2020.11.13
トラックの低床と高床の違いとは?メリット・デメリットも解説!
こんにちは!グットラックshimaです!
トラックには荷台の種類や積載量などで分けられる大型、中型、小型など、さまざまな種類があります。
普段はあまり意識していないかもしれませんが、地上からの高さによっても、トラックの種類が分けられています。
「低床」「高床」と呼ばれていますが、詳しい違いは知らないことも多いのではないでしょうか。
今回は主に小型トラックの低床・高床について、その違いやメリット・デメリット、それぞれの使用用途まで詳しく解説します!
中古低床トラック一覧
目次
低床トラックと高床トラックの特徴や見分け方
トラックの低床・高床の違いは、言葉通り地上からの高さです。
さらに低床には「全低床」というタイプもあり、見た目の判断だけでは見分けがつかないことがあります。
それぞれの特徴と見分け方を詳しく見ていきましょう。
高床トラックの特徴と見分け方
高床トラックは地上からの高さが最も高くなるので、大型トラックでは見分けやすい種類です。
小型、中型トラックでは、高さでは見分けがつきにくくなるので、前後のタイヤの大きさで判断します。
前後共に同じサイズで、大口径のタイヤを装着しているのが高床トラックに分類されます。
また、大型トラックの場合はタイヤの数が片側3つの3軸と呼ばれているタイプが、高床トラックである場合が多いです。
低床トラックの特徴と見分け方
低床トラックは、地上からの高さではなかなか判別出来ません。
キャビンと呼ばれる運転席の下とボディーと呼ばれる荷台の下の前後2つのタイヤを見ると、だいたいが判別出来ます。
前後2つのタイヤのうち、後輪に厚みのないタイヤや口径の小さいタイヤを使用している場合は、低床トラックである可能性が高いです。
荷台の下のタイヤの後輪を小さくすることで、運転席よりも荷台の高さを低くすることを可能にしています。
大型トラックでは、タイヤの数が片側4つの4軸と呼ばれているタイプが低床トラックである場合が多いです。
全低床トラックの特徴と見分け方
全低床トラックも低床トラック同様、地上からの高さでは判別が難しいです。
判別するには、車体下の前後のタイヤの大きさを見てみましょう。
全低床トラックは低床トラックと異なり、車体下の前輪と後輪の大きさが同じでタイヤ口径が小さく、全体的に低くなっているのが特徴。
荷台の地上からの高さは、高床トラックより低く低床トラックより高いので、高床トラックと低床トラックの中間の種類です。
高床トラックも全低床トラックも、前輪と後輪に同じ口径のタイヤを装着する点は同じです。
口径の大きさで見分けるので、口径が小さい方が全低床トラックと覚えておきましょう。
3種類のトラックを見分けるのは、地上からの高さやタイヤ口径だけでは難しいので、確実に見分けたい場合は、メーカーや販売店に車両形式などを確認してもらうのが確実な方法です。
低床トラック・高床トラックのメリットとデメリットは?
高床・低床・全低床それぞれの特徴がわかったところで、今度は使用する際に重要なメリットデメリットをご紹介しましょう。
高床トラックのメリット
- 大口径のタイヤのため安定性や走破性が高く、高速道路での長距離移動や悪路走行に適している
- 大口径のタイヤは走行中の衝撃を吸収してくれるので、ドライバーの乗車中の負担軽減や、積荷への損傷を最小限に抑えることが出来る
- 小口径のタイヤよりもタイヤの回転数が少ないため、摩耗が少なくて済む
- 前輪と後輪が同じ口径タイヤを装着するため、スペアタイヤが1種類で済む
- 車高が高くなるので、クレーンやフォークリフトでの作業現場に適している
高床トラックのデメリット
- 車高が高いため手作業での荷物の積み下ろしがしにくく、乗り降りがしづらい
- 空荷で走行すると、路面の衝撃を受けやすい
低床トラックのメリット
- 地上からの高さが低いので、手作業での荷物の積み下ろしがしやすい
- 乗り降りがしやすい
- 荷台を大きく構えることができ、積載するスペースが多くなる
- タイヤが小さく旋回時にハンドルへの力が少ないので、ステアリングの負担を抑えられる
低床トラックのデメリット
- 小口径のタイヤを装着しているため、路面の衝撃が伝わりやすい
- 前輪と後輪で異なる口径のタイヤを使用ているため、2種類のスペアタイヤが必要
全低床トラックのメリット
- 地上からの高さは低床と高床の中間で、手作業での負担は少なくかつクレーンなどでの積荷作業も可能
- キャビンの前後輪の高さが同じなので、乗り降りしやすい
- 低床トラックよりも口径の大きいタイヤを装着しているので、低床トラックより路面の衝撃を吸収しやすい
- 前輪と後輪で同じ口径のタイヤを装着しているため、スペアタイヤが1種類で済む
全低床トラックのデメリット
- 高床トラックほどタイヤ口径が大きくないので、高床トラックと比較すると衝撃吸収力が弱い
- 低床トラックよりも荷台の高さは高いので、低床トラックと比較すると手作業での作業効率が劣る
低床トラックと高床トラックの使用用途とは?
