すると、金属同士が擦れて摩耗や焼きつきといった部品の劣化を招きます。
エンジンオイルは油膜を形成し金属部品同士の摩擦を軽減させて、スムーズにエンジンを稼働させる役割があります。
②密封作用
エンジン内部のピストンとピストンリングの間には隙間がわずかに空いているのですが、隙間からガスが漏れると十分なエネルギーを生み出せません。
エンジンオイルはその隙間を埋めて、エネルギー効率を高める作用があります。
③冷却作用
エンジン稼働時に、エンジン内部は燃焼や摩擦によって高温状態になります。
高温になりすぎるとオーバーヒートを起こし、エンジンが壊れる原因に。
エンジン各部を回って熱を吸収したエンジンオイルは、オイルパンに戻って冷却されることで、オーバーヒートを防ぎます。
④洗浄作用
エンジンを動かすと燃焼によるすすや、部品の摩耗による金属粉など「スラッジ」と呼ばれる汚れがエンジン内部に溜まっていきます。
スラッジが特定の場所に溜まると、エンジンの性能が落ちて劣化を早めてしまいます。
エンジンオイルにはスラッジを吸収し、分散させる役割があります。
⑤防錆作用
エンジン内部は高温になるため、外部との温度差から水滴が発生しやすくなっています。
水分はサビの原因となるので、エンジンオイルがあることでサビを防止し、エンジンの寿命を長持ちさせる役割も担っています。
トラックのエンジンオイルの交換目安と交換方法
トラックのエンジンオイル自体が汚れたり粘度が落ちたりすると、エンジンオイルのような役割を果たせなくなり交換が必要になります。
エンジンオイルの交換時期の目安と、オイルの交換方法について見ていきましょう。
エンジンオイルの交換目安
エンジンオイルは見た目では交換の判断が難しいので、「走行距離」「オイルの量」を目安に交換します。
走行距離による交換時期は、以下の距離が目安となります。
- 小型トラック(2tトラック)…10,000~20,000km
- 中型トラック(4tトラック)…15,000~30,000km
- 大型トラック(10tトラック)…20,000~40,000km
トラックのエンジンオイルの適正量はメーカーにもよりますが、以下の数値が目安となります。
- 小型トラック(2t)…8〜10L
- 中型トラック(4t)…10〜15L
- 大型トラック(10t)…30〜40L
エンジンオイルは多すぎても少なすぎてもエンジンの不調に繋がりますので、定期的な確認をおすすめします。
エンジンオイルの量は、オイルレベルゲージで確認できます。
点検方法については「トラックのエンジンオイルの点検方法は?見方や適切量、交換時期を確認」で詳しくご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください!
走行距離やオイルの量はあくまでも目安で、適切な交換時期は運転の仕方やエンジンオイルの質にも左右されます。
トラックは1年に1回の車検が義務付けられていますので、走行距離が短い場合でも車検の際にオイル交換をしておくと安心です。
エンジンオイルの交換方法
トラックのエンジンオイルは以下の順序で交換します。
- オイルパンとドレンボルトの場所を確認
- エンジンオイル投入口を確認し、蓋を開ける
- ドレンボルトを外す
- ドレンボルトを取り付ける
- 新しいエンジンオイルを投入
- 最終確認
順番に詳しく解説します。
①オイルパンとドレンボルトの場所を確認
まずはトラックが動かないようにタイヤ止めでタイヤを固定します。
ジャッキを用いて車体を持ち上げ、車体をリジットラックに載せて安全を確保します。
その後トラックの下に潜り、オイルパンとドレンボルトの場所を確認します。
②エンジンオイル投入口を確認し、蓋を開ける
エンジンオイル投入口の蓋を開けて空気を入れることで、オイルを抜けやすくします。
③ドレンボルトを外す
ドレンボルトをトルクレンチで手で回せるところまで緩め、外します。
エンジンオイルが高温の可能性があるため、火傷防止に耐油性のゴム手袋を着用しておくと安心です。
ドレンボルトが外れるとエンジンオイルは勢いよく流れ落ちるので、オイルの量よりやや大きめのトレーを用意しておきましょう。
④ドレンボルトを取り付ける
エンジンオイルがほぼ抜けきったら、ドレンボルトを取り付けます。
このとき、ドレンワッシャーは新品と交換してください。
ドレンボルトを取り付ける際は、締め付けが緩すぎるとオイル漏れ、強すぎるとオイルパンの変形の原因になりますので、力加減に注意してください。
⑤新しいエンジンオイルを投入
ジャッキアップを解除し、新しいエンジンオイルを投入します。
オイルを入れすぎないよう事前に規定量を確認し、エンジンオイルゲージでこまめに量を確認しながら入れてください。
オイルの投入が終わったら、オイルフィラキャップを締めます。
⑥最終確認
1分程度暖気運転したあとエンジンオイルゲージを確認し、オイルが規定量あるか確認します。
オイルフィラキャップの締まり具合と、オイルパンやドレンボルト周辺にオイル漏れがないか確認したらエンジンオイル交換は完了です。
トラックのエンジンオイルを交換しないとどうなる?
エンジンオイルを交換せずに走行すると、以下のようなトラブルが起きる可能性があります。
燃費の悪化
エンジンオイルはエンジン内部のスラッジを吸着するため、エンジンオイル自体は使い続けると次第に汚れていきます。
エンジンオイルを交換せずにいると洗浄作用が劣り、燃費が悪くなる可能性があります。
エンジンの焼き付き
エンジンオイルの冷却作用によってエンジンは熱を放出しています。
エンジンオイルが古くなりエンジン内部を上手く流れなくなると、エンジンが高温になり焼き付きが起きる恐れがあります。
エンジンの発火
劣化したエンジンオイルのスラッジがエンジン内部に入り込んだり、エンジンが焼き付いてきたりすると発火する可能性があります。
最悪の場合、車両火災に繋がりますので、エンジンオイルは定期的に交換しましょう。
中古トラック一覧
トラックのエンジンオイルにはさまざまな役割がある!
トラックのエンジンオイルには「潤滑」「密封」「冷却」「洗浄」「防錆」の作用があります。
エンジンオイルの交換時期は「走行距離」と「オイルの量」が目安になりますが、最低でも年1回の車検時に交換しておくと良いでしょう。
エンジンオイルを交換しないと、「燃費の悪化」「エンジンの焼き付き」「エンジンの発火」などさまざまなトラブルの原因になります。
エンジンオイルの交換は自分で行うことも可能です。
エンジンオイルをはじめ、トラックの部品購入なら、ぜひグットラックshimaへお気軽にお問い合わせください!
豊富なラインアップをホームページから簡単に検索できますよ!