2025.10.24

トラックの車検項目は?タイミングや費用、安く抑える方法も解説!

こんにちは!グットラックshimaです!

 

トラックを所有するために、避けて通れないのが「車検」。

トラックの車検の場合は、ほぼ1年のスパンで行うことになります。

 

しかし、トラックの車検については、「検査項目がわからない」「どのくらいの費用がかかるのだろうか」「どのタイミングで受けなければならないのだろうか」と不安に感じている方も多いでしょう。

 

そこで今回は、トラックの車検項目や受けるタイミング、費用についてわかりやすく解説します。

費用を安く抑える方法についてもご紹介するので、参考にお役立てくださいね!

 

この記事は、私が監修しました!

グットラック! shima 東京店

店長  阿部政勝

トラックを通じお取引いただくお客様にはもちろん、地域社会に対しても広く貢献出来るよう日々業務に取り組んでおります。また、弊社のモットーである「日本一基準」の実現を目指し、「元気でさわやかな挨拶」「気持ちの良い対応」を心がけ、「考動」しています。

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トラックの車検項目とは?車検は何年ごとに必要?

まずはトラックの車検項目の内容、検査を行うタイミングについて解説します。

 

トラックの車検項目

大型トラックにおける車検項目を参考に、トラックの車検にはどのようなものがあるのか項目を確認していきましょう。

 

<外回り点検>

トラックの外回りについては、以下の項目において不具合がないかが点検されます。

  • 外周目視:車体のへこみや錆、破損がないか
  • ワイパーの調整:ワイパーの作動や拭き取り状態
  • ライトの点灯確認:ヘッドライトやブレーキランプ、ウインカーが正常に点灯するか

 

<エンジンルーム点検>

トラックのエンジンルームについては、以下の項目において不具合がないかが点検されます。

  • パワーステアリング装置:ハンドル操作が滑らかか、異音がないか
  • 点火装置:エンジン始動や燃焼に問題がないか
  • バッテリー、電気配線:電気系統が正常か、配線の損傷や液量
  • エンジンオイルの量、漏れ:潤滑やエンジン保護に必要なオイルの量と漏れ
  • 排気ガス:排気の色や量が規定内か、環境基準を満たしているか
  • 冷却装置:ラジエーターや冷却液の量・漏れ
  • 燃料装置の漏れ:燃料漏れや装置の破損
  • 公害発散防止装置:排気ガス規制装置の作動状態
  • ベルト類(ファンベルトなど):劣化や緩みがないか

 

<室内点検>

トラックの室内については、以下の項目において不具合がないかが点検されます。

  • ハンドル:操作感や遊びが適正か
  • ブレーキペダル:踏みしろや効き具合が適正か
  • パーキングブレーキ:駐車時にしっかり車を固定できるか
  • クラッチペダル:踏み込みや戻りの状態

 

<足廻り点検>

トラックの足廻りについては、以下の項目において不具合がないかが点検されます。

  • 舵取り車輪:ハンドル操作に対してタイヤが正しく動くか
  • タイヤ、ホイール:摩耗や亀裂がないか、ナットの締め付け
  • ショックアブソーバー:走行中の衝撃吸収に異常がないか
  • サスペンション:車体の揺れやバランスに問題がないか
  • ブレーキのマスタシリンダー、ディスクキャリパー:油圧や動作状態
  • ディスクブレーキ:摩耗や作動不良がないか
  • ドラムブレーキ:摩耗や作動不良がないか

 

<下回り点検>

トラックの下回りについては、以下の項目において不具合がないかが点検されます。

  • ステアリングのロッド、アーム:操作が正常か、緩みやガタがないか
  • トランスミッション、トランスファ:ギアの作動や油漏れの有無
  • プロペラシャフト、ドライブシャフト:異音や緩みがないか
  • デファレンシャル:駆動力の伝達に問題がないか
  • ブレーキホース、パイプ:液漏れや劣化がないか
  • エキゾーストパイプ、マフラー:排気の通りと固定状態
  • フレーム、ボディ:亀裂や損傷、腐食がないか

 

 

このほかにも「道路運送車両法」に基づき、車高や車幅、投下装置、排気音なども法令に基づいているか検査されます。

 

また、車体番号(エンジンルーム内の17ケタ以内の英数字)と車検証に記載されている車体番号の照らし合わせも行われ、一致していない場合には車検は通らないため注意が必要です。

トラックの車検期間

普通自動車の場合、初回が3年、それ以降は2年で車検を受けることになります。

 

しかしトラックの車検の場合は、重量によって車検の有効期間が異なるため、以下のように細かく分けられており、ほぼ1年のスパンで行います。

  • 軽自動車規格で作られている軽トラックの場合:初回・2回目以降ともに2年ごと
  • 小型トラックや8t未満のトラックの場合:初回が2年ごと、2回目以降は1年ごと
  • 8t以上の中型トラックや大型トラックの場合:初回・2回目以降ともに1年ごと

 

貨物自動車(4ナンバー、1ナンバー)は、継続車検に関して事業用、自家用、レンタカーに関わらず毎年の車検が必要になります。

 

車検の更新は、有効期限の1カ月前から可能です。

 

認定工場などに車検を依頼する場合は、有効期限の残りが少ないと作業を断られる場合もありますので、早めに準備を進めましょう。

 

 

トラックの車検、費用の相場は?安く済ませる方法も紹介!

