2022.09.22
トラックのエンジンのオーバーホールを行う目安、メリットや費用を解説
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックを長年使っていると、エンジンから異音がしたり、オイルが漏れたりと、エンジンの調子が悪いと感じることがあるでしょう。
そんなときは、エンジンのオーバーホールを行うことで回復が見込めます。
エンジンが回復すればトラックの寿命ものびるので、さらに長く使うことができるでしょう。
そこで今回は、トラックのエンジンのオーバーホールについてのお話です。
オーバーホールを行うタイミングやメリット・デメリット、費用などを解説します。
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目次
トラックのエンジンの「オーバーホール」とは
オーバーホールとは、エンジンの部品をパーツごとに分解して点検や清掃を行い、必要に応じて部品の交換を行う作業のことです。
エンジンのオーバーホールの方法は次の通りです。
- エンジンをパーツ単位で分解する
- エンジン内部やパーツをそれぞれ洗浄・清掃する
- 劣化している部品を交換する
- 測定調整をしながらエンジンを組み立てる
オーバーホールは専門知識と技術が必要なうえ、時間がかかる作業です。
そのため、基本的には整備業者やディーラーなど、プロの整備士が行います。
トラックのエンジンのオーバーホールを行うタイミングは?
では、トラックがどういった状態であれば、エンジンのオーバーホールが必要なのでしょうか。
トラックが次のような症状になっているときが、オーバーホールを行うタイミングです。
- オイルの減りが早い
- オイルが漏れている
- アクセルを踏むと白い煙と異臭が発生する
- 異音がする
それぞれの症状について、詳しく見ていきましょう。
症状①オイルの減りが早い
エンジンオイルが燃焼室に入って気化して排出されてしまうと、オイルの減りが早くなります。
これはオイル交換を怠ってしまうことで起きる現象で、潤滑が足りずに摩耗してしまうため、このような状態になります。
通常、オイルは走行距離1万kmあたり1L減少しますが、それよりも早いタイミングで減るようであれば、オイルの減りが早い状態と言えるでしょう。
症状②オイルが漏れている
トラックを駐車したときに車両の下にオイルがたまる「外部漏れ」や、エンジンの内部でオイルが漏れている「内部漏れ」の場合は、エンジンのパーツが劣化・破損している恐れがあります。
このような場合は、オーバーホールを行うなどすぐに対処しないと、エンジンが発火するなど危険な状態になるため、エンジンの状態によってはオーバーホールが必要になります。
トラックのエンジン漏れについて、詳しくは「トラックのオイル漏れの症状や対策は?原因や応急処置方法も解説!」でもご紹介していますので、あわせてチェックしてくださいね。
症状③アクセルを踏むと白い煙と異臭が発生する
トラックのアクセルをふかしたときに、異臭をともなう白い煙がマフラーから出た際には注意が必要です。
これは先ほどご紹介した、パーツの劣化によるエンジンオイルの「内部漏れ」が原因。
エンジン内部のシリンダーとリングの間からオイルが燃焼室に上がる「オイル上がり」や、燃焼室にオイルが落ちる「オイル下がり」が起きたことで、白い煙と異臭が発生します。
症状④異音がする
トラックを運転しているときに、キンキン、カンカンといった金属音がした場合は、エンジンが異常燃焼を起こしている恐れがあります。
このように異音が発生することを「ノッキング」といい、エンジンの温度不足やエンジンへの負荷が高い、燃焼室内に汚れが付着していることなどが原因として考えられます。
トラックのエンジン漏れについて、詳しくは「トラックのノッキングの原因とは?原因別の対策など徹底解説!」でもご紹介していますので、あわせてチェックしてくださいね。
これらのどれかの症状に当てはまる場合は、早めにトラックのエンジンのオーバーホールを検討しましょう。
トラックのエンジンのオーバーホールを行うメリット・デメリット
トラックのエンジンのオーバーホールは、エンジンを回復させるなどさまざまなメリットがある反面、デメリットもあります。
メリットとデメリットについて、それぞれ見ていきましょう。
オーバーホールを行うメリット
前述の通り、トラックのエンジンのオーバーホールでは、エンジンをパーツ単位で分解して修理や交換を行います。
そのため、通常の定期点検では確認できない細かい部分まで点検できたり、整備したりすることが可能です。
小さなパーツの一つひとつに不備がないか確認できるので、長年使用して寿命が近かったエンジンの性能を回復させることができますよ。
オーバーホールを行うデメリット
トラックのエンジンのオーバーホールのデメリットは、ずばり費用と作業時間の長さ。
オーバーホールは整備士がエンジンを一つひとつ分解するため、作業費用が高額になります。
さらに、パーツを交換する場合はパーツの費用も発生します。
また、このような細かな作業が発生するオーバーホールは作業時間がかかるうえ、交換するパーツが欠品していたら部品の取り寄せを行うため、作業がすべて終わるまでに1カ月以上かかる場合も。
なお、エンジンのオーバーホールは行うタイミングを見誤ってしまうと、パーツ同士のバランスが崩れて、逆に性能が悪くなってしまう場合もあります。
トラックのエンジンのオーバーホールは、専門業者と相談したうえで慎重に行いましょう。
エンジンのオーバーホールの費用、オーバーホール以外の方法も確認
前述の通り、トラックのエンジンのオーバーホールには、高額な費用が発生します。
エンジンの状態や交換するパーツによって費用は異なりますが、200万円以上かかってしまう場合も。
オーバーホールの高額な費用や長い作業時間がネックに感じる場合は、他の方法で解決することも可能です。
たとえば、交換するパーツが多いときは、エンジンを新しいものに丸ごと載せ替えた方が安く済む場合もあります。
ただし、エンジンの載せ替えにも作業費用が発生するため、中古エンジンへの載せ替えであれば大型トラックの場合100万円を超えることもあります。
新品のエンジンへの載せ替えは数百万円かかることも。
なお、エンジンが経年劣化によって故障した場合は、トラック自体の経年劣化が進んでいると考えられます。
エンジンの損傷が激しい場合は、トラックを買い替えるというのも一つの選択肢でしょう。
中古トラックなら即納が可能な車両が多いです。
そのため、新車トラックの納車期間が待てない場合も、中古トラックなら納車期間を気にすることなく安心して購入できますよ!
中古トラック一覧
トラックのエンジンのオーバーホールはタイミングが重要
トラックのエンジンの「オーバーホール」とは、エンジンの部品をパーツごとに分解して点検や清掃を行い、エンジンの調子を回復させるために行う作業のこと。
トラックが次の症状に1つでも当てはまる場合は、オーバーホールが必要なタイミングと言えるでしょう。
- オイルの減りが早い
- オイルが漏れている
- アクセルを踏むと白い煙と異臭が発生する
- 異音がする
トラックのエンジンのオーバーホールでは、エンジンをパーツ単位で分解して修理や交換を行うため、細かい部分まで点検・整備できるなど、さまざまなメリットがあります。
一方で、高額な費用と長い作業時間が発生するなどのデメリットもあるため、エンジンの状態によってはエンジンの載せ替えやトラックの買い替えも検討すると良いでしょう。
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