特徴もメリットデメリットも分かったら、いよいよ購入!という方もいるかと思います。
ここでは購入前に確認しておきたい、高床・低床・全低床トラックそれぞれの作業用途や、最適な使い方をご紹介します。
それぞれメリットを活かし、デメリットをカバーして使用できると、作業しやすく効率も上がります。
購入前には使用用途を明確にし、作業内容に合った種類のトラックを選びましょう。
高床トラックの使用用途
高床トラックは乗り心地が良く積荷への衝撃も小さいことから、荷物運搬に良いようですが、地上からの高さが高いので積み下ろし作業は大変です。
そのため荷物の積み下ろしが少なく、長距離を移動する運搬に最適です。
積み下ろしは手作業でなく、クレーンやフォークリフトを使用できる現場がいいでしょう。
クレーンやフォークリフトであれば重たい荷物も楽に積み下ろしできるので、そういった場合に高床トラックを選ぶ場合があります。
冷凍・冷蔵車は、なるべく地上から離して荷物を運搬したいので、高床トラックを採用するのがおすすめです。
低床トラックの使用用途
低床トラックのメリットは、何と言ってもその荷物の積み下ろし作業の効率の良さ。
乗り心地の面では高床トラックより悪いので、長距離よりは近距離で荷物の積み下ろし頻度が高い作業に適しています。
ドライバーの負担が減らせるので、宅配便や商品の配達業務におすすめです。
工務店様などで使用する小型ダンプも、資材や砂利をシャベルで手作業で積むので、低床トラックが好まれています。
全低床トラックの使用用途
全低床トラックは高床トラックと低床トラックの間を取った、いいとこどり。
中距離運送や引越しにも適しています。
積み下ろしにクレーンと手作業で対応できるのは、引越し業務で重宝されるでしょう。
低床に比べスペアタイヤも同サイズと管理がしやすく、現在は低床ダンプは流通は少なく全低床にとってかわりつつあります。
中古高床トラック一覧
低床・高床の特徴を比較して、用途に合ったトラックを選ぼう!
高床トラック、低床トラック、全低床トラック。
大きな違いは地上からの高さとタイヤの口径、前輪・後輪の大きさの違いです。
高床トラックと低床トラックを見分けるには、車体下の前輪と後輪の口径サイズが同じか違うかを見てみましょう。
前後輪の口径サイズが同じで大きければ高床トラック、口径サイズが異なる場合は低床トラックである可能性が高いです。
また、口径は小さいけれど前後輪同じ口径サイズのトラックは、全低床トラックであることが多いです。
正確な種類を確認したい場合は、メーカーや販売店へ車両形式などで問い合わせてみましょう。
高床トラックは乗り心地がよく衝撃に強いので、長距離移動に適しています。
低床トラックは、最大のメリットである積み下ろしのしやすさを活かし、近距離の宅配便や商品配達の業務に使用するのがおすすめです。
全低床トラックは、高床トラックと低床トラックのいいとこどりのため、中距離運送に適しています。
使用用途に合った車種を選べばドライバーの負担が減り、作業効率もUP!
きっと、ぴったりのトラックに出会えますよ。