トラックの車検では、車検項目だけでなく、車検費用も気になりますよね。

 

ここでは、トラックの車検費用の相場と車検費用を安く済ませるためのコツについてご紹介します。

 

トラックの車検費用の相場

トラックの車検費用の相場は、以下のとおりです。

  • 大型トラック:200,000円~
  • 中型トラック:150,000円~
  • 小型トラック:100,000円~

 

ただし、上記は最低限の目安金額です。

 

トラックは普通乗用車と比べると車検費用が高額になる傾向があります。

車両の状態や修理・部品交換の必要性によって大きく変動し、場合によっては100万円以上かかることもあります。

 

トラックの車検費用の内訳には、以下のようなものが含まれます。

  • 点検整備費用:点検や修理の技術料
  • 検査手数料:車検時に国に納める印紙代(法定費用)
  • 自動車重量税:車両の重量に応じて課税される国税(法定費用)
  • 自賠責保険料:自賠責保険加入のための保険料(法定費用)

 

トラックの車検を受けて合格するための点検整備費用は、法定費用とは違い、車両の状態によってかかる費用が大きく異なります。

 

2025年9月時点での検査手数料については国土交通省「登録・検査手数料一覧表」にて、自動車重量税については国土交通省「自動車重量税額について」にて、具体的な金額を確認することができます。

 

すでに所有しているトラックであれば、次回車検時の自動車重量税額が照会できるサービスもありますよ。

 

また、自賠責保険料については、国土交通省「自動車損害賠償責任保険基準料率」で具体的な金額をご確認ください。

 

トラックの車検費用については、「トラックの車検にかかる費用とは?費用相場と節約方法をご紹介!」でも、さらに詳しくご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

 

トラックの車検を安く済ませる3つのコツ

トラックの車検費用を安く抑えるためには、以下の3つのコツが効果的です。

①ユーザー車検を利用する

トラックの車検の依頼先には、以下の選択肢があります。

 

  • ディーラー
  • 車検専門フランチャイズ
  • 民間整備工場
  • カー用品店
  • ガソリンスタンド
  • ユーザー車検

 

上記の中でも、トラックの車検費用が安いのが「ユーザー車検」です。

ユーザー車検とは、管轄の陸運支局に、所有者自身が車両を直接持ち込んで受ける車検のこと。

点検整備費用がかからず、法定費用だけで済むため、トラックの車検費用を安くすることできますよ。

 

ただし、ユーザー車検では車両の整備はしてもらえません。

利用する場合には、車両の事前整備が必要です。

また、整備不良で不合格になった場合には、整備を実施して再度検査を受ける必要があります。

 

②減トンする

トラックは、最大積載量によって車検費用が異なります。

最大積載量によって自賠責保険料が異なるためです。

 

最大積載量を減らして登録する「減トン」を行えば、車検費用の自賠責保険料を減額できる可能性があります。

 

最大積載量を減らすには、以下のような方法があります。

 

  • タイヤのプライ数を下げる
  • 前軸への荷重を増やす
  • フロントバンパーを重いものと交換する
  • 架装を重くして車両重量を増やす

 

なお、減トンのために車両の構造変更を行った場合には、構造変更手続きが必要です。

車検時に構造変更手続きも行えば、費用の節約ができますよ!

 

減トンは、自動車税の減税にも効果的です。

詳しくは、「トラックの自動車税は積載量がポイント!自動車税の抑え方もご紹介」をぜひお読みください!

 

③複数業者で相見積もりをとる

車検料は、依頼する業者によって、料金が大きく異なります。

トラックの車検に出す前には、複数の業者で見積もりを出して比較し、一番お得な業者を選ぶと、車検費用を安く抑えられますよ!

 

 

車検時に交換することの多い部品は?日常点検を忘れずに!

虫眼鏡で黒板の文字をチェックする

車検時には、部品の交換が必要になることが多いです。

また、車検における修理費用を抑えるためには、日常的に車両の状態を点検・メンテナンスしておくことが重要です。

 

ここでは、車検時に交換になることが多い部品と、日常的な点検のポイントをご紹介します。

 

トラックの車検時に交換になることが多い部品

トラックの車検時には、消耗品を交換しなければならないことも多いです。

特に以下のような部品については、交換になる可能性が高く、それには費用がかかります。

 

タイミングチェーン

タイミングチェーンの交換目安は走行30万km程度が目安。

他の部品の不具合を避けるためにも、適切なタイミングでの交換が必要です。

 

ファンベルト

ファンベルトの劣化は、車両の故障を引き起こす可能性があります。

ベルトが伸びたり切れたりする前に、交換することが大切です。

 

ブレーキパッド

ブレーキパッドは、3mm程度になったときが交換の目安です。

ブレーキを正常に作動させるためにも、摩耗し過ぎる前に交換する必要があります。

 

バッテリー

トラックのバッテリーは、数年で寿命を迎えます。

バッテリーが劣化すると、エンジンがかからなくなってしまうので、定期的な交換が必要です。

トラックのバッテリーは高額なので、特に大型の場合であれば、工賃を含め10万円を超えることもあります。

 

タイヤ

タイヤも、走行とともに摩耗していく部品です。

摩耗が進み、タイヤにスリップサインが出ている場合、車検は通りません。

タイヤ交換では、数万円のものを複数個購入することになるため、かかる費用は高額になる可能性があります。

 

トラック車両の日常点検すべき項目

車検時の修理費用を抑えるため、トラックの車両について日常点検すべき主な項目は、以下の通りです。

 

ブレーキ

ブレーキは、運転の安全に直結するパーツです。

以下のポイントを慎重に点検しましょう。

 

  • ブレーキペダルの踏みしろ・効き具合
  • ブレーキの液量
  • エアブレーキの空気圧力計の上がり具合と排気音の正常
  • 駐車ブレーキ・レバーの引きしろ

 

一日の運転前にチェックするクセをつけておくと良いですね。

 

タイヤ

タイヤも重要なパーツの一つ。

以下のポイントを確認しましょう。

 

  • 空気圧
  • 亀裂
  • 損傷
  • 異常摩擦
  • ディスクホイールの取付状態
  • 溝の深さ
  • ホイールナットの増し締め

 

タイヤの不具合は、急なパンクや車輪が外れるなど、大事故につながります。

しっかりと日常的にセルフチェックしましょう。

 

バッテリーの液量

バッテリーの液量は、不足していると電気が貯まらなくなったりエンジンが掛からなくなったりと、トラブルにつながります。

最低でも1カ月に1回は点検するのがおすすめです。

 

エンジン

トラックの主要部であるエンジンも、以下の点に沿って定期的に点検を行いましょう。

 

  • 冷却水の量が適当か
  • ファンベルトの張り具合が適当か
  • ファンベルトに損傷がないか
  • エンジンオイルの量が適当か
  • エンジンのかかり具合に異常がないか
  • 低速および加速の状態が適当であるか

方向指示器

方向指示器については、ランプ類のスイッチをオンにして、点灯具合や点滅などを確認します。

基本的には毎回点検するのがベスト。

制動灯や後退灯の確認は2人以上で行ってくださいね。

 

ウィンドウォッシャーの液量・噴射状態

ウィンドウォッシャーの液量、噴射状況が適切かどうかも定期的に確認します。

 

ワイパーの拭き取り状態

ワイパーは、水滴などをきちんと拭き取れているかをチェックします。

ワイヤーゴムが劣化したり裂けたりしている場合は、ゴムを交換します。

 

エア・タンク内の擬水

トラックの下に潜り込みエアタンクのコックレバーを引いて、噴射に異常がないかを確認します。

点検は、周囲の安全に注意して慎重に行いましょう。

 

 

なお、トラックドライバーの日常点検は、走行時のトラブルを事前に防止して一日の運転を安全に行うために、法律でも定められています。

 

日常的な点検は、修理代節約のポイント。

初期段階で故障の元に気づけば小さなパーツの交換で済むものが、ほったらかしにしたことで結局大きな出費につながるかもしれません。

 

こまめな点検・整備を心がけましょう!

 

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トラックの車検項目は事前に把握を!日常的な点検で車検費用を抑えよう

トラックの車検の検査項目は、「外回り点検」や「エンジンルーム点検」「室内点検」「足回り点検」「下回り点検」を基本に、「道路運送車両法」に照らし合わせて、車高や車幅、投下装置、排気音なども法令に基づいているかを検査します。

 

トラックの車検はほぼ毎年必要となる上、車両の重量や状態によっては、莫大な費用がかかることも。

 

費用をなるべく抑えるためには、ユーザー車検の利用や減トン、複数者での見積もりを検討し、また

車検項目を意識して日頃からセルフメンテナンスも行うようにしましょう。

 

トラックの購入や買取のご相談は、シマ商会にお任せください!

リース契約も承っておりますので、お気軽にお問い合わせくださいね。

 

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